特別企画

「遊戯王」ストラクチャーデッキ「青き眼の光臨」発売記念 “強靭!無敵!!最強!!!”なブルーアイズの最強パワーを紹介しよう!

【遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ STRUCTURE DECK -青き眼の光臨-】

9月7日 発売

価格:1,430円

 爆アドォォォ!アドえもんです!筆者は普段YouTubeにて遊戯王を中心にカードゲーム動画を投稿している愉快でうるさいオジサンだ。

 今回は9月7日に発売する「遊戯王OCG」の新商品「青き眼の光臨」を記念し、デッキの中核にして遊戯王を代表する絶対的ドラゴン「青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)」の歴史を振り返りながら、注目の新規カードと実際の動かし方、事前に集めておきたいオススメカード等を紹介したいと思う!

 長い遊戯王の歴史の中でもその人気っぷりから定期的に強化を受け続けてきた「青眼の白龍(以下:ブルーアイズ)」だが、今回発売するストラクチャーデッキで第一線レベルで戦えるレベルになるのではと期待しているデュエリストも多い事だろう。

 そんなプレーヤー達に有益な情報を伝授しつつ、今回を機にOCGに復帰する人もこの記事を見ればバッチリ「ブルーアイズ」の事を理解できるような内容となっているので、ぜひ楽しんでいってほしい!

【01 遊戯王カードゲーム25周年特別映像「Yu-Gi-Oh! CARD GAME THE CHRONICLES」/ 青き眼の乙女と蒼眼の銀龍】
「遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ STRUCTURE DECK -青き眼の光臨-」デッキレシピ

□メインデッキ:40枚
・青眼の白龍
・白き乙女
・ネオ・カイザー・シーホース
・青眼の亜白龍
・ブルーアイズ・ジェット・ドラゴン
・深淵の青眼龍
・白き霊龍
・ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン
・青眼の混沌龍
・伝説の白石
・太古の白石
・青き眼の賢士
・ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの独裁者-
・原始生命態ニビル
・灰流うらら
・増殖するG
・エフェクト・ヴェーラー
・青き眼の祈り
・青眼龍轟臨
・カオス・フォーム
・究極融合
・ドラゴン・目覚めの旋律
・光の霊堂
・滅びの爆裂疾風弾
・トレード・イン
・墓穴の指名者
・白き龍の威光
・真の光
・強靭!無敵!最強!
・対峙する宿命
・無限泡影

□エクストラデッキ : 10枚
・青眼の究極霊竜
・藍眼の銀龍
・青き眼の精霊
・青眼の究極竜
・真青眼の究極竜
・青眼の双爆裂龍
・ブルーアイズ・タイラント・ドラゴン
・青眼の精霊龍
・蒼眼の銀龍
・天球の聖刻印

ふつくしぃ……! “遊戯王といえばこのモンスター”と言っても過言ではないブルーアイズの人気に迫る!

 今更「ブルーアイズ」について説明が必要な読者も少ないかもしれないが、改めてなぜこのモンスターが遊戯王においてトップレベルの人気を誇っているのかを振り返ろうと思う。

 「青眼の白龍」は高橋和希氏の原作マンガ「遊☆戯☆王」並びに、TVアニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」にて、主人公のライバルキャラクター「海馬 瀬人(かいば せと)」が使用したモンスターだ。作中では世界に4枚しか存在しない激レアカードかつ、最強の攻撃力を誇るモンスターとして君臨し、海馬とは様々な数奇な運命によって繋がれた絶対的なエースとして活躍し続けた。

 このブルーアイズと海馬の関係性は、「海馬=ブルーアイズ」のイメージが付くほど彼とは切っても切れない繋がりを持ったモンスターとなっている。海馬の強烈なキャラクター性もブルーアイズが25年経っても愛される理由の1つであると言っても過言ではない。

 さらに、主人公である「武藤遊戯」が使用したエースモンスター「ブラック・マジシャン」と双璧をなす存在として正に遊戯王を代表するモンスターの1体となっており、最初期から登場していたモンスターな事もあって歴史も長く、根強いファンの多いカードなのだ。

 また担い手である「海馬」が遊戯王に関連したイベント・ゲーム・コラボ等で何かと矢面に立つことが多いため、同じタイミングで登場する機会の多い「ブルーアイズ」が記憶から風化する事が全く無いのも強みだろう。

