特別企画

RCメーカー・ヨコモの「つくばラジコンランド」で、RCカーを満喫!

「操縦って楽しい!」、RCカーの魅力を再確認できる魅力的なテーマパーク

【つくばラジコンランド】

場所:茨城県つくば市谷田部4385-2

営業日:年中無休(年末年始を除く)

料金:最初の30分は1,100円、延長15分毎550円

 今回、茨城県つくば市谷田部にある世界最大級のラジコンカーによるテーマパーク「つくばラジコンパーク」内にある「つくばラジコンランド」を皆さんに紹介したい。プリミティブ(根源的)な、「ラジコンを走らせる楽しさ」を体験できる施設である。

 きっかけは、筆者が取り組んでいる「RCカー特別企画 タミヤRCカーに挑戦」で、レースに参加するための会場を調べていた時に、茨城県つくば市谷田部の「つくばラジコンパーク」が目に飛び込んできたのだ。

 つくば市谷田部のRCサーキットと言えば、筆者ならずとも、RCカーレースに関する知識があれば真っ先に思い浮かぶのが、RCカーのメーカー「ヨコモ」社の運営する「谷田部アリーナ」であった。疑問に思って詳しく調べてみると、かつて「谷田部アリーナ」と呼ばれるRCカーサーキットだった場所が、リニューアルされて「つくばラジコンパーク」になっていたのである。

 ヨコモは知る人ぞ知る世界的なRCメーカー。タミヤや京商と比べ日本での知名度は低いが、ラジコンカーによるドリフトブームの火付け役となったメーカーであり、競技用RCカーで世界選手権の常勝メーカーとして、外国でもその名を知られている。本稿ではこのヨコモと「つくばラジコンパーク」の概要、そして「つくばラジコンランド」の特徴を語っていきたい。RCカーに詳しくない人でも好きにならずにいられない楽しい施設である。

「つくばラジコンランド」外観

世界の電動RCカーレースを席巻した「ヨコモ」と、RCカーファンの聖地・谷田部アリーナ

 まず最初に、「谷田部アリーナ」とメーカーである「ヨコモ」について語っておきたい、「ヨコモ」は、1973年に「横堀模型」として創業した老舗のRCカーメーカーである。創業当時は主に北米のトップメーカー「アソシエイテッド」社のRCカーを輸入販売し、カスタマイズ用の部品も製造していた。

 1979年に始まったRCカーモデルオートレースの国際連盟「IFMAR」開催の世界選手権のリザルトを見ると、1982年優勝車両搭載のモーターに早くもヨコモブランドを見る事ができる。その翌1983年にヨコモが発売したオフロードレーサー「ドッグファイター」は、1985年の第1回1/10オフロード世界選手権で北米のギル・ロッシJr.選手の操縦により見事優勝を飾った。

 そして1988年にヨコモに入社した、前年度世界王者の広坂正美氏(当時18歳)は、2009年に引退するまでの間、ヨコモ車で世界選手権で14連覇という偉業も達成している。世界のRCファンにとってヨコモブランドは垂涎の的なのだ。

 そうして世界選手権を席巻したヨコモが、1989年11月に茨城県つくば市に開設した世界最大級の常設電動ラジコンカー専用サーキットが「谷田部アリーナ」なのである。全日本選手権や世界選手権など、数々のビッグレースが行なわれてきた「谷田部アリーナ」は、ファクトリーチーム「TEAM YOKOMO」のホームであり、「ヨコモ」社のお膝元であり、世界的なRCカーファン憧れの聖地でもあったのだ。

 それだけに、RCカーのビギナーが気軽に走らせにいけるイメージではなかったのも事実で、筆者も噂には聴くものの、一度も足を踏み入れたことはなかった。

ヨコモ「4WDオフロードカー YZ-4SF2」価格71280円(税込)。「ヨコモ」のRCカーは世界選手権で何度も優勝を飾る高性能のマシーンだが、流通経路も限られて一般のユーザーには手を出しにくく、敷居が高いイメージが強かった
現行の車両、YZ-4SF2の「スリッパークラッチ(駆動部に負荷がかかった場合に滑ることで動力を逃がし壊れにくくする機構)」周辺部。「グラファイト」を多用したフレームは、カーボン素材のレーシングカーを思わせる。まさに上級者向けの造り

 そうして世界にその名を轟かせた老舗RCカーメーカー「ヨコモ」だが、2019年にリスタートし、それまでのコアなヘビーユーザー向けの方針からより幅広いRCカーファンへ向けた運営に方針転換した。同時にヨコモユーザーが集う専門的なサーキットだった「谷田部アリーナ」もリメーク、誰もが楽しめる「つくばラジコンランド」を新設し「つくばラジコンパーク」として生まれ変わったのが世界最大級のラジコンカーテーマパーク誕生の経緯となる。

