特別企画

【エアガン施設探訪】広大な敷地&名物砦で長距離の撃ち合いが楽しい「デザートユニオン」に行ってみた!

デザートユニオン

場所:千葉県印西市平賀2853

営業日時:(貸切時)昼 8時~17時、夜 19時~翌5時

アクセス:
酒々井ICから車で約20分
京成本線「京成酒々井駅」から無料送迎バスあり(要予約)

 千葉をメインに展開する一大サバイバルゲームフィールドグループ「ユニオン」。今回取材した「デザートユニオン」は、その名の通り砂漠戦をテーマにした野外フィールドだ。見晴らしの良い広大な敷地で、大きなゲーム展開を楽しめるのがポイントだ。

 オープンは2007年10月。当時、関東屈指の広大な砂漠フィールドができたことで、サバゲーマーの間で大きな話題を呼んだ。実は筆者は当時利用したことがあり、今回の取材で約16年ぶりの来訪となった。

 本記事ではフィールド全体の紹介はもちろん、オープン当時から進化した部分もお届けする。一度利用したことがある方も、「え、今こんな感じになってるの!?」と驚くこと間違いなしの「デザートユニオン」についてレポートしていく。

超広大な敷地を存分に走り回れ! 多彩な障害物を利用した戦闘が楽しい!

 多くのサバイバルゲームフィールドが存在する千葉県印西市。そのひとつである「デザートユニオン」は、山中を開拓して作られた広大な敷地面積を誇るフィールド。酒々井ICから車で約20分、京成本線「京成酒々井駅」からは事前予約制の無料送迎バスも出ている。

 デザート(砂漠)戦をイメージしており、見晴らしが良い平坦な場所に、障害物や建物が設置されているのが特徴だ。

セーフティーエリアから広角レンズで撮影。めっちゃ広い……!
「デザートユニオン」公式ページに掲載の全体写真

 今回の取材では休日貸切で利用。30名までは99,000円、31名以上の場合は人数×3,300円となっていた。人気フィールドのため土日祝日は定例会がメインだが、たまに貸切枠が空いているので、公式HPの開催スケジュールを随時確認しておこう。ちなみに19時~翌5時までの夜戦貸切も可能だ。なお、定例会の場合でも事前に問い合わせれば貸切にできる場合もあるという。

定例会利用料金
土曜・日曜・祝日3,300円
平日2,700円
ビギナーパック(定例会参加料金、レンタル銃・装備一式、初心者レクチャー込み)4,800円
土日祝日貸切利用料金
30名まで31名以上
デイゲーム【8時~17時】99,000円人数×3,300円
ナイトゲーム【19時~5時】99,000円人数×3,300円
キャンセル料予約確定後は人数に関わらず99,000円
平日貸切利用料金
10名まで11名以上
デイゲーム【8時~17時】27,000円人数×2,700円
ナイトゲーム【19時~5時】37,000円人数×3,300円
ハーフナイト【14:00~24:00】27,000円人数×2,700円
キャンセル料予約確定後は人数に関わらず99,000円

 ここからは実際に利用した流れに沿って紹介していこう。フィールドは駐車場から1分ほど歩いた坂の先にある。坂を下って広大なフィールドが見えた時には思わず圧倒された。それぐらい広いのだ。

 受付やセーフティーエリアはフィールドよりも高い場所に設置されているため、かなり見晴らしが良く気持ちいい。ここが本フィールドの特徴のひとつで、ヒットしたあともフィールド全体を見ながらゲームを楽しめるようになっているのだ。

こんな感じで、高所にあるセーフティーからフィールドの様子が見られる
奥に見えるのがセーフティーエリア

 今回は貸切のため、準備ができ次第さっそくゲームスタート。なお、ゲーム進行は自分たちでもできるが、完全予約制の「ゲーム進行プラン」を申し込めばスタッフさんが代行してくれる有料サービス(1日プラン:5,500円、半日プラン:3,300円)もある。

 さらに初心者の方が多い場合は、「初心者講習」、「ゲーム進行プラン」、「ドローン空撮」がセットになった「初心者応援てんこ盛りプラン」(11,000円)もオススメ。初心者の方が多い場合はぜひ利用してほしい。

 さて、さっそくフィールド内に入ってみたところ、まず感じたのがその広大さだ。セーフティーエリアから全体が見えていたため頭では分かっていたが、実際に体感するとその広さは尋常じゃないことが肌に伝わる。