こちらはコミックス3巻の表紙。最初期のブルーアイズはゲーム内で最強の攻撃力を誇るモンスターとして活躍! 世界で海馬しか所持していないという特別感と合わさって多くの少年たちの憧れの的になっていたのだ……!
最初期の悪党路線から一変。誇り高きデュエリストになった海馬の強さと人気っぷりは凄まじく、他にない唯一のキャラクター性は強く支持されている! この人が最初期にブルーアイズを破いてるの若干信じられないよね……!(画像は映画「遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」のページより)

 OCG的な観点から見ても「ブルーアイズ」の人気は凄まじい。まず何と言っても特別感が他のカード達とは違うのだ。

 25年以上続く遊戯王史の中で「青眼の白龍」はとんでもない種類のイラスト違い・プロモーションカードが生まれており、専門のコレクターが存在するレベルなのだ。そのバリエーションは裕に30枚を超えており、他のカードゲームではあり得ない枚数となっている。

 また他にも原作ではブルーアイズが「最強の攻撃力を持つモンスター」として扱われており、OCGではその部分を「バニラモンスター(能力を持たないモンスター)の中でブルーアイズを超える攻撃力を持つモンスターは作らない」という形で見事に表現しているのだ。これだけ長い歴史を持つカードゲームで最初期に登場したバニラモンスターの攻撃力をある種のボーダーラインにしているのは素晴らしい徹底ぶりといえる。

恐らくブルーアイズのイラスト違いだけで神経衰弱ができるレベルには種類が多い……! 「遊戯王OCGカードデータベース」の「青眼の白龍」のページでは異なるイラストカードデザインをチェックできる
どれも“ふつくしぃ”が、筆者のお気に入りは「ANNIVERSARY PACK」にて登場した原作者・高橋和希先生が描いた月夜をバックにしたブルーアイズだ!

 この上さらにゲーム的な部分でもブルーアイズは定期的にテーマとしての強化を受け続けているのだからその凄まじい人気も頷ける。

 最初期には専用カード「滅びの爆裂疾風弾」くらいしかサポートカードは無かったが、時代の進歩に合わせて「遊戯王5D's」期には「伝説の白石」というサーチが行なえるチューナーを、「遊☆戯☆王ZEXAL」期には専用のストラクチャーデッキ「青眼龍轟臨」が発売された事で本格的にシンクロギミックが取り入れられる形に進化。続く「遊☆戯☆王ARC-V」期にはブースターパック「シャイニング・ビクトリーズ」にて「青き眼」シリーズを始めとした数多くのテーマサポートを得てシンクロデッキとして完成形となる等……しっかりと時代に合わせて戦えるような強化を受けて続けているのだ。

最初期の遊戯王は“テーマ”という概念がほとんど無かったのでサポートも少なかった
アニメ「遊戯王GX」まではバニラサポートやプリズマーを使って「滅びの爆裂疾風弾」を撃つデッキだった印象がある。
ブルーアイズは「5D's」~「ARC-V」期間の中で定期的に強化カードを貰った事でシンクロテーマとしての側面を大幅に伸ばし続けてきた歴史を持つ
「青き眼」という最強のサポーターを得た事でテーマとして一旦完成した強さを獲得したような印象だ

 中でも特に印象深いのが2016年公開の映画「遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」に合わせて強化を受けたタイミングだろう。

 ブルーアイズの新たな姿として登場した「青眼の亜白龍」の存在や、他の追随を許さない圧倒的暴力マシーン「ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン」など規格外のエースモンスターが生まれた事で「ブルーアイズ」というテーマが何段階も進化した印象がある。この時期を含めてブルーアイズは強化を受けた際にトーナメント―シーン等でしっかり結果を残す事も多く、名実ともに最強モンスターの印象が強いのだ。

 その後も「デュエリストパック」や年末シーズンの商品展開などのアニメテーマ強化の際にはしっかり新規カードを貰っているため、ブルーアイズの特別感と愛されっぷりがどれだけ凄まじいかはわかってもらえたと思う。

映画「DARK SIDE OF DIMENSIONS」は久々に動くブルーアイズの姿が見れる貴重な機会だったので長年のファンは大歓喜の作品だった!
この時期を皮切りに映画カードや原作要素強めの強化カードが登場し続け、現代の融合・シンクロ・儀式といった様々な形で戦えるブルーアイズの基盤ができ上がったのだ

エース・初動・サポートの全てが揃い踏み! 現代チューンされた最強ブルーアイズサポート達!

