特別企画
【ちょい組み】バンダイの「スーパーミニプラ GEAR戦士電童 電童&データウェポンセット」を組んでみた
2021年2月3日 00:00
メリハリのあるポージングと重厚感あるアクションが目の前に広がる
完成した「スーパーミニプラ GEAR戦士電童」を一目見れば、劇中のマッシブなプロポーションが見事に再現されているのがわかる。ヒロイックなトリコロールカラーに、勇者シリーズを彷彿とさせる表情などサンライズの往年のロボット作品の血筋を引き継いだヒーローロボットを自分の手で組み上げた達成感と喜びは筆舌に尽くしがたい。
そして、電童を支えるデータウェポンの造形も非常に美しい。DX版、スーパーロボット超合金版では惜しくも武装状態(頭部だけ)だったので、アニマル形態と電童を並べあられる日が来たのは感無量の思いだ。改めて、ユニコーンドリル、レオサークルの「動物とメカ」モチーフ、そして、DX版から続く武装としての男の子のハートをがっちり掴むポイントが抑えられている。
各関節もしっかりとしており、様々なポーズで遊べる。劇中初期の力のこもった格闘スタイルやタービンを活かした唯一無二の戦闘アクションが頭の中で蘇る(ロードされる)。コマンドを入力するように指先が電童に様々なアクションを吹き込んでいく(インストールしていく)。
そして、ユニコーンドリル、レオサークルによるアクションも幅広く、ファイナルアタックから戦闘など数々の劇中再現やブンドドが楽しめる。
そして、データウェポンは電童の武装となるパーツ以外が余剰パーツとなるのだが、「バンダイキャンディスタッフBLOG」でも発表された「アニメ本編では削られた武器以外の部分の戦闘メカ」に変形する。ボーナス要素的な位置づけとされているが、開発スタッフの熱意に脱帽だ。アニメ本編だけを追っていた筆者にとっては驚愕の発想であるとともに、なぜそうした設定を自分は知らないのかと悔やんだ。
「スーパーミニプラ GEAR戦士電童 電童&データウェポンセット」は素組だけでハイクオリティな仕上がりで、遊びの幅も充実している。
筆者としては口元や細かい部分の墨入れをして表情やディテールをはっきりさせれば、さらに劇中の活躍が再現できると感じた。全塗装のように手間をかけなくとも、モールド部分に墨入れで全体は引き締まって見え、口元の輪郭もはっきりして迫力が増すだろう。他にも別売りの「スーパーミニプラ GEAR戦士電童 凰牙&データウェポンセット」と並べた比較やデータウェポンの組み換えが楽しみになるキットだった。
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