レビュー

「1/1000 アリゾナ級宇宙戦艦アリゾナ」レビュー

『ヤマトよ永遠に REBEL3199』1/1000スケール第5弾はアリゾナ!可動式の新型スタンドやエフェクトパーツも充実

【1/1000 アリゾナ級宇宙戦艦アリゾナ】
発売元:BANDAI SPIRITS
発売日:2026年6月26日
価格:13,200円
ジャンル:プラモデル
サイズ:全長約337mm

 今回レビューするのは、BANDAI SPIRITSから6月26日発売のプラモデル「1/1000 アリゾナ級宇宙戦艦アリゾナ」。『ヤマトよ永遠に REBEL3199』を題材とした1/1000スケールプラモデルシリーズでは第5弾となる。今回のレビューでは、素組み後、一部モールドへのスミ入れと半光沢のトップコート仕上げでキットの魅力を紹介していこう。

『ヤマトよ永遠に REBEL3199』からアリゾナ級戦艦が立体化。圧倒的ボリューム感と繊細なディテールで再現

『ヤマトよ永遠に REBEL3199』1/1000シリーズ第5弾「アリゾナ」が映画第六章の上映と同時発売

 『ヤマトよ永遠に REBEL3199』は、1980年上映の映画『ヤマトよ永遠に』を原作として再構築したシリーズ作品で、『宇宙戦艦ヤマト2199』から続くリメイクシリーズの最新作にあたる。地球とデザリアムとの戦いを描いた壮大な物語が展開されており、これまでにも宇宙戦艦ヤマトやヒュウガ級など、多数の艦艇がプラモデル化されてきた。

 プラモデル「1/1000 アリゾナ級宇宙戦艦アリゾナ」は、映画『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第六章 碧い迷宮』の上映開始日である6月26日に同日発売ということで、劇中での活躍に期待が高まる。

『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第六章 碧い迷宮』メインビジュアル。6月26日より上映開始

 アリゾナ級宇宙戦艦アリゾナは、地球防衛軍に所属する大型戦艦だ。旧作『宇宙戦艦ヤマトIII』にも登場したアリゾナ級をベースにしながら、『ヤマトよ永遠に REBEL3199』では現代的なディテールと重厚なシルエットを備えたデザインへとリファインされている。多数の砲塔を備えた重武装艦らしい姿はもちろん、艦首から艦尾へと伸びる力強いラインも大きな魅力となっている。

 「1/1000 アリゾナ級宇宙戦艦アリゾナ」では、その特徴的な艦体を完全新規造形で再現。主砲や副砲の可動に加え、劇中の戦闘シーンをイメージしたエフェクトパーツとして陽電子衝撃波パーツも付属している。完成時には全長約300mmに達し、ヤマトやアスカ級を上回る堂々たるサイズ感を実現。重厚なシルエットを存分に楽しめるキットとなっている。

「1/1000 アリゾナ級宇宙戦艦アリゾナ」パッケージ

完全新規造形で再現されたアリゾナ級宇宙戦艦。大型艦らしい迫力のランナー構成

 まずはランナー全景を見てみよう。A~BA16の計12枚のランナーから構成されており、水転写式デカールとシールが各1枚、ビスとナットが3組付属する。特に大型艦ならではのパーツサイズに目を奪われる。船首のブルーや各部クリアパーツも成形色で再現されており、組み立てるだけでも劇中イメージに近い仕上がりが期待できる。ダイナミックな大きさのパーツやビス止めパーツがあるのが印象的だ。

「1/1000 アリゾナ級宇宙戦艦アリゾナ」キット一式
船首の特徴的なブルーやクリアパーツで構成された多色成形ランナー。
アリゾナの専用スタンドはビス止め式の可動を備えた新仕様のものが付属する。

重厚なシルエットと精密なモールド表現!アリゾナ級宇宙戦艦アリゾナの魅力を確認

 キットを確認してまず思ったのは、アリゾナ級特有の重厚なシルエットだ。ヤマトや銀河とは異なる、どっしりとした艦体デザインが印象的で、艦体パーツを並べただけでも大型艦ならではの迫力が伝わってくる。

 各パーツには細かなモールドが数多く施されており、組み立て前の段階から完成後の情報量の多さを予感させる。特に艦橋周辺や船体上面のディテールは密度が高く、REBEL3199版としてリファインされたアリゾナの魅力がしっかり表現されていると感じた。

