特別企画
RCメーカー・ヨコモの「つくばラジコンランド」で、RCカーを満喫!
2021年11月23日 00:00
「ラジコンランド」の楽しいコースを紹介!
さえぎる物のない自由なフリースペース
まず最初に広がるのが、市街地をイメージした広い路面や、タカラトミーのギガストリーム用のアクロバット器具、スケボーのジャンプ台などが併設されたエリア「フリースペース」。プリミティブな楽しさを感じられる自由な空間だ
広い平らな路面に、市街地をイメージした線が引かれている。道路にガードレールがないのでぶつかって停まることなく、ストレスフリーに楽しめる。建物も固定されていないのでぶつかっても安心だ
今回は、京商エッグの「京商R/C 1/16 ザ・軽トラ スバルサンバー TU005」を持ち込みで走らせてみた。
平坦な路面とゆるやかなカーブ! 敷居の低いオンロードコース!!
続いて紹介するのはドリフトカーにも対応するカーペット路面のオンロードコース。緩やかなカーブを組み合わせた広い路面は適度にテクニカルだ。緑色のランオフエリアは縁石が低く、コースアウトしてもそのまま走り続けられるのが特徴。外壁はRCカーゴムタイヤを利用したタイヤバリアになっていて、プラスチックボディのラジコンがぶつかっても壊れにくくなっている。RCカーを知り尽くした鈴木浩所長とヨコモならではのコースと言えるだろう。
なお、取材中に2組の家族連れが訪れていて、2人のお子さんが楽しくラジコンを走らせていた。最初は親戚か友人関係だと思ったのだが、お話をお伺いすると、面識のない地元の親子と県外からのファミリーで、全くの初対面のお子さん同士とのこと。鈴木浩所長によると初対面のお子さん達がその場で一緒に遊び出すのは良くあることだそうで、ラジコンのテーマパーク「ラジコンランド」ならではの交流だと言えるだろう。
ダイナミックなジャンプが楽しいオフロードコース
3番目は、オフロード感のあるサンドカラーの路面に、ジャンプ台や凸凹が配された「オフロードコース」。ベーシックでバンピーなレイアウトで、オフロード車両らしい走りを楽しめる。なんとオフロードレースの頂点を極めた鈴木浩所長にデモンストレーションを見せていただけた。
はじめる人が走りだす「ラジコンランド」
以上、短い時間だったがラジコンの自由なテーマパーク、「つくばラジコンランド」で、楽しくラジコンで遊ぶことができた。
「ラジコンランド」と鈴木浩所長の言葉から、ラジコンの楽しさを広く多くの人に伝えたいという気持ちが伝わってきた。「ラジコンパーク」では施設の運営のほかに、地元の児童を招いてラジコンを使った「交通安全教室」も行なっている。
ラジコンの中に実際に小型カメラを搭載し、児童が映像をモニターで見ることで、車内からの死角が視覚的に伝わったり、実際にラジコンを動かして交差点を曲がることで、車両の内輪差がどれだけでるのか、それがいかに危険かが伝えられる効果があるとのことだ。
また、そうして裾野を広げる一方で、ラジコンの楽しさを知ってもっと極めたいと思った人に向けて「ラジコンアカデミー/ドリフト教室」「ラジコンアカデミープレミアム」も開催している。
「ラジコンアカデミー/ドリフト教室」はヨコモのドリフト「RCカー」を持っている、主に初心者~中級者に向けて、ヨコモワークスのプロフェッショナルドライバーがマンツーマンで組み立てのチェック、操作方法、セッティング、サーキットでの走り方などを2~3指導してくれるというもの。
筆者の経験上、組み立てた後の確認、セッティングもそうだが、個人でサーキットで走り出すのもかなりの勇気やコミュニュケーション力が要求される。こちらを利用すれば、最短で初級レベルを突破することができそうだ。
「ラジコンアカデミープレミアム」は、ドリフトラジコンに興味があれば誰でも無料診断を経て、申し込み後10時間でコースデビューが果たせるというもの。自分にあったヨコモのドリフトRCカーの選択、組み立て、操作などを10時間みっちりとマンツーマンで指導が受けられ、サーキットで走り出せる。全くの初心者はもちろん、ドリフトマシン初体験の上級者も見逃せない濃厚な体験ができる。
筆者は「コミカルアバンテ」「NSX」と組み立て、サーキット走行を行なってきたが、レース参戦を目標とすることで、どうしても辛さ、苦しさを感じることも少なくなかった。RCカーに興味がある方も、「レース」となると身構えてしまう方も少なくないだろう。今回「ラジコンランド」にお伺いして、「ラジコンを走らせるのは理屈抜きで楽しい!」と実感できた。
行ってみて、これまでの「世界選手権のヨコモ」「レースのヨコモ」のイメージを覆す大改革が行なわれた事に率直に驚かされた。メーカーが施設を運用するのであれば、「自社製品で遊んでもらう事を通して…」となるのが一般的だが、「誰にでもラジコンを走らせる楽しさを知ってほしい」という目的のために、メーカーを横断して他社製品を積極的に取り入れるのは驚きであり、その志の高さに感服した。
その革新的な姿勢が、お世辞抜きで誰でも楽しめる、ラジコンのテーマーパークを造り上げたと言える。皆さんもまずは理屈抜きで楽しめる「ラジコンランド」を訪れて、ラジコンを見て触れて、プリミティブな「ラジコンを走らせる面白さ」を体験してみてほしい。