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この冬オススメのフィールド5カ所! 【エアガン施設探訪】2024年まとめ
新年で心機一転して普段と違うフィールドにも行ってほしい
2025年1月6日 12:00
新年が始まったこの機会に、心機一転して普段とは違うフィールドに行ってみてはいかがだろうか。
今回は、2024年に訪れた5つのフィールドを紹介していく。ぜひ、今後のサバゲーの参考にしてほしい。
なお、今年もさらに多くのエアガン施設を紹介していくので、どうか楽しみにしてほしい。「この施設を紹介してほしい!」「ぜひうちを紹介してほしい!」といった要望がある場合には気兼ねなくHOBBY Watch編集部に連絡して頂ければ幸いだ。
■広大な敷地&名物砦で長距離の撃ち合いが楽しい「デザートユニオン」
■九龍城塞をイメージした究極の屋内戦「九龍 戦闘市街区」
■都内最大級屋内CQBフィールド「ASOBIBA 池袋フィールド」
■元工場跡に広がるフィールド「IBF9」
■本格派キルハウス(訓練所)が楽しめる「BLKFOX AIRSOFT FIELD」
広大な敷地&名物砦で長距離の撃ち合いが楽しい「デザートユニオン」
「デザートユニオン」は、その名の通りデザート(砂漠)戦をテーマにした千葉県印西市にある野外フィールド。見晴らしの良い広大な敷地に障害物や建物が設置され、大きなゲーム展開を楽しめるのがポイントだ。
定例会は平日2,700円、土日祝は3,300円となっている。貸切は30名までは全体で99,000円、31名以上の場合は人数×3,300円となっていた。人気フィールドのため土日祝日は定例会がメインだが、たまに貸切枠が空いているので、公式HPの開催スケジュールを随時確認しておこう。ちなみに19時~翌5時までの夜戦貸切も可能だ。また、定例会の場合でも事前に問い合わせれば貸切にできる場合もある。
では、実際に利用した流れに沿って紹介していこう。現地に到着したあとに受付やセーフティーエリアに向かうのだが、それらはフィールドよりも高い場所にあるため、かなり見晴らしが良く気持ちいい。ここが本フィールドの特徴のひとつで、ヒットしたあともフィールド全体を見ながらゲームを楽しめるようになっている。
準備ができ次第さっそくゲームスタート。フィールド内に入ってみたところ、その広大さに驚く。全体の様子はセーフティーエリアからでも見えていたが、実際に体感するとその広さが尋常ではないことが理解できる。
その広さゆえに敵の移動が比較的把握しやすく、仲間と情報を共有しながらどうやって攻めるか、守るかを考えるのが非常に面白い。孤立した敵を一気に攻める、前線とは別に大きく迂回して背後を取る、あえて敵を誘い込んで両サイドで待ち構えた味方で挟撃するなどの“作戦”が非常に有効だ。
また、基本的に平坦なフィールドではあるため、初心者でも立ち回りしやすいのもポイント。バリケードや障害物を上手く利用しながら前線を上げるという、市街地のサバイバルゲームらしい戦いを存分に楽しめた。
特徴的な建物としては、トランプのマーク(クラブ、ダイヤ、ハート、スペード)が描かれた4箇所と、二階建ての砦「キング」「クイーン」「ジョーカー」などがある。なかでも中央二階建ての砦「クイーン」は左右に長く伸びた砦で、フィールドを一望できるため非常に利用しやすい。
また、オープン当時からの名物砦「キング」は小高い丘の上にあり、守りを固めるとかなり堅牢な箇所になるため籠城戦にもってこい。ここの攻略をメインに利用したルールも面白そうだ。
実際にプレイしてみると、以前より格段に遊びやすいと感じた。特にバリケードなどのオブジェクトの配置が詰めすぎず、空きすぎずといった絶妙なバランスになっており、初心者も経験者も十分に楽しめるフィールドになっている。なにより、広大なフィールドで弾を好きなだけ撃ちまくるという、野外戦らしい楽しさを存分に味わうことができるのが嬉しい。
ちなみに、セーフティーは全5エリアに分けられており、その収容人数は驚きの130人以上(臨時のテーブルを出せば150人は入れるという)。定例会はもちろん、大人数での貸切もオススメだ。
場所:千葉県印西市平賀2853
営業日時:(貸切時)昼 8時~17時、夜 19時~翌5時
アクセス:車 酒々井ICから約20分
電車 京成本線「京成酒々井駅」から無料送迎バスあり(要予約)
定例会参加料金:2,700円~
