レビュー
「METAL BUILD ガンダムアストレイ ゴールドフレーム(オルタナティブストライク Ver.)」レビュー
まばゆい輝きを持つ3体目のアストレイ見参!
2023年9月11日 00:00
- 【METAL BUILD ガンダムアストレイ ゴールドフレーム(オルタナティブストライク Ver.)】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:2023年8月18日(発送)
- 価格:26,400円(税込)
- ジャンル:アクションフィギュア
- 全高:約180mm
今回は2023年8月18日に発送が開始された、METAL BUILDシリーズから「ガンダムアストレイ ゴールドフレーム(オルタナティブストライク Ver.)」を紹介しよう!
METAL BUILDシリーズは、主にOVAを含む「機動戦士ガンダムSEED」シリーズと「機動戦士ガンダム00」シリーズが商品化されることが多い。今回は近日新作が公開予定の「機動戦士ガンダムSEED」シリーズからのセレクト。特にこのアストレイシリーズは人気で、レッドフレーム、ブルーフレームはもちろん、ゴールドフレームも「天ミナ」や「天ハナ」が登場している。だが今回は、初心に戻ってスタンダードなノーマルのゴールドフレーム。しかも、これまでのモデルで培った技術が投入された「オルタナティブストライク Ver.」なのだ。これはもう期待するしかない!
ガンダムアストレイ ゴールドフレームとは?
今回紹介する「ガンダムアストレイ ゴールドフレーム」は、アニメ「機動戦士ガンダムSEED」シリーズの外伝にあたる、コミックス版「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY」シリーズに登場するモビルスーツだ。デザイン自体はテレビ版に登場した「M1アストレイ」に似ているので、オーブ(モルゲンレーテ社)が作ったモビルスーツとわかるはず。名前が同じことからもわかるように、このガンダムアストレイ ゴールドフレームは、M1アストレイのプロトタイプとして開発された機体だ。だからゴールドフレームの正式名称は「MBF-P01」となる。レッドフレームやブルーフレームの存在感が強いので意外かもしれないが、まさかの一番機というのが面白い。
また、ゴールドフレームのみ連合のモビルスーツと武器接続プラグが共通なため、さまざまな武器を転用できる。だから、本製品にも付属するゲイボルグと呼ばれるデュエルガンダムの武器である350mmレールバズーカをも使えたのだ。まあ、使ったおかげで右腕を失ってしまうわけだが、そこからブリッツガンダムの右腕を移植したり、さまざまな改造が施されたりして、最終的には「アマテラス」というモデルにまで昇華する。レッドフレーム、ブルーフレームも、それぞれ別の進化を遂げていくところが面白く、ちょっと厨二病的な展開がワクワクを禁じ得ない。ほかのアストレイシリーズもMETAL BUILDで発売されているから、興味があればぜひチェックしてほしい。
ちなみに、この「オルタナティブストライク Ver.」は、ダブルブイとロウ・ギュールが担当するモビルスーツの改良機開発プロジェクトである「オルタナティブ・プロジェクト」から生まれた機体ということ。つまり、このモデルは、実はオリジナルのゴールドフレームではなく、オルタナティブ・プロジェクトで再生したゴールドフレームなのだ。だから別売されている「カレトヴルッフ オプションセット」や「ライトニングストライカー」などを接続して遊ぶこともできる。ほかにも「エールストライカー」ユニットなども付けられるので、プレイバリュー満点の製品だろう。ちなみに、どの製品に何を付ければどうなるか、魂ウェブのサイト「METAL BUILD オルタナティブストライク カスタマイズシミュレーター」でチェックできるぞ!
金ピカパッケージと付属品
まずはパッケージの開封。METAL BUILDシリーズ共通の機体名が箔押しされた豪華パッケージで、ゴールドフレームに合わせて金色が神々しい。背の16という数字を見ると、もうそんなに出ているのかと思うが、もっと長く続いてほしいし、UC系も期待したいところ。デザインもゲイボルグを構えたポーズがとてもパワフル。裏面もさまざまなポージングで、速攻で開封してブンドドしたくなっちゃうこと間違いなし!
