特別企画
【ちょい組み】ハセガワの「レトロ自販機(ハンバーガー)」を組んでみた!
フィギュアに最適な1/12スケールキットで、レトロな雰囲気が楽しめる!
2021年5月20日 00:00
以前から気になっていた、ハセガワのプラモデル「レトロ自販機(ハンバーガー)」が発売になったので、このゴールデンウィーク中に組み立てて「ちょい組み」としてご紹介することにしました。
ところで皆さんは、このようなスタイルのハンバーガーの自動販売機は見たことがあるでしょうか? 自分の場合は、今から30年近く前、通っていた高校の近くに運動ができるスペースがあり、校内とは別にたまに体育祭などで利用することがありました。そこに設置されていたのが、「グーテンバーガー」というブランドのハンバーガーの自動販売機でした。中がどんな仕組みになっているのかはよくわかりませんが、たぶん冷凍された箱入りのハンバーガーを、機械の中で解凍して暖かい状態で食べられるようにしたものだと思います。
そのためか、出てくるハンバーガーは、バンズがしわくちゃになっており、味もそれほど美味しいとは言いがたいものでした。しかし、そのB級感が妙に病みつきになり、今でも時たま食べたくなることがあります。
今回のプラモデルではそんなことを思い出しながら作っていきました。前回の「『クラッシャージョウ』TR-5 ハーピィ “ノーマ機”」でプラモデルの楽しさを思い出した筆者は、今回と層にも挑戦してみました。まずはキットの魅力を語っていきます。
少数のパーツとわずか数ステップで完成するシンプルさ
箱を開けてびっくりというより、ある程度予想はできたことですが、パーツ類はさほど多くなく、作り方も4ステップで完成させることができるようになっています。パーツといっても、ひとつのランナーから1枚の板を取り出すだけといったものが多いので、ほぼ迷うことはないかもしれません。
商品カテゴリーとしてはプラモデルですが、パッケージに「1/12 可動フィギュア用アクセサリー」と書かれていることからわかるように、こちらはフィギュアと組み合わせて遊べるようなものを想定して作られたものです。そうしたこともあってか、ガチガチのモデラー向けというよりもカプセルトイに出てくるアイテムレベルで組み立てられるようにしているのでしょう。
まずは、これらのランナーからそれぞれのパーツを切り離していきます。通常はマニュアルに沿ってひとつひとつやっていくのですが、今回はほぼ迷うことはないので、板状のパーツ類を切り離して、ヤスリでゲート処理を行ないました
板状のパーツに関しては、基本的に箱状のものを組み立てるための要素に過ぎませんが、もっともパーツ類が集中しているのはやはり前面部分です。ここはいくつか注意するポイントがあります。まずは、ボタン類から。パーツを前面のパネルにクリアパーツとグレーのパーツを組み合わせる形で取り付けていきます。このときに、あらかじめシールを貼る必要があります。
シールは、クリアパーツの上に貼るものと、クリアパーツの下に貼る2種類が用意されています。クリアパーツの下に貼る方は位置合わせが難しそうだったので、今回は上に貼るタイプを選択しました。そのときに、パーツを切り離す前にシールを貼った方が楽かもしれません。
またこのクリアパーツに関しては、上下を間違えないようにする必要があります。箱裏のマニュアルにも細かい形状が掲載されているので、そちらを参考にしながらシールを貼り、パーツを取り付けていくといいでしょう。
ボタン類のシールが貼れたら、前面のパネルに取り付けていきましょう。まださほど作業を始めてから時間が経っていませんが、これだけでもなんとな~く完成に近づいたように見えてくるから不思議ですね。
続いて、ハンバーガーの取り出し口を作っていきます。こちらもあらかじめクリアパーツにシールを貼ってから組み立てていくのがいいでしょう。この取り出し口ですが、パーツが重りのような役割を持って可動するようになっています。しかし、やや遊びが少なく完成してから可動させると、空いたまま動かなくなることもあるので、気になる人はスムーズに可動するようにある程度加工した方がいいでしょう。
ここまで来たら、後は残りの板を貼り合わせて箱状に組み立てていくだけです。形状的に、先に背面と上下のパネルを取り付けてから、左右のパネルをはめていくとスムーズに作業が進みます。それらが組み上がったら、最後に前面を取り付けましょう。
最後に、残ったシール類を貼っていきます。イラストが描かれた部分などはわかりやすいですが、やや神経を使うのが売り切れなどのランプ部分です。ここはシールに切り目が入っていないため、ハサミやデザインナイフなどを使って切り離していきます。同様に、四角いパーツにハンバーガーのシールも貼れば完成です。シールですが、ハンバーガーとチーズバーガーの2種類が用意されているので、好きな方を選んで貼っていきましょう。最悪予備も用意されているので、貼り替えることも可能です。
とりあえず素組みで組んでみましたが、想像以上に良くできているのではないでしょうか? この程度なら1時間ちょっともあれば簡単に組めるので、まさに「ちょい組み」としても最適と言えるでしょう。