レビュー

「30MM 1/144 エグザビークル (ホースメカVer.) [ダークグレー]」レビュー

騎乗や人馬一体!大きな馬型ボディを生かしたカスタマイズに活躍

【30MM 1/144 エグザビークル (ホースメカVer.) [ダークグレー]】

開発・発売元:BANDAI SPIRITS

発売日:2024年3月16日

価格:1,188円

ジャンル:プラモデル

 BANDAI SPIRTISより販売されているプラモデルシリーズである「30 MINUTES MISSIONS」では、2020年5月よりエグザマクスのサポートメカ「エグザビーグル」の展開がスタートしました。本稿では2024年3月16日発売のプラモデル「30MM 1/144 エグザビークル (ホースメカVer.) [ダークグレー]」(以下、ホースメカ)を紹介します。

時間を忘れて挑む30分。量産機をテーマとしたプラモデルシリーズ

 30 MINUTES MISSIONSとは、BANDAI SPIRITSが2019年より展開する量産機をテーマとしたプラモデルシリーズです。各キットの関節構造を共通化し、各所に3mmジョイントを設けることで無限大のカスタマイズを可能としています。地球連合軍、バイロン軍、マクシオン軍と3種類の異なるデザインのロボットを組み替えて楽しむことが可能です。地球連合軍は角張ったデザイン、バイロン軍は丸みを帯びたデザイン、マクシオン軍は細身で人体に近い曲線を持ったデザインとなっています。また、これらロボットの支援戦闘メカとして「エグザビーグル」が各種発売されています。

別売りのオプションパーツセットでカスタマイズしたホースメカ

シリーズ初となる馬をモチーフとしたエグザビーグル

 今回紹介する「30MM 1/144 エグザビークル (ホースメカVer.) [ダークグレー]」はシリーズ初となる馬をモチーフとしたエグザビーグルです。これまでに発売された動物モチーフのエグザビーグルと比較して大型となっておりエグザマクスの強化パーツとしてだけではなくエグザマクスの形状を大きく変えるカスタマイズが可能です。

ホースメカをエグザマクスの下半身として合体させればケンタウロスのような姿を表現できます。

 それではキットを組み立てていきましょう。まずはキットを構成するランナーから見ていきます。「30MM 1/144 エグザビークル (ホースメカVer.) [ダークグレー]」はダークグレーのランナーが4枚、クリアグリーンのランナーが1枚、ポリキャップのランナーが1枚で構成されています。パーツはポリキャップ以外PS樹脂製となっており塗装も気兼ねなく可能な仕様となっています。

ホースメカを構成するランナー。エグザマクスと比較するとパーツサイズも大きくパーツ数も少なめに感じます。

「30MM 1/144 エグザビークル (ホースメカVer.) [ダークグレー]」の組み立て

 30 MINUTES MISSIONSのキットの少ないパーツ数で簡単に組み立てることが可能となっており、各部の関節構造はENTRY GRADEのガンプラに近いものがあります。

 ホースメカの頭部はその名の通り馬のような面長の形状となっています。また、クリアパーツの内面には内部メカのモールドが施されています。

【頭部】
頭部は4パーツにて構成されています。
クリアパーツの内面には内部メカのモールドが施されています。

 首部は前後ボールジョイントになっており、頭部はフレキシブルに可動させることが可能です。また、胸部との接合はボールジョイントを奥まで差し込む必要があるため、大きく可動させることは難しい形状となっています。

