レビュー

「30MF ローザンアーチャー」&「リーベルアーチャー」レビュー

遠距離攻撃ジョブが参戦!新設計のパーツとPET素材で弓を射るポーズが決まる

【30MF リーベルアーチャー/30MF ローザンアーチャー】
開発・発売元:BANDAI SPIRITS
発売日:2025年3月8日(30MF リーベルアーチャー)
3月15日(30MF ローザンアーチャー)
価格:各2,420円
ジャンル:プラモデル
サイズ:全高約155mm

 BANDAI SPIRITSは「30 MINUTES FANTASY(30MF)」シリーズの最新アイテム「30MF ローザンアーチャー」を3月15日に発売した。

 アーマークロス“装甲換装”で自分だけのファンタジージョブを創り出す30MFのローザン帝国に所属する、遠距離攻撃用の大弓を装備したジョブである。弓の弾性をパーツの設計とPET素材で表現し、弓を引いたスタイリッシュなポーズを決められるのが売りとなっている。

左から「30MF ローザンアーチャー」(3月15日発売)、「30MF リーベルアーチャー」(3月8日発売)。価格は各2,420円。本稿では写真の一部に別売りの「アクションベース」シリーズを使用している

 本稿では一足早い3月8日に発売された「30MF リーベルアーチャー」とともにそのレビューをお届けしていく。なおこれらアーチャーに関しては、別売りのクラスアップアーマーはない。

弓の弦にPET素材を、矢には金属シャフトを採用。新設計のハンドパーツにより、弓を引いたポーズもバッチリ決まるローザン帝国の弓使い

 このローザンアーチャーは、ローザン帝国の後衛戦士のジョブだ。軽装を活かして敵から距離を取りつつ、正確に急所を射貫き制圧する。高い索敵能力を持っていて、戦場や未知の領域で情報収集をする役目も担っている。

「30MF ローザンアーチャー」パッケージ
Aパーツ、Bパーツ
Cパーツ、D1パーツ
D2パーツ、E1パーツ、E2パーツ
F2パーツ、F3パーツ、Gパーツ
Hパーツ、Iパーツ、Jパーツ
PETシート、金属シャフト

 3月8日に発売された「リーベルアーチャー」に続くローザン帝国のアーチャーで、素体となるシルエットは「30MF ローザンナイト」、「30MF ローザンプリースト」と同じものだが、成形色が異なるので見た目のイメージは異なっている。シルエットに関しては過去に上記2種のレビューを掲載しているので、こちらでは各部位のパーツ構成と完成状態を紹介しよう。

頭部の組み立て。目の色はグリーン
胴体の組み立て。エレメントコアはクリアグリーンの“風”属性
腰部の組み立て。前後を間違えないよう注意
腕のパーツと組み立て。リングはライムグリーン
手首の組み立て。弓装備時の手首は別途組み立てる
脚部の組み立て。こちらもよく見るとツートンカラーの構成だ
シルエットの完成。写真だと少し分かりづらいが、濃紺とブラックのツートンで、ライムグリーンのリングが映える色使いだ
左はローザンプリーストのシルエット。形は同じだがイメージがかなり変わる

 アーマークロス時に装着するアーマーは、左右非対称のアーチャースタイル。背面のハーネスに接続して自在に動かせるアーマーは左肩のみで、右肩と腰のアーマーはこれまでのジョブとは設計が異なっている。背中には矢筒を装備。背中のハーネスの一方に取り付ける構造で、肩アーマー同様自在に動かせる。矢は金属シャフトを採用した装備用の1本以外はダミーだが、このダミーも3本ずつの2パーツ構成なので、一方を抜いておけば矢が減った状態にすることもできる。

ジョブチェンジは各部位を取り外して行う。肩アーマーは左肩だけ外しておく
マスクを取り付ける。目のような部分はクリアパーツ
胸と背中のアーマーを組み立て。ジョイントは左にのみ取り付けておく
胸と背中にそれぞれを取り付ける
腰アーマーの組み立て。左右非対称になる
腰の前後に取り付ける
肩アーマーの組み立て。組み立てが必要なのは左肩のみで、飾り部分は可動する
背中のジョイントにアーマーを取り付ける
右腕にアーマーを取り付ける。肩部分はシルエットの肩アーマーに被せる形だ
左腕のアーマーを組み立てる
リングを交換して組み立てたアーマーを取り付け。前腕にもアーマーを取り付ける
左脚のアーマーを組み立てる
左脚にアーマーを取り付ける
全身を組み立てたら、腰のジョイントにアーマーを取り付ける
ローザンアーチャーの完成。左右非対称なのが特徴
矢筒の組み立て。3パーツで構成
矢筒に入れる矢は3本ずつが1パーツになっている
矢を合わせて差し込むと綺麗に収まる
矢筒は背中の右側のジョイントに取り付ける

 弓は5パーツの構成で、両端にPET素材の弦を取り付ける設計。パーツに弾性はないものの、握りの両端に備えられた関節を可動させることにより、弓をしならせた状態を再現できる。装備用の矢の後端の矢羽をずらしてシャフトを専用の持ち手の指に挟み、弦を矢羽の部分に引っかけることで弓を引いているポーズが取れる仕組み。この設計は実によく考えられていて、パーツの差し替えなしで弓を引いた状態を再現できるようになっている。

弓の組み立て。弦となるペットシートはシールのように切れ目が入っていて剥がれるようになっている。5本分あり、4本は予備だ
弓本体は5パーツ構成。中央部は関節で可動する
両端のパーツで弦を挟み込んで弓が完成。弦は動きに合わせてスイング可動するよう設計されている
手に持つ矢の組み立て。金属シャフトの両端にパーツを取り付ける。
矢を持つ手首の組み立て。ジョイントは持ち手のものを差し替えて使用
弓を装備したローザンアーチャー
素体となるシルエットの可動範囲が広く、アーマーや矢筒も可動するので、弓を使うときのポーズも自在だ
弓を装備するときは、左手に弓を持たせ、右手を専用の手首に交換する
矢羽からシャフトを少し出して、右手の指の間に挟み込む。引き具合で弓の角度を調整しよう
弦の張りと弓のしなり、持ち手の位置を調整するとこのように無理のない弓引きポーズが取れる
通常時の弓は両端をまっすぐ伸ばすことで、弦がピンと張った状態になる