貸切料金:27,000円(10名)~
九龍城塞をイメージした究極の屋内戦ができる! 三階層の立体構造フィールド「九龍 戦闘市街区」
「九龍 戦闘市街区」は、かつて香港に存在した伝説のスラム街「九龍城砦」旧市街区をイメージした屋内サバイバルゲームフィールド。「九龍」というコンセプトに忠実で、入り組んだ回廊や“何か”が起こりそうな雰囲気など、非日常感が味わえるフィールドとなっている。
最寄りの橋本駅までは新宿駅から約40分(京王線特急利用)。南口にある神奈中バスの3番乗り場から乗車し、10分程度ゆられて「峡の原車庫」で降車。そこから徒歩で3分ほどで現地に到着する。鉄の扉で閉ざされたTHE・倉庫。屋内型サバイバルゲームフィールド特有の雰囲気が入る前からすでに漂っていて、期待感が増す。
実際にフィールドの中に入ってみると、その内装に圧倒される。やや薄暗く入り組んだ回廊が広がり、中央には三層構造の建物がある。壁面には鉄パイプで作られた通路が続き、漢字の看板や張り巡らされた配線が、海外のスラム街を彷彿とさせる。眼前に広がる非日常に、ワクワクが止まらない。
1階部分は、中央の建物の周りをぐるりと回れる形になっており、バリケードなどの障害物が置かれた分かりやすい構造だ。ポイントとなる中央の建物は全3階層となっており、フィールド内には2階へ上がる階段が4箇所、3階へ上がる階段が2箇所用意されている。
2階の通路は撃ち下ろししやすくなっており、場所としてかなり強力。しかし、足場が板のため足音が良く響くため、敵から発見されやすく、狙われるリスクもある。全体的に耳を澄ませば“誰かがいる”気配をすぐに察知できるゆえに、かなりスリリングなシチュエーションが楽しめそうだ。
そして、3階部分は2階に比べて狭いものの、1階、2階へ撃ち下ろせる場所もある。占領できれば強いが、動線が限られているため敵に発見されやすい。たどり着くまでには相応のリスクを伴うという、絶妙な魅力を持つ場所となっている。ちなみに「3階を占拠する」というゲームルールもあるらしく、非常に白熱しそうだ。
ざっくり紹介してきたが、中央付近の施設内を歩けば歩くほど、なぜか「あれ、ここ行ったっけ?」と迷いそうになった。ここが本フィールドのポイントで、物が雑多に置かれているというよりも、一部のバリケードの構造自体が迷わせるように配置されているのが面白い。
ちなみに、フィールド内は特殊照明を利用しており、点灯・消灯はもちろん、色の変更や点滅なども可能。照明ひとつで違った雰囲気が楽しめるので、貸切の際はぜひゲームの“味変”として利用しよう。
また、ぜひ体験してほしいのが“スモーク演出”だ。スモークを発生させる装置は貸切時に1時間1台3,000円で利用可能。フィールド内を煙で充満させることができ、濃くすれば視界は約1m程度に。周りにいるのが味方なのか敵なのかもわからず、どこからともなく飛んでくるBB弾。緊張感は普段の比ではない。ちなみに蓄光BB弾を利用すれば、軌跡が線のように見えて面白い。利用者も多いとのことなので、ぜひお試しあれ。
他では味わうことができない「九龍 戦闘市街区」特有の没入感を、ぜひ体感してほしい。
場所:神奈川県相模原市緑区西橋本4-14-13
営業日時:9時~21時
定休日:不定休
アクセス:車 相模原ICから約15分
電車 京王線・JR横浜線・JR相模線「橋本駅」→バス停「峡の原車庫」から徒歩約3分
フリー参加料金:1,500円~
貸切料金:1人3,500円~
都内最大級屋内CQBフィールド! 池袋駅徒歩10分の「ASOBIBA 池袋フィールド」
「ASOBIBA 池袋フィールド」は、JR池袋駅から徒歩10分のビルの地下2階という立地の良さを誇る屋内フィールド。圧倒的なアクセスの良さ、初心者でも遊びやすい充実したサービスなどで長く支持されているサバイバルゲームフィールド「ASOBIBA」シリーズだが、2024年2月に「ASOBIBA 秋葉原フィールド」が閉店したため、「ASOBIBA 池袋フィールド」の注目度&需要がさらに上昇中だ。
場所は、「ツルハドラッグ 南池袋店」と「肉のハナマサ 池袋店」に挟まれた場所にあるビルの地下2階。都会のビル内にあるとは思えない、約300坪の地下駐車場を改装した広々とした空間が広がっている。
フィールド内は、バリケードやドラム缶などのオブジェクトが多数設置。動くたびに射線が変わるインドアフィールドらしい戦闘が楽しめるのが特徴だ。また、交戦距離が近いため武器の性能差があまり出ず、初心者も遊びやすい。