 さて、そんな時代の変化と共に進化し続けてきたブルーアイズ。上記の話から察して貰えると思うが、今回の新規カード達もとんでもない連中なので安心して欲しい。

 今回の記事では新規カード8枚の中から特に注目のカードを数枚紹介……という予定だったのだが、嬉しいことに“ほぼ全てのカードが注目カード過ぎた”ので各々の役割毎にまとめて紹介させて頂こう。

 まずは新たな展開ルートを開拓したデッキの初動枠の3枚。「白き乙女」、「青き眼の精霊」、「青き眼の祈り」だ。

 各カードが今までに登場していた強力な「ブルーアイズ」サポートカードをサーチでき、その上で既存の「ブルーアイズ」デッキが行なっていた展開プランを補強する固有能力を持っている。

 「白き乙女」であれば「青眼の白龍」が場に出た時に墓地から復活する能力と、墓地から「ブルーアイズ」テーマに該当するステータスを持つモンスターを蘇生する能力でシンクロ展開を容易にする。「青き眼の精霊」は「青き眼」や「白石」系統のモンスターから変換できつつ自身を「ブルーアイズ」系モンスターに変換可能だ。また、「青き眼の祈り」は墓地効果でEXデッキの「青眼の究極竜」を装備して墓地に送れば「究極融合」で様々な融合モンスターを生み出す事が可能だったりと、サポートカードとして申し分ない性能をそれぞれが秘めている。

 基本的な展開ルートとしては「白き乙女」の効果で「真の光」を設置し、「真の光」で「青き眼の祈り」へアクセスして「青き眼の祈り」から展開に必要な「ブルーアイズ」テーマカードをサーチという動きになる。

 その際に「青眼の白龍」を出す手段を用意すれば墓地から「白き乙女」が出てきてシンクロ展開、「青き眼」を経由すればさらにカードを増やしながら「青き眼の精霊」の展開へと繋げていくことができる。

「真の光」や「光の霊堂」といった今までお世話になっていた「ブルーアイズ」テーマカードにアクセスしながら、シンクロ・融合の両面に展開を伸ばせるようなサポート効果を持っているのが特徴的!
中でも「白き乙女」は召喚権を使わない初動枠にできるのでメチャメチャ強力! 「青き眼の賢士」が単体初動枠になった事でデッキの安定度は格段に上がったと言える

 次にそんなサーチカード達からアクセスして使ったり、素引きした際の貫通札として使える2枚が「ネオ・カイザー・シーホース」と「青眼龍轟臨」だ。

 「青眼龍轟臨」は特に強力かつデッキの中で大きな意義を持つカードで、発動すればあらゆる領域から「青眼の白龍」1体を特殊召喚できるため純粋に強い。ついにブルーアイズを緊急テレポートできる時代になったのだ。

 加えて墓地効果で「ブルーアイズ」を含んだ融合召喚が行なえるという部分も大きく、今まで「ブルーアイズ」は融合手段を「究極融合」に頼っていた部分があったが、「究極融合」はその性質上、本来は相手ターンに打ちたいカードでもあったため展開内で使うのが少し勿体なかったのだ。今回このカードの登場により、自分ターンの融合は展開次第で「青眼龍轟臨」を使う事が可能になり、戦略の幅が大幅に広がったと言える。

 先述した展開ルートと組み合わせると「青き眼の祈り」でサーチするカード1枚をこの「青眼龍轟臨」にする事で、デッキから「青眼の白龍」を特殊召喚した上で墓地から「白き乙女」も一緒に特殊召喚が可能だ。

 その2体でレベル9の「ブルーアイズ」シンクロを召喚しても良いし、相方として「青き眼の賢士」や「ネオ・カイザー・シーホース」をサーチしておけばさらにサポートカードを手札に揃えつつ「青き眼の精霊」へ変換しながら「光の霊堂」をサーチ。「光の霊堂」で「青眼の白龍」を落としながら「白き乙女」を対象にとる事で「青き眼の賢士」を蘇生し、「青き眼の精霊」を墓地に落とした「青眼の白龍」に変換して……といった具合に連鎖的な展開も可能となっている。コレだけでもシンクロレベル9×2や、ランク8エクシーズなどが行なえるので単体初動の展開力としては十分すぎるだろう。

