レビュー
東京マルイ「G17 Gen5 MOS」レビュー
2024年2月28日 00:00
手で動かすだけだ感じられる軽い動作性! 質感も東京マルイ製ならでは高品質
「G17 Gen5 MOS」を触ってみて最初に感じたのが、非常に滑らかな操作感だ。東京マルイの「グロック17 Gen.4」もよくできたガスブローバックだったが、「G17 Gen5 MOS」と比べるとスライドを引いたときに「コリコリ」というような微妙な抵抗を感じる。
また、どちらのモデルにも「リコイルスプリングアッセンブル」にふたつのスプリングが使われているが、「G17 Gen5 MOS」のほうが動きはシームレスだ。この手で動かしても感じる軽さは、動作性にも大きく貢献していると思われる。
通常分解の手順は「グロック17 Gen.4」と変わらない。まずマガジンをはずしてから保護キャップを装着し、スライドを1回引く。するとローラーハンマーが内部でフルコックするので、左右両方のスライドロックを同時に下にずらしながら、スライドアッセンブルを前方にずらすと簡単に外れる。
つぎにリコイルスプリングアッセンブルの前方のリングを引きながら、前方に押し出し、そのあと、斜め後方に抜き取る。最後にバレルアッセンブルを同じく前方に押し出し、斜め後方に抜き出せば、通常分解が完了だ。
「G17 Gen5 MOS」は耐久性を向上させるために、スライドに高耐久カーボン入り樹脂が採用されているが、初めて使った素材であるにも関わらず質感は非常に高い。ぱっと見は実銃の金属スライドをイメージさせてくれるほどだ。
しかし筆者は、初速合格シールを剥がしたときに残った糊を、ハクバの「レンズクリーニングティッシュ」で拭いていたら、変なテカリが出てしまった。アルコールを含んでいるウェットティッシュを使った筆者が悪いのだが、ほかの樹脂製エアガンではこれまで経験がなかった。外装のクリーニングは乾拭きに留めたほうがよさそうだ。
個人的に非常に気に入ったのが握り心地。フィンガーグルーヴが廃止されたことにより、グリップを握ったときの窮屈さが解消された。フィンガーグルーヴにうまくハマるのは、手の大きさがピタリと合った人だけだと思うので、手の大きな人、小さな人のどちらにも歓迎される進化点だと思う。
「G17 Gen5 MOS」の売りのひとつが、「MOS(モジュラー・オプティック・システム)」により「マイクロプロサイト」を直接装着できること。個人的には、ポリカーボネート製レンズを採用した「マイクロプロサイト」はサバゲーに最適だと考えており、これまで18個も買うほど気に入っている。
「マイクロプロサイト」は、これまで何度かポリカーボネート製レンズに被弾しているが、まだ一度も割れたことはない。ただ室内フィールドではドットが大きすぎるので、そろそろ改良版の登場を期待したい。
肝心の取り付け方だが、マウントカバーはスライド後方のロックを押すだけで取り外せる。あとはマウントスペーサーをセットすれば、「マイクロプロサイト」を取り付け可能だ。従来のグロックシリーズのように、スライドをはずす必要はない。
簡単に取り付け可能な上に狙いやすくなるこの「MOS」だが、ほかのドットサイトを装着したいという要望ももっともだと思う。元々の「MOS」のコンセプトを考えると、他社製ドットサイト用のマウントベースも同梱してほしかったところだ。
購入後、ハンドガンはこればかりを使うほど気に入っている「G17 Gen5 MOS」だが、筆者が購入した個体は、指の爪が割れそうになるほどホップダイヤルが固かった。筆者は自分で分解して適度な固さに調節したが、厳密には無償サポートを受けられなくなる可能性がある。もし同じようにホップダイヤルが固い場合には、まずは東京マルイのアフターサービスに連絡することをお勧めする。