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圧倒的な強さを見せた「PGU ガンダム」!! HOBBY Watchの2020年PVランキング大発表!

美少女フィギュアは「To LOVEる」キャラが複数ランクイン

12月31日発表

 2020年6月、GAME Watchからホビー部門が独立し、ホビー専門媒体HOBBY Watchが創立された。新型コロナウィルス感染防止の自粛のため「東京おもちゃショー」、「静岡ホビーショー」、さらには各種大会などが開催中止になる波乱の中でのスタートとなった。

 そうした中でも2020年は「ガンプラ40周年」、「横浜の動く実物大ガンダム」といったビックイベント、さらにはホビーメーカー各社のオンラインイベントが開催された。また“巣ごもり需要”によりホビー関連の売り上げは好評と、話題には事欠かない年でもあった。

 HOBBY Watch立ち上げから半年、まだまだカバーできていない分野も多く、レビューをはじめとした企画記事もこれからという所。2021年はさらに楽しい記事を皆さんに届けていきたいと思う。それではさっそく2020年はHOBBY Watchでどんな記事が読者に読まれたか、ランキングTOP10という形で各記事をご紹介していこう。

2020年 HOBBY Watch PVランキングトップ10!

1位:「PG UNLEASHED 1/60 RX-78-2 ガンダム」レビュー【後編】魅せてもらおうか……ガンプラ40周年の集大成となったPGUの迫力とやらを!(12月19日掲載)

2位:「PG UNLEASHED 1/60 RX-78-2 ガンダム」レビュー【前編】1998年に発売されたPGガンダムがガンプラ40周年の集大成となって帰ってきた!(12月18日掲載)

 いきなり1位と2位をまとめてだが、12月19日に発売された「PG UNLEASHED 1/60 RX-78-2 ガンダム」のレビューがトップとなった。通常レビュー記事を前後編にすると後編の方がPVが落ちる傾向があるが、本記事の場合後編の方が多く読まれた。“完成形”がきちんと提示されるプラモデルレビューだからこそかもしれない。

 何より人気を集めた理由は、全パーツの撮影や組み立ての工程などを詳細に紹介した中山氏独特のレビュースタイルが評価されたためだろう。そしてレビュー記事に全面協力してくれたBANDAI SPIRITSにも感謝したい。

 「PG UNLEASHED 1/60 RX-78-2 ガンダム」はガンプラ40周年を記念したまさに“究極のガンプラ”といえる商品。内部機構のフレーム機構を金属の質感までまで表現するディテールには驚かされるが、本商品は「組み立てやすさ」にも注力している点を特に挙げておきたい。40周年の集大成なだけではなく、次の40周年を見越した“次世代ガンプラ”を提示する商品と言えるだろう。

3位:透明感が桁違い!1/6スケールフィギュア「To LOVEる―とらぶる―ダークネス モモ・ベリア・デビルーク」発売中(10月17日掲載)

 3位は、ガンダムと並んで強い美少女フィギュアの紹介記事。コミック「To LOVEる―とらぶる―ダークネス」のキャラクター「モモ・ベリア・デビルーク」のフィギュアの発売告知である。読者の美少女フィギュアへの人気は高く、引き続きHOBBY Watchでも積極的に取りあげていきたいところだ。

 やはりグッと目を惹くのは透明感のあるキャミソール。うっすらと透ける服が包む魅力的なボディラインの表現がとても色っぽい。この画像が読者の目を惹くのは納得できる。表情や指の先など、他のポイントも見ていて楽しい。

4位:【あみあみ展示撮り下ろし】挑発的なポーズに目が釘付けに!「ToLOVEる -とらぶる-ダークネス 金色の闇」

 4位も「ToLOVEる -とらぶる-ダークネス」のキャラクターから。作品の人気の高さが伝わってくる。弊誌ではあみあみ秋葉原ラジオ会館店の協力の下、同店に展示された最新フィギュアのフォトレビューを行なっており、人気企画となっている。美少女フィギュアを中心に様々な最新フィギュアを今後もピックアップしていきたい。

 このフィギュアの魅力はやはり大きく足を広げたその大胆なポーズだ。見る者を煽るかのように置かれたリト人形が隠しているその奥に目が惹きつけられるが、表情や髪の表現、こちらに向けた足の裏など、どこを見ても造形に力が入っているのがわかる。画像を見たら思わず記事が読みたくなってしまう。

5位:「MGEX 1/100 ユニコーンガンダム Ver.Ka」レビュー【前編】 君はMGを超える”MGEX”を組み上げることはできるか(10月29日掲載)

 5位は「MGEX 1/100 ユニコーンガンダム Ver.Ka」レビュー記事。こちらも読者の注目度が高かった記事だ。本キットの特長は全身に張り巡らされた発光ユニット「LEDシート」。シートは全体ではなくポイントで光るのだが、プラモデルに組み込む際、クリアパーツを効果的に使うことで、全身のサイコフレームの発光を見事に再現している。ちなみに後編も14位と人気だった。

 「MGEX」は様々なテーマでMSを再現していくという。今回はユニコーンガンダムのため発光をテーマとなっているが、次の「MGEX」はどのようなテーマに挑むのか、注目したいところだ。