どこからでもブルーアイズをいきなり出せるのが非常に強力で、基本的に打てないタイミングが存在しない事を考えると3枚投入しても全然良いカードとなっている
墓地効果を活用して「究極融合」との打ち分けまでできるとオシャレそうだ!
「ネオ・カイザー・シーホース」は素引きした場合の貫通札として使えつつ、基本展開の中で召喚権を消費した場合にサーチ候補になるイメージだ
墓地に送られた際の効果でテーマカードを一緒に墓地に送れるため、墓地効果のある「深淵の青眼龍」や「白石」シリーズを落とす事で展開を伸ばせるぞ!
新規組の中で扱いが一番難しいのが実はこの「白き龍の威光」だ
上記2枚と同じくサーチ候補となるカードだが展開ルートには直接絡まないことに加え、無効妨害ではなく条件付きの破壊妨害なため環境に合わせて他のブルーアイズ罠と使い分けるイメージとなる

 そしてそんな展開ルートを経て登場するのが今回の最強新規エースの2種。「青眼の究極霊竜」と「藍眼の銀龍」だ。どちらもSuper beautifulだ……!

 どちらも強力な効果を秘めているが、使い所が分けられており、「青眼の究極霊竜」は相手が自分の墓地を除外できなくなるメタ効果に加え、相手のカード効果を何でも打消し打点をアップする妨害能力に長けた性能を持っている。シンクロ条件が「チューナー2体以上+チューナー以外の『ブルーアイズ』モンスター1体」と「ブルーアイズ」にしても激重だが、最強のシンクロモンスター「青眼の精霊龍」の効果で直接呼び出す事ができるため、実際の召喚難易度は激緩だったりするのが恐ろしい所。オマケ効果で自身が破壊された場合に後続を呼び出す能力があるので、継戦能力が高いことからも先行でフィールドに置きたい性能となっている。

「青眼の精霊龍」が究極龍となった姿かと思われる美し過ぎる存在……!
無効妨害は勿論、相手の自分墓地への干渉を遮断できる能力は現代だとブルーアイズの弱点でもある「深淵の獣」の動きを阻害する事にも繋がるので非常にありがたい!

 対する「藍眼の銀龍」はブルーアイズ史上初のエクシーズモンスターとなり、これでブルーアイズはペンデュラム召喚以外の召喚方法をコンプリートした事になる記念すべき存在と言えるカードだ。

 「ドラゴン族レベル8モンスター×2」という現代では珍しい召喚条件を持ったモンスターで、X召喚時に相手の場の表側カードを全て無力化する高い捲り性能を持っているのが特徴だ。後半の効果もX素材を消費する事で墓地・除外状態のモンスターを蘇生して打点をアップするという攻め攻めな能力となっているので、相手の盤面を崩しながら進める後攻寄りのカードと言えるだろう。

 ランク8自体は「ブルーアイズ」であれば容易に出す事が可能かつ、1体は蘇生できる点から見ても燃費良く使えるカードなのでデッキプランの1つとして十分に機能する存在だろう。

モンスターだけでなく表側カードを全て無効にできるので厄介な永続魔法・罠も無力化できるのがミソ! 相手ターン中に発動できる効果は無いため先行プランには絡まなそうだが、初エクシーズとして貫禄のあり過ぎるモンスターだ!

ストラクチャーに加えて追加購入しておきたいカードを紹介!

 先述した通り基本的な展開プランは割と今回のストラクチャーデッキ内だけでも完結しており、最終的に登場するエースモンスターもしっかり相手を滅殺できる破壊力があるのでパワーは申し分ないと言える。

 この基盤からさらにデッキを強化する際にまずオススメしたいのが、EXデッキの拡張だ。展開の都合上絶対的に活躍し続ける「青眼の精霊龍」のバリューを高める場合は「赤き竜」のセットを投入する事で先行盤面をより強力な布陣にする事が可能である。また、展開ルートをさらに伸ばす事で「青眼龍轟臨」で「青眼の究極竜」を用意し他のサポートでサーチした「ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン」と「究極融合」させる事で「究極竜魔導師」を呼び出すなど先行妨害をより強力にするプランも面白いだろう。