 一方でパーツ構成自体は比較的シンプルで、細かな艤装や複雑な色分けを必要とする箇所は少ない。艦体サイズこそ大きいものの組み立てのテンポは良く、1/1000ヤマトシリーズのキットらしくスムーズに作業を進められる印象だ。完成時にはかなりのボリュームになることが予想でき、組み立てる前から期待が高まる内容となっていた。まずは最も大きいパーツとなる艦体から組み立てに取りかかる。

【艦体前方】
早速艦体前半部のパーツ全景。美しいモールドとアリゾナ級の特徴的なブルーが映える!
内部パーツをはめ込み、もう一方の船体パーツで閉じるシンプルな構造だ。内部に別売りのLEDユニットを仕込めば点灯させることも可能。
艦体前半部がほとんど完成。曲線美がたまらない。
甲板のモールドを見るとスミ入れしたくなる感じになっている。
艦首波動砲を装着!

 大型パーツ同士の合わせ目精度が非常に高い。完成後にはほとんど見えなくなる内部フレームも用意されており、大型モデルらしい剛性感を実現している。

 大型艦だがシンプルな構造なので、あっという間に艦体が組み上がっていく。そしてボリューム感がたまらなく、飽きずに作業を進められるのがこの1/1000ヤマトシリーズの特徴だ。サクサク進めて手に伝わる重厚感を是非とも体感してほしい。

【艦体後方】
続いて艦体後半部全景。写真ではわかりにくいが、右上部に主機内部に入るクリアパーツが存在している。
クリアパーツにシールを貼ってディテールアップをする。こちらも別売りのLEDユニットを仕込めば点灯させることも可能だ。
主機内部にはめ込むと、このようになる。
艦体後半部を装着し、艦橋の下を組み立てていく。
艦体が完成。ここまで難しいところもなくテンポ良く組み立てられる!
完成時の全長は約337mm。一般的なドライバーと並べると、その大型艦らしいスケール感がよくわかる。

 次に艦体に取り付ける細かい艤装、武装を組み立てていく。

【艤装、武装】
非常に細かいパーツが多いセクションなので、取り扱いには注意が必要だ。
まずは艦首を組み立てる。
アンテナ状のパーツは小さいので折れないように注意したい。
両側面に砲台とセンサーを取り付けていく。
後方推進器の全景。
補助エンジンは取り付け位置がそれぞれ決まっているので、説明書をよく確認しよう。
艦底部の装備を組み立てる。穴が開いている箇所は埋めることもできるが、スタンドの取り付け部にもなっている。
最後に尾翼をつけて艦体部分の完成。

 ここまでで艦体の8割が完成。細かいパーツには注意が必要だが、それ以外はスムーズに作れるキットになっている。

 艦橋を作る前にスタンドを作成していく。本キットの中でも特徴的なパーツの一つだ。台座用の船体銘ホイルシールは2種類が付属する。今回はアルファベット表記のものを選んだ。

【スタンド】
まずは全景。太めの支柱とビスによる可動部の補強がポイントだ。
細めのドライバーで3カ所をビス止めする。船体銘ホイルシールはアルファベット表記のものを採用した。
完成形がこちらで、高さ、角度、傾きを自由に変えられ、ディスプレイの自由度が非常に高いスタンドとなっている。

 残るは艦橋と艦砲の組み立て。艦橋は細かいパーツも多いのでピンセットを用意すると組み立てやすい。アリゾナは主砲塔3基、左右舷側に副砲塔を2基備える。全9門の主砲にはそれぞれ陽電子衝撃波パーツを取り付けられ、主砲の発射を再現できる。

【艦橋】
次に艦橋を作成していく。こちらもシンプルな作りなので、すぐに組み立てることができる。
艦橋上部。クリアパーツを仕込んでいるので、こちらもLEDで光らせることができる。
下部を組み立てて、砲台を組み込んでいく。細かいパーツのためピンセットでの取り付けがやりやすかった。
艦橋後方を最後に差し込めば完成となる。
【主砲、副砲、エフェクトパーツ】
最後に主砲を作成していく。主砲塔は前方に2基、後方に1基だ。
次に副砲塔。砲身が折れやすいのではめ込む際に注意が必要。
こちらは主砲に取り付けるエフェクトパーツ。
完成!アリゾナ級宇宙戦艦!