6位:全長約172cmの「等身大ライザフィギュア」の予約受付がスタート!(7月30日公開)

 PS5/PS4/Nintendo Switch向けRPG「ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~」の発表と同時に公開された「ライザ等身大フィギュア商品化企画」の記事。この後の続報も軒並み人気となっている。

 複雑な衣装、かわいらしい表情、そしてこのキャラクターの最大の特徴である“太もものライン”を見事に再現しており、フィギュアとしても完成度が高いが、やはり全長約172cmという大きさが魅力だろう。2,750,000円(税込)という値段にも注目だが、本商品は10人の予約が入った時点で商品化されるとのことだったが、見事10人以上の注文があり、商品化が実現したとのことだ。

7位:禍々しさが増した2号機。「シン・エヴァンゲリオン劇場版」特報に登場した新2号機の完成品フィギュアが予約受付中(7月21日公開)

 7位には異例のロングランを続けるエヴァが入った。“完結”を謳った「シン・エヴァンゲリオン劇場版」がついに2021年1月23日に公開が決定した。フィギュアのモチーフとなっているのは、先行で公開されたPVに登場する2号機。エヴァとしての原形を留めているのは頭部と右腕のみ。非常にごつい身体に置き換わっており、どのような活躍をするか注目だ。

 商品は映画の予約チケットの特典で、固定ポーズだが、謎に包まれた新2号機のディテールをたっぷりと楽しめる。全高約48cmという大サイズも大きな魅力だ。

8位:フィギュア「魂SPEC×HI-METAL R ニューレイズナー」レビュー

 8位はさいとうよしかず氏の「魂SPEC×HI-METAL R ニューレイズナー」レビュー。最近立体化の少なかったレイズナーのレビューだけに高い注目を集めたようだ。「装甲騎兵ボトムズ」の高橋良輔監督作品として、アニメ放映当時は打ち切りになってしまったものの、現在でも人気だ。

 本商品は2007年に発売された「魂SPTECレイズナー」を換装ギミックなどの仕様を改修したもので、アクションフィギュアとしてのプレイバリューを強化している。台座には音声ギミックがあり、特徴的なアニメのオープニングを追体験できる要素も盛り込まれている。

9位:くっ、挑発的なポーズにそそられる! 「To LOVEる ダークネス」より露出度高めな「ネメシス」のフィギュアが登場

 9位も「To LOVEる ダークネス」のフィギュア。読者に作品のファンが多いのだろうか? 「見てみたい」という気持ちを刺激する記事タイトルも人気の秘密かも知れない。

 こちらは幼さを感じさせるキャラクターの大胆なポーズ、セクシーな衣装、なにより見る者を誘うような表情が強く印象に残る。表情や雰囲気はコミックのキャラクターらしいデフォルメを感じさせるが、一転して太ももは肉感的なリアルな表現でドキリとさせる。フィギュアだからこそのユニークな造形だ。

10位:「METAL STRUCTURE 解体匠機 MSN-04 サザビー」、重MSのボリュームを実感せよ! 会場フォトから伝わるその迫力

 10位はBANDAI SPIRITSのオンラインイベント「TAMASHII NATION」の「METAL STRUCTURE 解体匠機 MSN-04 サザビー」の記事である。このイベントは内覧会がなく、情報解禁は読者と全く同じでメディアとしてのイニシアチブはなかったが、それでもこのレポートが人気を集めたというのが面白い。来年もHOBBY Watchではこうした魅力的な商品の記事を、いかに早く濃密にお届けできるかにこだわっていきたい。

 解体匠機第2弾となるサザビーは第1弾のνガンダムに負けないクオリティを持った商品となる。優れたモデラーが作る作品そのままの、ものすごいディテール表現は驚かされずにはいられない。そして本商品の最大の魅力は、これだけ緻密なモデルが商品として誰でも手にできるということである。まだ価格は公開されておらず、高価な商品となるのは間違いないが、それでも人気を集めるのは必至だろう。

ガンダムと「ToLOVEる」強し! 2021年のHOBBY Watchはどうなる?

 「ガンダム」がランキング上位を独占するのは予想が付いていたが、次点が「ToLOVEる -とらぶる-ダークネス」というのは予想できなかった。「ToLOVEる -とらぶる-ダークネス」関連記事の強さは、初速だけでなく、ずっと読まれ続けていること。改めて「ToLOVEる -とらぶる-ダークネス」の人気の大きさが実感できた。今後の記事作り、特に美少女フィギュア方面の記事強化の大きなヒントとしたい。

 2020年は新型コロナウィルスの自粛もあり、ホビー媒体として思い通りに活動できなかった部分があるが、もっともっと取材や、各ライターの企画を増やし、全年齢のホビーファンにとって読み応えのある媒体を目指していきたい。

 最後に今年の記事で個人的にホビーファンにお勧めしたいのは、「動く実物大ガンダム」を扱ったものである。18mの巨大ロボットが目の前で動く姿というのはやはり今までの“夢”が実現した興奮がある。確かに「動く実物大ガンダム」は本物の2足歩行ではないし、アニメのロボットがその設定のまま実現したわけではないが、それでも何かを感じられるはずだ。2022年3月までの公開なので、多くの人に動く実物大ガンダムを目にして欲しい。