 注意点としては「青眼龍轟臨」などの誓約によってEXデッキにドラゴン族縛りが付与されるため、一部の汎用モンスターは使用できない事だが、そもそも遊戯王はドラゴン族が最強のカードゲームなので実はあんまり関係ないかもしれない……。

「赤き竜」から「青眼の究極霊竜」を対象に撮る事で「聖こう神竜 スターダスト・シフル」を呼び出して盤面を固くしたり、「究極竜魔導師」も一緒に出す事でメッチャ無効妨害を用意したり等可能性は無限大……!
合わせ初動によってはこのモンスター達を一気に揃えるルートが複数存在するため、現実的なラインで多面妨害を用意する事は容易だろう

 さらにトーナメントシーンを想定してデッキを構築する場合は流行りの手札誘発も採用を考慮した方が良い。

 今回のストラクチャーデッキは超絶優秀なので「灰流うらら」や「増殖するG」などの必要不可欠な手札誘発は再録してくれているのでそこは問題ないが、最近登場した新たな手札誘発「マルチャミー・フワロス」や「聖王の粉砕」なども十分採用を検討できる。

 今回の新規はどれも強力かつコンパクトな展開も可能なカードが揃っているため、デッキをブラッシュアップさせれば自由枠も比較的多く作る事ができる。構築次第では十分に環境最前線とも戦えるポテンシャルを秘めていると思われる。

今OCGではホットな手札誘発である「マルチャミー」と「ドミナス」シリーズ!
入るデッキや刺さるデッキが一部限定されるのが特徴的だが、どちらも環境や構築次第では十分にブルーアイズの力にもなってくれるだろう

 また展開力の補強として最新のバニラモンスターサポートである「原石」カードを加えてみるのも面白いだろう。以前の「ブルーアイズ」デッキと比較して「白き乙女」など通常の「青眼の白龍」が場に出る事に比重を置いたサポートカードも増えて来たため、バニラモンスターへのアクセスを容易にする「原石」カード達は相性バッチリと言える。

相手の妨害を突破しながら展開する際にも貫通札になりつつ、「原石の鳴獰」は妨害を、「原石の皇脈」は継続的な展開札として機能し続けるためデッキパワーがかなりアップする!
こちらが新規カードを取り入れた「ブルーアイズ」のサンプルレシピ! 新たなカード達を存分に楽しめつつ、ガチ路線のデッキともやりあえるような形で構築してみたぞ!(「遊戯王カードデータベースのレシピ紹介ページ

デッキの内容はまさに強靭!無敵!!最強!!!環境トップと戦えるかはちょっと未知数?

 総合的に見て今回のストラクチャーデッキは「ブルーアイズ」強化として100億満点と言って差し支えない。新規のほとんどが実用的なカードって凄い事なんだぜ……?(一部のヤバイテーマを見ながら)

 今までの「ブルーアイズ」新規達と同じくポテンシャルはしっかり高いので環境デッキとやりあう事も十分可能だろう。

 とはいえ弱点もしっかり存在し、例えばサーチカードである「青き眼の祈り」に絶対にどのデッキにも入っているであろう「灰流うらら」等を貰うと厳しそうな点や、最近大流行中の「デモンスミス」ギミックの中には破壊ではなく“墓地送り”効果がある事で一部のブルーアイズの耐性・破壊時効果が使えない可能性がある等……弱みも結構出てきたりはする。

 しかし、キル性能の高さや妨害を受けた際の妥協盤面の固さなどの強みもしっかりあるため、これらのメタゲームを考慮した上でどれだけ「ブルーアイズ」の力を引き出せるかは我々デュエリストの腕の見せ所なのだ!

 加えて、少なくとも初心者が遊ぶ際にはハチャメチャに使いやすく強いデッキになっている点や、「ブルーアイズ」を出しまくってしっかり戦える原作ファンには嬉しい強化となっているので商品価値は非常に高いと力強く言わせてもらう!

 ぜひこれを機会にデュエリスト諸君には「ブルーアイズ」に触ってもらい、海馬社長ばりの気迫でデュエルを楽しんでほしい。
それではグッッッッ爆アドォォォ!!!