レビュー
ガンプラ「FULL MECHANICS 1/100 フォビドゥンガンダム」フォトレビュー
大きな鎌とビームを曲げる盾を装備した“禁断”の意を持つガンダム、ロールアウト!
2023年8月10日 00:00
- 【FULL MECHANICS 1/100 フォビドゥンガンダム】
- 開開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:2023年8月11日
- 価格:6,380円(税込)
- ジャンル:プラモデル
- 全高:約184mm
今回フォトレビューするのは『機動戦士ガンダムSEED』に登場する“FULL MECHANICS 1/100 フォビドゥンガンダム”です。フォビドゥンは『ガンダムSEED』劇中後半に登場する次期GAT-Xシリーズのガンダムで、強化された兵士“ブーステッドマン”を生体CPUとして搭乗させる強力なモビルスーツです。
フォビドゥンガンダムは『機動戦士ガンダムSEED』の時代、C.E.(コズミック・イラ)71年にブルーコスモス(遺伝子操作によって生まれた“コーディネイター”を迫害する思想形態を持つ集団)の盟主であり国防産業理事を務め連合に対し強い発言力を持つムルタ・アズラエルによって戦線に投入された3人の生体CPUと3機の次期GAT-Xシリーズの中の一機です。
GAT-X252 フォビドゥンは“X200系”と呼ばれるフレームでの新設計機で生体CPUとして「シャニ・アンドラス」を採用。同僚のオルガ・サブナック(GAT-X131 カラミティ)やクロト・ブエル(GAT-X370 レイダー)が搭乗することでそれぞれの機体性能を確実に引き出し、キラのフリーダムやアスランのジャスティスとせめぎあうような互角な戦いを繰り広げました。
『ガンダムSEED』の世界において“コーディネイター”と呼ばれる人たちは遺伝子調整され未来の人類の調整役を果たすべく生み出されたものですが、卓越したその能力は本来の目的を逸脱する形で戦場において多大なる戦力ともなりました。
そのコーディネイターの台頭に手を焼くようになった地球連合は投薬や特殊訓練、心理操作等を行うことで“ナチュラル”からコーディネイターを超える能力を持つ兵士=ブーステッドマン(生体CPU)を作り出そうとし、戦場に出てきたのがこの3機と3人です。
ついに発売を迎えるフォビドゥンガンダムを今回はメーカーによる完成品サンプルを使ったフォトレビューでお届けしていきたいと思います。フルメカニクスシリーズで設計されたフォビドゥンはシャープなディテールや可動ギミックを持ちながら組みやすさは流石のガンプラクオリティと感じられる一品です。
最大の見どころは背面の巨大なバックパックで、変形と連動する機構はとてもダイナミックです。フルメカニクスシリーズで発売中のカラミティガンダムやレイダーガンダムと並べればアズラエルの尖兵ともいうべき3機がついに揃うことになります! ではフルメカニクス・フォビドゥンガンダム、フォトレビュー発進です。
「FULL MECHANICS 1/100 フォビドゥンガンダム」をチェック!
それではキットの内容をチェックしていきましょう。今回はメーカーによる完成品サンプルを使ったフォトレビューとなりランナーの写真などはありませんが、資料を見るとA~Iで計15枚のランナー、シール、マーキングシール、ワニスチューブ2本、組立説明書で構成されています。1/100スケールのフルメカニクスシリーズはさすがの作り応えを想起させるパーツ数のようです。
フォビドゥンは『機動戦士ガンダムSEED』物語前半の5機の初期GAT-Xシリーズの設計や戦闘データをもとに改良され、さらに“ブーステッドマン”専用機とすることで強烈ともいえるほどの性能を備えた次期GAT-Xシリーズのモビルスーツの中でも屈指の性能を誇り、単騎での飛行能力、曲がるビーム攻撃&防御装備と完璧なまでのモビルスーツです。
エネルギー偏向装甲「ゲシュマイディッヒ・パンツァー」
ゲシュマイディッヒ・パンツァーは“柔軟な装甲”を意味し、GAT-X207 ブリッツが装備していた光学迷彩技術「ミラージュコロイド」をベースにした対ビーム防御システムです。背面のバックパック左右にある大型の盾状の部位に発生させた強力な磁場によってビームの粒子を偏向・湾曲させて自身への被弾を防ぎます。
この機能を使用して効果があるのはビーム兵器ですが、パンツァー自体はTP装甲(トランスフェイズ=通常装甲の下にPS(フェイズシフト=相転移)装甲を持つ複合装甲)であるため実体弾を防ぐことも可能です。フォビドゥンはまさに無敵とも思える装備を誇っています。
重刎首鎌(じゅうふんしゅれん)「ニーズヘグ」
フォビドゥンの姿を決定付ける大きな鎌形のニーズヘグは格闘戦用の打突用スピアを付加した装備です。特殊な精錬技術が用いられているとされ、対通常装甲であればとてつもない切れ味を持っており、海上艦艇のブリッジを一振りで切り落とすほどの威力を持っています。
このキットでのニーズヘグの刃は2種類の表面仕上げで質感の違いを表現しています。
誘導プラズマ砲「フレスベルグ」とレールガン「エクツァーン」、高速強襲形態
フレスベルグはバックパック中央・先端にある高出力のビーム砲で、その左右に装備されている88mmレールガン「エクツァーン」の砲身に設置された誘導機能を利用して発生した磁場によって発射するビームの軌道を偏向します。
本来直線軌道をとるはずのビーム弾が弧を描いて曲がって襲い掛かる様子に、フリーダムを操るキラをもってしても「ビームが、曲がる!?」と驚きを隠せないほどの実力を見せつけました。
このキットでのエクツァーンは砲身内側にある磁場発生装置の回転を再現しています。
フォビドゥンの驚くべき性能として、“単騎での飛行”が可能な点にあります。巨大なバックパックを頭上に持ち上げることで大出力の推力をもって戦場に飛来します。ビーム偏向技術による攻防性能の高さ、ニーズヘグによる近接戦闘能力を持つフォビドゥンは次期GAT-Xシリーズの中でも類まれなるモビルスーツとなっています。
このキットでは高速強襲形態への変形時に、頭部を連動して収納するギミックを持っています。
(C)創通・サンライズ