マニュアルは、特に分厚くもないが、関節可動域などについて記載がしてあるので、ガシガシ動かすためにもキチンと一読しよう。壊さないまでも塗装ハゲとか起こしたらショックだしね。本体は発泡スチロールの箱に入っていて、包み紙を剥がすとなんだか自分でロールアウトさせた気分になる。
さらに武器や交換パーツの入ったケースや、展示用のベースも付属している。展示用のベースは2種類の支柱があり、小さい方だと着地したポージングに、大きい方だと空中のポージングに最適だ。このように展示したいポーズに合わせた台座を選べるのは、嬉しい。
付属パーツが盛りだくさん
次に付属パーツを見ていこう! 付属パーツは大きくわけて、ポージングなどの際に使う「交換」パーツ、本体の「完成」に必要なパーツ、ほかのバージョンに変えるための「改造」パーツ、そして「武器」パーツの4種にわかれる。
「交換」パーツとしては、お馴染みのマニュピレーターが追加で3バージョンずつある。平手などのディテールが細かく、かなりメカメカしいのが○。ほかにも肩パーツが左右付いており、ゲイボルグを構えるときに使うバージョンもある。同じくゲイボルグを腰に固定するパーツも付いている。これらを用いれば、オリジナルのゴールドフレームではあり得なかった勇姿を表現できるはず。本体「完成」用のパーツとしては、アンテナとバックパック部分がある。また、「改造」用のパーツとしては、初戦で破壊された右腕を再現するためのカバーや、右腕部分にシールドを付けられるパーツもある。また、別売りのエールストライカーを付けるためのオプションパーツが付属しているのも嬉しい。
武装系は、ビームサーベル、ビームライフルに加え、本商品最大のウリともいえるゲイボルグが付く。シールドは、のぞき穴部分の開閉や、設置自由度の高さなど、ポージングの邪魔にならない可動ができる仕様だ。
各部の造型と可動をチェック!
ではお待ちかね各部の造型と可動域を見ていこう。まずは頭部。頬当ての部分とマスク部分の表現が絶妙な感じで裏側も「これでもか」というほど細かい。アストレイは全体的に、この緻密なディテールがポイントだと思うので、それを再現してくれているのは嬉しい。可動域としては前後左右に動く。腕は多重関節を用いて完全に折りたためる。腕の丸い穴はシールド保持用のパーツ受け部分だが、一見すると普通のディテールに見える。腕を伸ばしてみると、どのように関節が仕込まれているかが確認できるはずだ。よく見ると金パーツにも数色あり、凹凸感を際立たせているのもスゴイ! 肩部分は前述したように一部パーツの差し替えが可能だが、それ意外にも前部にスライドさせたり、上部に跳ね上げたりできる。
ボディ部分は、左右に捻ることができるので、アニメなどで見るような大げさなポージングが取れるだろう。ディテール的にはさまざまなパーツが複雑に絡みあっていて、ほかのモビルスーツデザインと一線を画す感じ。バックパックが浮いた感じに接続されているのも、アストレイらしさがある。腰部のアーマーは前後に開くので、脚部の可動の邪魔になることはないだろう。
脚部は意外にボリュームがあり、安定感を感じさせる。ふくらはぎのスラスターらしい部分を左右に開くことで、脚も綺麗に折りたためるのがスゴイ。ディテールやマーキングもとても緻密で綺麗に仕上がっていて、アストレイの脚はホントに美しい。可動は前後だけでなく、脚を大きく開かせることもできるし、接地を意識した足首やつま先の可動も確保されているぞ。
武器や改造を楽しもう!
本製品の魅力は、豊富な武装とバリエーションとの組み合わせだ。まずはビームライフル&シールドという一般的な組み合わせ。大型のオプションを使った台座に置いて、宇宙空間でのポージングを決めてみた。ゴールドフレームの可動域や、その美しさがよくわかるはず。次はゲイボルグに持ち替えて見た。ゴールドフレームと同じくらいのサイズなので、その強力さが伝わってくるだろう。
次は隻腕バージョンにしてシールドも外し、武器はビームサーベルのみにしてみた。近接戦をイメージしたので、片膝立ちにしてみたが、見事に安定した。なお、隻腕バージョンでもオプションを変えればシールドを保持できるのも面白い。
ということで、今回「ガンダムアストレイ ゴールドフレーム(オルタナティブストライク Ver.)」を紹介させてもらったが、遊んで……じゃなくてレビューをしている最中で、すでにほかのオプションパーツが欲しくなってきた。手持ちのMETAL BUILDとも武器交換などができそうだし、いろいろ楽しみが機体できる商品だろう。
この先オルタナティブ・プロジェクトがどのように進むかわからないが、マニアックなパーツをいっぱい出してほしい。せっかくなので、ブリッツの腕はやっぱり欲しいかな。
(C)創通・サンライズ