緻密なモールドと巨大艦ならではの存在感!アリゾナ級宇宙戦艦アリゾナ完成

 組み立て工程は約3時間で完成した。完成後、水転写式デカールの貼り付けとスミ入れ、半光沢のトップコートで仕上げを行なっている。出来上がったアリゾナの艦体は非常に大きく、見事な出来栄えだ。緻密なモールドによるディテールは見応えがある。早速全体を見てみよう。

目の前にあるアリゾナ級が今にも動き出しそうな迫力とディテールで迫ってくるようだ。左右対称で均整のとれたデザインが美しい。

 完成後にスミ入れ、半光沢のトップコートを施した。大きいキットなので、見比べるとスミ入れで引き締まったことがわかりやすい。簡単にクオリティをアップすることができるので非常におすすめだ。

素組みで完成した仕上げ前のアリゾナ。
完成後にスミ入れ、半光沢のトップコートを施した。

 『ヤマトよ永遠に REBEL3199』の1/1000プラモデルシリーズでは、各キットに専用のスタンドが付属している。今回の「1/1000 アリゾナ級宇宙戦艦アリゾナ」では、発売中のシリーズ製品にはなかった可動ポイントを備える点が大きく異なる。スイング可動だけでなく船体を横に傾けることもでき、その状態でアリゾナの巨体をしっかりと支えることもできる。今回の撮影はこのスタンドのみを使用している。

ビス止め式の可動を備えた新仕様のディスプレイベースが付属。
高さを調整できる。
船体を上下に傾ける。
船体を左右に傾けることができ、補助なしで保持できる。

 続いて細部を確認する。アリゾナはヤマト型宇宙戦艦とは違ったどっしりとしたシルエットを持ち、主砲などのデザインも異なる。特徴的な副砲は舷側に埋め込まれたように一体化している。

まずは艦橋。線が細かく砲台やレーダーのディテールがしっかりと再現されている。
主砲の可動域も広く取られている。
エフェクトパーツを装着すれば砲撃シーンも再現可能だ。
副砲についても上下左右の可動域を確保している。
後方や底面のディテールも緻密に再現されており、どこから見てもワクワクするような出来栄えだ。

 「1/1000 アリゾナ級宇宙戦艦アリゾナ」は、『ヤマトよ永遠に REBEL3199』の1/1000プラモデルシリーズ第5弾となる。発売中の「1/1000 宇宙戦艦ヤマト3199(第3次改装型:参戦章叙勲式典記念塗装)」や「1/1000 波動実験艦 銀河 [3199]」と合わせ、集合カットを撮影してみた。

『ヤマトよ永遠に REBEL3199』1/1000プラモデルシリーズが集合。
左から、「1/1000 波動実験艦 銀河 [3199]」、「1/1000 宇宙戦艦ヤマト3199(第3次改装型:参戦章叙勲式典記念塗装)」、「1/1000 アリゾナ級宇宙戦艦アリゾナ」、「1/1000 地球防衛軍 ヒュウガ級 戦闘航宙母艦 DCV-01ヒュウガ」、「1/1000 地球防衛軍アスカ級補給母艦/強襲揚陸艦 DX」
1/1000スケールでこれだけの艦船が並ぶと圧巻だ。
ヤマト、アスカ級との全長を比較してみる。わずかにアリゾナ級が長く、原作に忠実だ。

 最後にいくつかのイメージカットを撮影してみる。

初登場時のドックからの砲撃シーンのように、主砲を真横に向けることもできる。
後方からのアングルも非常に格好良い。
もちろん前からの砲撃シーンも大迫力。
背景を黒にしても映える艦体。

「飾る」に特化したスタンドと造形美

 まず本キットの見どころの一つが、付属するスタンドだ。撮影中に様々な角度や向きにしても抜群の安定感を見せた。今までのスタンドだと真っ直ぐに飾るだけだったが、今回のものはアングルを自由自在に変えることが可能だ。ビスによって保持力を保ちながら様々なアングルへスムーズに動かすことができ、安定して飾ることが可能だ。静止した艦船モデルでありながら力強い動きのある演出ができる。

 本キットは『ヤマトよ永遠に REBEL3199』版のアリゾナ級の重厚な艦体デザインを高い完成度で立体化。艦首から艦尾まで続く力強いシルエットと緻密なモールド表現により、素組みでも十分な存在感を味わえる。組み立てについては、艦体サイズこそ大きいものの構成は比較的わかりやすく、艦船モデルや本シリーズのプラモデルを作り慣れていない人でも挑戦しやすい印象を受けた。一方で艦橋や主砲周辺などは細かなパーツによって立体感がしっかり表現されており、完成後の満足感は非常に高い。

 今回は素組みのほかにスミ入れとトップコートを施した。スミ入れを施すだけでもディテールが際立ち、半光沢仕上げでより重厚な仕上がりを楽しめるのは魅力だ。完成したアリゾナは単体でも十分な迫力を持つが、同スケールのヤマトなどと並べることで、『ヤマトよ永遠に REBEL3199』の世界観をより深く楽しめるキットとなっている。