フィールドは大きく分けて「バトルエリア」と「ストリートエリア」の2つのエリアに分かれている。主戦場となる「バトルエリア」はCQBメインの遭遇戦がメイン。敵の足音、影、息遣いなど、すぐそこに敵がいる緊張感を存分に味わえる。もう一方の「ストリートエリア」は一段高くなった場所で、サイドからバトルエリアを狙える。占領できれば有利に立ち回れるが、狙われやすく激戦が予想される。
特記しておきたいのが、「フィールド内に設置されている車は通り抜け可能」という点。乗り込んで身を隠したり、ドアを盾に戦ったりと、映画の銃撃戦さながらの面白い戦闘が楽しめる。
また、驚いたのがスタート地点だ。以前はフィールドの端と端というオーソドックスなものだったのだが、現在はバリケード1枚を隔てて隣り合う、ゲーム開始まで会話すら可能な状態となっている。もちろん、スタート地点同士は行き来や射撃はできず、攻め込むにはフィールドを迂回する必要があるが、こんなに近くで敵の本拠地を感じられるのは新鮮だ。
こうしてスタート地点同士が隣り合っているのには利点がある。というのも、どちらもフィールドの出入口付近にスタート地点があるため、準備からゲーム開始までかなりスムーズに遊べるのだ。
現在、土日のフリー参加戦では50名集まることも珍しくない「ASOBIBA 池袋フィールド」。ゲームの戦力の偏りなどについてスタッフの方に聞いたところ「初心者、中級者、上級者それぞれバランスが取れた割合で参加されているのでとても良い状態です」とのこと。
ちなみに、レイアウトに関しては、利用者からのアンケートを聞きながら随時変更しているので、一度利用した方も日が経てば新鮮な気持ちでプレイできるようになっている。これまで利用したことのある方も、この機会にまた足を運んでいただきたい。
場所:東京都豊島区南池袋3-9-5 サトミビル 地下2F
営業時間:平日 11時~22時
土日祝 10時~22時
アクセス:「池袋駅」徒歩10分
フリー参加戦料金:3,500円~
貸切料金:52,500円(15名)~
元工場跡に広がるフィールド! 扉の開閉で戦況が変わる「IBF9」
「IBF9」は、東京都内の八王子にオープンし、「I.B.F.8」「九龍 迷宮街区」と名を変えて運営し続ける人気インドアフィールド。八王子市の山間にある元工場の跡地を利用しており、インドアにもかかわらずフィールドが2面もある。さらに、建物横にはアウトドアフィールドも設置されており、様々なニーズに応える施設となっている。ちなみに現在は貸切専門として運営中だ。
最寄り駅はJR中央線・京王線「高尾駅」で、JR中央線中央特快を利用すれば、JR新宿駅から約45分で到着。そこから1時間に約1本出ている「霊園31 大久保行」または「霊園32 陣馬高原下行」のバスで20分揺られ、バス停から現地まで10分ほど歩けばフィールドに着く。
インドアフィールドは、広々とした廃工場を利用したA・Bフィールドの2つに分かれている。どちらも足場が組まれた2階建て構造となっており、インドアと思えないほど広く感じる。
Aフィールドには、ラーメン屋風、ガンショップ風などの市街地を意識した少し開けた空間が多いのが特徴。そのため、Bフィールドに比べると交戦距離が長め。2階から撃ち下ろせる場所もあり、高低差を利用した立ち回りが楽しめる。
対してBフィールドは、路地感が強く、交戦距離がやや短め。壁1枚を隔てた先に敵がいるかもしれないという緊張感を楽しめる作りとなっている。こちらも2階から撃ち下ろせる場所があるが、撃てる角度がAよりも限られている印象を受けた。
A・Bどちらもフィールドにも共通する特徴が、開閉可能な扉の存在だ。いたるところに木製の扉が設置されており、ゲーム中は展開に応じて自由に開閉して良い。“ギィィ”とある程度の音が鳴るため、敵に場所を察知される危険性を孕んでいる。その緊張感がたまらない。加えて、「さっき通ったときは開いてなかったのに……!?」という、ゲーム中に変化する楽しみもある。
インドアフィールドに併設されたアウトドアフィールド「OBF」は、元々はコロナ禍によってインドア戦が遊びにくくなった際に作られたもの。現在も利用可能で、バリケードをメインにしたシンプルな作りで、気軽な戦闘が楽しめる。
また、「IBF9」はシューティングレンジにもかなりこだわりが感じられる。なかでも最大50mのシューティングレンジは、2024年2月よりエアーコンプレッサーを導入。東京マルイ製のいくつかの種類であれば、ガス代や冷えを気にせず撃てるのが特徴だ。ガスガン愛用者にとってはかなり嬉しいサービスだろう。
