レビュー
プラモデル「頭文字D 拓海のハチロク」、「頭文字D 啓介のFD」レビュー
2023年12月14日 00:00
イエローボディーが印象的な「頭文字D 啓介のFD」
拓海のチームメイトにして最大のライバルとなのが「啓介のFD」である。マツダの誇るロータリーエンジンを搭載したスポーツカー・RX-7で各地の走り屋とバトルを繰り広げる。拓海がダウンヒラー(下り)のスペシャリストとして成長していくのに対し、啓介は主にヒルクライム(上り)を主戦場とする。上りで重要なのはエンジンパワーではあるが、啓介はアクセルワークで各上の相手も下していく。
プラモデル「頭文字D 啓介のFD」の注目ポイントは、やはりそのイエローのボディだろう。「ザ・スナップキット」はツヤツヤのボディパーツでファンを魅了したのだが、FDはそのボディカラーに加え、ハチロクと比べ現代的な丸みを帯びたデザインが目を惹く。
ハチロクに比べシールはピンポイントで、「頭文字D 拓海のハチロク」以上に初心者オススメのキットと言えるだろう。シールでは啓介が所属している「レッドサンズ」のステッカーも用意されているのが嬉しい。
「頭文字D 啓介のFD」は細かい組立手順がハチロクと異なる。クルマに合わせた設計の面白さも感じられる部分だ。かなり早い段階でライト、ブレーキランプなども取り付け、ボディ部分が完成する。
次は車内。後部座席のないFDはハチロクと全くデザインが異なる。ダッシュボードも曲線が取り入れられているし、メーターも大きく見やすい。走るための「スポーツカー」としてハチロクの時代とははっきり違うクルマそのものの進化も感じられる。
足回りはメッキパーツを使っているところも本キットの魅力だろう。さらに大きなマフラーもメッキパーツ。走り屋のクルマっぽい要素をピンポイントで表現しているのが面白い。
次章では「頭文字D 拓海のハチロク」、「頭文字D 啓介のFD」を色々なアングルから撮影したい。
完成品をアングルを変えて撮影!
2つのプラモデルを撮影していこう。ハチロクとFD、どちらもしっかり特徴を捉えた商品となっている。簡単な組立、無塗装でも作中のクルマの雰囲気が出ているのが確認できるだろう。
次ページは初回限定の「つながる!『峠』ジオラマペーパークラフト」と組み合わせよう。プラモデルが一気に「頭文字D」の世界に引き込まれるその楽しさを感じて欲しい。
(C)しげの秀一/講談社