 シンボルとなる建物は、トランプのマーク(クラブ、ダイヤ、ハート、スペード)が描かれた4箇所と、二階建ての砦「キング」、「クイーン」、「ジョーカー」の合計7種。基本的にスタートはこれらの位置から行なう。なかでもシンボルマーク的なキング、クイーン、ジョーカーは立てこもりやすく、これらを利用した籠城戦も面白い。

中央にそびえる砦「クイーン」
砦は2階建てになっており、上からフィールドを見渡すことができる

 フィールド内にはバリケードやドラム缶といった障害物などがあり、それらを利用して前線を上げていく。その広さゆえに敵の移動が比較的把握しやすく、仲間と情報を共有しながらどうやって攻めるか、守るかを考えるのが非常に面白い。孤立した敵を一気に攻める、前線とは別に大きく迂回して背後を取る、あえて敵を誘い込んで両サイドで待ち構えた味方で挟撃するなど、“作戦”が非常に有効だ。

仲間との連携が重要! 次に行くときはトランシーバーを用意したい
相手との距離が離れている状況が多い。大胆に相手の動きを観察するのもアリ

 また、基本的に平坦なフィールドではあるため、初心者でも立ち回りしやすいのもポイント。バリケードや障害物を上手く利用しながら前線を上げるという、市街地のサバイバルゲームらしい戦いを存分に楽しむことができる。

砦の下での戦闘は、まさに市街地戦っぽい

 ちなみに、筆者の個人的な意見だが、場所によってはヒットしたあとセーフティーエリアに戻るのが一苦労な場合がある。そのため、1試合を長く楽しみたい方はカウンター戦やメディック戦など“復活”ができるゲームがオススメ。今回の貸切ではチームにメディック役を設け、その役の人がヒットした方を5秒タッチすれば復活というルールを適用させた。かなりバランスよく戦えたので、もしフィールドを利用する際は一考を。もちろん、ヒット即退場で緊張感ある戦いを楽しむのもアリだ。

土埃の心配が超軽減! 砂漠フィールドからの進化に驚き

 「デザートユニオン」オープンから約17年経った現在、フィールドがかなり進化していることに驚いた。オープン時は土が盛られたバンカーや土のうが各所に設けられ、パウダーのような砂地の箇所が多い、“THE・砂漠”といったフィールドだった。

公式HPに掲載されているもの。現在(2024年1月)より砂漠感がある

 今回訪れたことで、その認識が一転。テーマである砂漠戦の要素は残しつつも、フィールドは枯れた草の部分が多く、荒野感が増していた。デザート戦でどうしても悩まされる土埃の問題がほぼなくなり、なにより走りやすい。また、膝に優しいのが嬉しい。もちろんニーパッド装備推奨ではあるが、所持していない初心者が膝を痛める危険性がないところに配慮を感じた。

地面は草があり、柔らかい

 特徴的な建物である中央二階建ての砦「クイーン」は、足場が追加されており左右に長く伸びるスタイルに。2階通路にはドラム缶が設置されており、こっそり登って敵を強襲しやすくなっていた。

 また、オープン当時からの名物であるフィールド端の二階建ての砦「キング」は健在。ここだけ小高い丘の上にあり、守りを固めるとかなり堅牢な箇所になるため、籠城戦にもってこい。ここの攻略をメインに利用したルールも面白そうだ。

「クイーン」二階通路部分。ひっそり進める仕様に
オープン当初から存在する名物砦「キング」。攻略するのは難関!?

 実際にプレイしてみると、以前より格段に遊びやすいと感じた。特にバリケードなどのオブジェクトの配置が詰めすぎず、空きすぎずといった絶妙なバランスになっており、初心者も経験者も十分に楽しめることは間違いない。

身を隠しながらサッと移動できる距離にオブジェクトが配置されている
「デザートユニオン」名物の戦車も健在! こちらは移動用として使用可能だ

個室の更衣室や男女別トイレも完備!フィールド設備や定例会の内容を紹介

 ここからは利用時に気になる設備やサービスを紹介していこう。まず設備だが、更衣室には専用の小屋が設けられており、1度に2名それぞれ個室を利用できる。

更衣室内部の様子。着替えに十分なスペースがあり快適

 トイレは広大なフィールドらしく、小屋と仮設の2箇所が用意されている。もちろん男女別だ。

こちらがトイレ。男女別で入り口が異なる

 セーフティーは全5エリアに分けられており、その収容人数は130人以上(臨時のテーブルを出せば150人は入れるという)。基本的なテーブルと椅子のほか、場所にもよるが電源やガンラックも用意されており、快適に使うことができる。また、一部の箇所には自動販売機も設置。観光地などによくある値上げは行なっていないのが非常に良心的だ。また、セーフティーの右端にはシューティングレンジが用意されている。とても見晴らしが良い。

