特別企画
トミカ新車インプレッション 4月は「フェラーリ デイトナ SP3」&「ホンダ シビック タイプR(FD2)」が登場!
2023年4月14日 00:00
レーシング・スピリットの真髄「No.46 フェラーリ デイトナ SP3」
【No.46 フェラーリ デイトナ SP3】
- 価格:各550円(税込)
- スケール:1/66
- アクション:サスペンション
1967年のデイトナ24時間レースでフェラーリがトップ3を独占!3台ならんでゴールするシーンは1960年代のスポーツプロトタイプを象徴し、そのシーンはとても有名です。Icona(イーコナ)シリーズ第2弾(車種としては第3弾)であるデイトナSP3は599台の限定生産で200万ユーロ(約2億6000万円)という価格にもかかわらず、すでに完売。リアミッドシップV12スポーツプロトタイプにオマージュを捧げているとても希少なフェラーリです。
今回のトミカのモデルとなるデイトナ SP3はフェラーリの“イーコナ(英語でアイコンの意)”としての存在となるクルマです。812シリーズをベースに第一弾のモンツァSP1(シングルシーター)と第2弾のモンツァSP2(2シーター)に次ぐ第3弾(バルケッタ=オープン)となるデイトナSP3は1967年にデイトナ24時間を勝利した「330 P3/4」ならびに「330 P4」をモチーフにしたスーパーカーです。
6.5LのV12エンジンをリアミッドに搭載し、フェラーリ史上最強の840psを発生。1,485kgnのレーシングカーボディを7速DCTでリアタイヤを駆動して最高速は340km/hを誇ります。そのタイヤ幅はフロント265㎜、リア345㎜という極太サイズになっています。
1967年デイトナ24時間レースに参戦した時の車両をベースにデザインされたボディはフロントからリアへ至るまで終始平べったく、薄い。しかしながらフェンダーやキャビン各部は抑揚をしっかり持っていて結構な丸みをも感じさせます。V12エンジンをリアミッドに積むことでドライバーの後ろが長いロングテールのデザインです。
それではトミカになった「フェラーリ デイトナ SP3」を見ていきましょう。カラーリングは通常版がレッド、初回特別仕様版がブラックになっています。通常版のレッドは「ロッソ フェラーリF1-75」、初回特別仕様のブラックは「ネロ」がモデルになっているようです。実車には脱着式ルーフ(屋根)が取り付けられますが、トミカはオープンの状態となっていてコクピット内部までしっかり見ることができます。
この「フェラーリ デイトナ SP3」のヘッドライトは塗装で再現されています。リアミッドシップエンジンを収めるエンジンフードはシルバーで塗装、スリットもモールドされています。フロントノーズのシャープで薄い造形からフロント下部のグリルとその両脇にある縦にならぶフィン形状のモールド、エアインテークを搭載した革新的な左右ドアは後端で空気を跳ね上げるデザインになっています。
左右のドアは実車ではバタフライドアとなっていて上方へ開くようになっています(トミカでは開きません)。ドアは空気の通り道を作るためにかなりえぐられており、フロアとの間に隙間ができているほどです。トミカを左右からつまんで持ち上げるとその深いえぐられ方を感じられます。
リアセクションは真後ろから見ると横一文字にクルマの左右をつなぐラインが全体を占めこの中にリアランプが埋め込まれていて未来感さえあります。タイヤを覆うリアフェンダーは抑揚をもって造形されていて中に収まるタイヤからつながるギアボックス、エンジンがどのように配置されているかがイメージできるシェイプになっていて、まるでフォーミュラカー的なバランスで配置されていることがわかります。
タイヤのホイールはトミカのスポーツカーに使われるクロームメッキのリングがついたものです。前後のタイヤハウスは車体全体のバランスからは大きく開いているように見え、比較的車体が薄いということを感じられます。アクションはサスペンションとなっています。
デイトナSP3がワールドプレミア!伝統のフェラーリレッドと漆黒で精悍なブラックをまとったフェラーリデイトナSP3が展示会場に登場した。そのたたずまいに往年のフェラーリファンはデイトナ24時間レースの勝利を思い起こし、最近ファンになった者たちからはそのクラシカルながらも先鋭的にデザインされたクルマに目が釘付けとなっていた。限定599台の超高級車は既に完売!ぜひ走っているところを見てみたいものだ。
© TOMY