【首部】
首部は4パーツにて構成されています。
人型にはなく太ましい、どっしりした造形となっています。

 胸部は前脚のジョイント以外に3mmジョイント孔とCジョイント受けがあります。

【胸部】
胸部は全3パーツにて構成されています。
胸部には前脚とのジョイント以外にも複数のジョイントがあります。

 腰部は胸部と同様に脚部とのジョイントの他にCジョイントの受けがあります。また、尾部との接続はボールジョイントとなっています。

【腰部】
腰部は全3パーツにて構成されています。
腰部の尾部との接続部はスラスターノズルともとらえられる形状となっています。

 尾部はCジョイントにより1軸可動が可能となっています。また、腰部との接続はボールジョイントとなっています。

【尾部】
尾部は全3パーツにて構成されています。
尻尾の中央で折り畳みが可能です。

 前脚はCジョイントによって腕節部が可動します。また、胸部との接続はボールジョイントによる接続となっています。

【前脚】
前脚は全6パーツにて構成されています。
蹄部の接続はボールジョイントとなっています。

 後脚は前脚と同様の分割となっており、前脚より太い造形となっています。

【後脚】
後脚は全6パーツにて構成されています。
後脚は前脚と比較して太い造形となっています。

 「30MM 1/144 エグザビークル (ホースメカVer.) [ダークグレー]」を構成するパーツは全て完成です。各部を合体させてホースメカを完成させます。

組み立て前のホースメカ。各ブロックはボールジョイントにて接続されます。
組み上げるとエグザマクスと同等のサイズ感に仕上がりました。

 以上で本体の組み立ては完了しました。ここからはエグザマクスとの接続パーツを組み立てていきます。

【接続パーツ】
接続パーツは全3パーツにて構成されています。
首部を本パーツに差し替えることでエグザマクスの上半身を取り付けることが可能です。

 これにてホースメカの組み立ては完了です。独特のシルエットを持つキットですが、シンプルなパーツ割りで設計されているため簡単に組み上げることができました。

シリーズ初となる馬をモチーフとしたエグザビーグル

 まずは完成したホースメカを前後側面から見てみます。エグザビークルながらエグザマクスと同等のサイズ感があります。

馬の身体的特徴をしっかりととらえた造形となっています。

 可動ポイントは、首や脚部など各所に設けられています。四足動物の関節構造を再現しているので、モチーフである馬らしいポージングが可能です。背中にはエグザマクスを騎乗させることができます。

頭部はボールジョイント接続のため、大きく可動させることが可能です。
前脚は胸部との接続部以外に腕節と球節が可動します。
後脚も前脚と同様に可動しますが、可動範囲は前脚と比較すると控えめでした。
尾部は付け根のボールジョイント以外に、中央にCジョイントがあり、1軸可動が可能です。
軽くポーズをつけてみました。馬らしいリアルなポージングも決まります。
後脚のみで立たせてみました。尾部も使用すれば3点で接地できるので安定して立たせることが可能です。
「30MM 1/144 eEXM-S03H フォレスティエリ 03」を搭乗させてみました。別売りジョイントを使用することで固定することも可能ですが、ジョイントなしでも搭乗することが可能です。

 続いてエグザマクスやオプションパーツセットと組み合わせたカスタマイズ例を紹介します。サイズ感がエグザマクスとフィットしているので、下半身置き換える形でケンタウロスのような人馬一体となった姿を表現できます。また、大柄な体躯にオプションパーツで武装を追加した姿も迫力満点です。

接続パーツを使用して「30MM 1/144 EXM-A9s スピナティオ (戦国仕様)」の上半身を合体させてみました。違和感なくケンタウロス状態にできます。
ホースメカを分解して「30MM 1/144 EXM-H15C アチェルビー (TYPE-C)」の強化パーツとして装備させてみました。脚部とフロントアーマーにホースメカのパーツを使用しています。
ホースメカを主体として追加装備をカスタマイズしてみました。ホースメカ自体のサイズが大きいので迫力のある仕上がりとなりました。

 いかがでしょうか。今回紹介した「30MM 1/144 エグザビークル (ホースメカVer.) [ダークグレー]」はエグザマクスと同等サイズの迫力あるキットです。パーツ数も少なく簡単に組み立てられることも魅力の一つだと思います。30MMシリーズでは初の馬をモチーフとしたキットであり、その独特のシルエットはシリーズに新しいカスタマイズの幅をもたらします。遊びの幅を広げるアイテムとしてコレクションに加えてみてはいかがでしょうか。