【ヨコモ GT & 2WD全日本選手権 YD-2TCスケールクラス Aメイン決勝動画】
2018年に谷田部アリーナで開催された、2WDツーリングカーシャーシ YD-2TCにドリフトRC用の実車デザインボディを乗せた年間優勝者決勝戦
谷田部アリーナは「つくばラジコンアリーナ」と呼称を変更し「つくばラジコンパーク」内に健在。タミヤのTT-02シャーシ「NSX」で走行した模様は次回お届けする。

「ヨコモ」と、「ラジコンパーク」の前身「谷田部アリーナ」の歴史を踏まえると、この地に脚を踏み入れることの筆者の感慨もお解りいただけたと思う。それでは「つくばラジコンランド」、そしてその施設の1つの魅力を皆さんにお伝えしていこう。

ヘビーユーザーの聖地から、誰もが楽しめるテーマパークとなった「つくばラジコンランド」

 今回は「つくばラジコンパーク」の鈴木浩所長に「つくばラジコンランド」のコンセプトやコースの魅力をお聞きしながら、「ラジコンカー」で楽しく遊ばせていただいた。

鈴木浩所長。幼少期からRCカーに親しみ、ヨコモ入社。2003年には全日本選手権オフロード2WDクラスと4WDクラスを制覇するなど、輝かしい経歴を持つプロフェッショナルRCカーレーサー。RCカーのドリフトキング「キングヒロシ」としてもTV番組「おはスタ」ほかでもお馴染み。「谷田部アリーナ」所長を経て、「つくばラジコンパーク」にも立ち上げから携わった

 前項でお伝えしたとおり、「ヨコモ」製品は世界選手権でのめざましい活躍と共に、敷居の高さから限られたユーザーが愛好するイメージが強かった。その反省から、初心者~中級者にも広く門戸を開き、さらに幼年~青少年にラジオコントロールの楽しさを知ってもらいたいとの思いで「ラジコンランド」を造設し、「ラジコンアリーナ」と合わせて2020年9月に「ラジコンパーク」がオープンした。

 ちなみに無線操縦を用いた「ラジオ・コントロール」玩具の略称「ラジコン」は、日本で初めて商品化した増田屋コーポレーションの商標で、他社製品は基本的に「RCカー」となる。ヨコモ製品も「RCカー」だが、一般名称化している「ラジコン」をあえて冠することで、誰にでも解りやすく、より親しみを持てるようになっている。

各社の完成品RCカー、いわゆる「トイラジ」が並んだ「ラジコン」販売コーナーもある

 そしてこの「ラジコンパーク」の目玉の1つが、「ラジコンランド」なのだ。この施設は手ぶらの親子連れから持ち込みのサーキット初心者まで、ラジコンを自由に走らせる楽しい屋内サーキットなのだ。

 「ラジコンランド」は「ラジコンアリーナ」右手の建物になる。入ると受付があり、大きく6つのコースに分かれている。

「ラジコンパーク」は常磐自動車道三郷インターからおよそ28km、谷田部インターから約1km。無料駐車場200台分以上が完備されている。電車の場合は、つくばエクスプレスで「みどりの駅」下車、谷田部シャトルバス谷田部窓口センター行で約10分だ
クレジットカード、PAYPAYも対応

 利用料金は、ラジコンのレンタル料込みで最初の30分は1,100円(税込)、延長15分毎550円(税込)で、10回分の回数券は4,400円(税込)となる。コース毎にラジコンカーが何台も用意されていて、時間内なら何度でも車両を交換して場所を移動できるのは嬉しい配慮。レンタルラジコンカーはわざと乱暴な扱いをしたりしなければ、コース内を自由に走らせて遊ぶことができる。

 また、ラジコンを買ったばかりのお子さんや、RCカー初心者に嬉しい車両持ち込みの「マイラジパック」もある。「マイラジパック」は自分のRCカーを持ち込める料金プランで、練習にもぴったり。走る前にはスタッフによる確認と速度調整が必要となる。3時間2,200円(税込)でたっぷり走れる。

RC初心者がサーキットデビューに最適の「マイラジパック」。購入場所に関わらず持ち込み可能だが、「RCカー」はスタッフによる確認と速度調整が必要となる。3時間2,200円(税込)のリーズナブルプライス
ラジコンランドは6つのエリアに分かれている
豊富な車両群は、見て、実際に手に取るだけでも楽しい
フリースペース向けの車両。メーカーや車種を問わず、楽しいラジコンがたくさん用意されている
発売前のタカラトミー「縦横無尽!ガンガンタンク レーザーバトルセット」も遊ぶことができた。鈴木所長はRCカーの「ドリフトキング」として、タカラトミーのRCカー開発に協力してきた経緯がある。「谷田部アリーナ」時代にはできなかったタカラトミー製品の展示、走行が「ラジコンランド」では可能となった
重機エリア向けの車両
オンロード・オフロードのコース向けの車両には、ヨコモの「ドリフトパッケージ」やCEN Racingの「モンスタートラック」も用意されている

 次ページでは、各エリア、コースを実際の走行映像と共にお見せしたい。