セーフティの様子
シューティングレンジ。セーフティーやフィールドから近いので移動も楽

 次に食事だが、筆者的に“サバイバルゲームフィールドの昼飯といえば”なカレーライスが食べられる。こちらは定例会、貸切ともに700円で販売されている。陶器の大きなお皿で食べる野外のカレーは旨い。ちなみに福神漬けはセルフサービスなのも嬉しいところ。

疲れた体にはカレーが一番

 なお、受付横には電子レンジや冷蔵庫、電気ポットが用意されたセルフサービスコーナーも完備。あらかじめ食事類を購入していく方は、こちらを利用しよう。なお、最寄りのコンビニである「セブンイレブン 印西瀬戸店」や「ローソン・スリーエフ 印旛平賀学園入口店」は車で片道5~10分程度かかるため、必要物がある場合はフィールド利用前に立ち寄ることをオススメする。

セルフサービスコーナー

 初心者向けのレンタル装備ももちろん完備。レンタル銃は東京マルイの電動ガン「コルト M4A1カービン」本体とバッテリー、400連マガジンがセットで1日2,700円。そのほか、フェイスマスクが500円、BDU(上下セット)が1,100円となっている。こちらを利用する際は、来場時に受付に申し込もう。なお、団体で利用する際は、予めフィールド側に必要アイテムと数を伝えておくとスムーズに利用できる。

 今回は貸切利用だったが、スタッフの方に定例会の様子も伺ってきた。基本的に土日祝日に行なわれている定例会は予約不要で、途中参加、途中退場OK。ただし、毎回、朝のミーティングを行なっており、そこでゲームのルール、注意事項の説明も行なっているため、初めて利用する方や初心者の方は必ず参加しておこう。

 参加者は日によってかなり増減するが、現在は20名~50名程度。時間は8時に受付開始、10時にゲームスタートし、終了は16時30分~17時頃となっている。

 ルールに関してはフラッグ戦がメインではあるが、特殊なルールも多数用意されている。その決め方がユニークで、参加者は来場時に紙に書かれた20種のゲームから1つを選択。参加者が揃い次第、最も投票された上位3~4種のゲームが午後に実施される。

 人気なのは「ハンドガン戦」「スパイ戦」、そして「ウーバー戦」とのこと。聞き馴染みのない方も多いだろう「ウーバー戦」では、あらかじめフィールド内に設置されている3つのアタッシュケースが肝となるゲーム。発見後、相手の陣地に運ぶことでスタッフが解錠を行なってくれる。

 中身が自身のチームカラーのオブジェクトであれば勝利。逆に敵のチームカラーや、別のなにかの場合は、中身はもらえるが残念ながらヒット扱いとなる。運ゲーの要素もある、いわゆるパーティゲーだ。たしかに一度遊んでみたい……!

 また、ラストゲームでは自分以外すべて敵の「バトルロイヤル」も盛り上がるという。開始即戦闘は間違いないが、広大なフィールドを使った個人戦は楽しそうだ。

大人数戦を存分に楽しめる完成された野外フィールド!

 関東サバゲーマー御用達のユニオングループが15年以上運営しているフィールドだけあって、「デザートユニオン」は間違いのない完成された面白さがある。

 そして広大なフィールドを思う存分に走り回りながら、弾を撃ちまくれる、野外戦らしい楽しさを存分に味わうことができるので、定例会だけでなく大人数で貸切る際にもオススメだ。

 また、オープン時からかなり進化しているため、かつて利用した方も新鮮な気持ちで楽しめる。初心者の方はもちろん、昔遊んだことがある方はぜひもう一度「デザートユニオン」に行ってみて欲しい。

□「デザートユニオン」定例会についてのページ

帰りは、車で荷物を駐車場まで運んでくれるサービスも。これが地味にありがたい
撮影協力してくれた皆様、ありがとうございました!