ちなみに一般的なレンタル品はもちろん、人気アクショントイ「ナーフ」もレンタル可能。こちらのみの戦闘であれば8歳以上から利用できるため、子どもと一緒に遊ぶのにうってつけだ。意外と大人も遊んでみると楽しいので、気分転換に利用するのもオススメ。
室内とは思えないほど広々とした空間に作られた「IBF9」。CQBをメインに緊張感のある戦闘が楽しめる施設となっているので、ぜひ利用してみて欲しい。
※貸切のみ
場所:東京都八王子市下恩方町2938
営業時間:平日 12時30分~18時(貸切がある場合は貸切時間に合わせます)
土日祝 10時~18時(貸切がある場合は貸切時間に合わせます)
アクセス:JR中央線「高尾駅」北口からバスで約15分、徒歩10分
京王線「高尾駅」北口からバスで約15分、徒歩10分
貸切料金:アウトドアフィールド 8,000円(2名)~
インドアフィールド 8,000円(2名)~
本格派キルハウス(訓練所)が楽しめる関東最大級室内フィールド「BLKFOX AIRSOFT FIELD」
「BLKFOX AIRSOFT FIELD(以下、BLKFOX)」は、最寄り駅であるJR「福生駅」西口から徒歩数十歩という驚くべきアクセスの良さを誇るインドアサバイバルゲームフィールド。繁華街のビルの地下という立地ながら、ゲームエリアは40m×24mと広い。ビル正面の入口からは想像ができない、秘密基地のような関東最大級の大型フィールドが広がっている。
フィールドは、軍や特殊部隊などが建物内への突入訓練をするための施設「キルハウス」を参考にしており、木製の仕切りと複数のドアをメインに構成。具体的には全体図に描かれているA~Nまでの14箇所の空間に開閉可能なドアが設置されている。
フィールドのドアだが、開閉する“向き”にキルハウスならではのこだわりがある。スタッフに聞いたところ、正しい突入、制圧方法を行なうと、入ってきた相手を一方的に攻撃できるいわゆる“強ポジ”が存在しない形になっているという。そのため「角で待ち構えていれば勝てる」という安易なものではなく、きちんとした戦略がものをいうフィールドとなっている。
また、路地のように入り組んだ場所もあり、実際に歩いてみると、“一歩前に出る勇気”が非常に試されると感じた。シンプルな形だからこそ「この壁一枚先に敵がいるかも……」という小部屋を利用した近距離戦ならではの不安と興奮が存分に味わえる。
もうひとつの特徴として特記しておきたいのが、インドアフィールドでは珍しい直線に開けた場所も用意されている点。インドアで重宝するハンドガン以外に、ライフルなどの長物も大いに活躍できるのが嬉しい。
そのほかフリーゲームで適用されているルールでユニークなのが、一部の小部屋の空間に手榴弾・グレネードが投げ込まれた場合、該当エリアにいたプレーヤーはすべてヒット扱いになる点。「仲間とがっちり立てこもれば最強だぜ!」と、安易にならない工夫がされている。もちろん手榴弾・グレネードの使用は1回のゲームに3回までという制限もあるので、「どこの、どの場面で使用するか」が非常に重要となっている。
セーフティエリアでは、黒の椅子とテーブル、ソファなどが並べられており、最大利用可能人数は驚きの70名。当日不足アイテムがあっても安心の各種物販コーナーはもちろん、マガジンウォーマー機能完備の修理用工具が並べられた作業台も用意されており、突発的なトラブル対応やメンテナンスも可能となっている。
なお、フリーゲームのみサバイバルゲームに最低限必要なレンタル品は無料。BB弾を用意すればすぐに遊ぶことができるため、「会社帰りにちょっと遊んでいこう」というときにもうってつけだ。
本格的なキルハウスを意識したフィールド構成が面白く、初心者が楽しく撃ち合うのはもちろん、熟練者同士がルームエントリーとクリアリングを意識しながら戦うのにも最適な「BLKFOX」。前述通り長物も活用しやすいので、スナイパーライフルやアサルトライフルにLMGなどを愛用されている方はインドアだからと遠慮せず、存分に試してみてほしい。
場所:東京都福生市福生768 マルフジビルB1
営業日時:第1部 平日 10時30分~16時30分、土日祝 10時~16時30分
第2部 18時~21時45分
アクセス:JR青梅線/JR中央本線「福生駅(西口)」徒歩1分
フリー参加料金:3,500円~
貸切料金:44,000円~