レビュー
タミヤ「1/24 NISSAN フェアレディ 240ZG」レビュー
日本が誇る傑作スポーツカー“フェアレディ 240ZG”を最新フォーマットのプラモデルで楽しむ!
2021年7月20日 00:00
- 【1/24 NISSAN フェアレディ 240ZG】
- 開発・発売元:タミヤ
- 発売日:2021年6月12日
- 価格:4,620円(税込)
- ジャンル:プラモデル
- サイズ:全長179mm、1/24スケール
今回レビューするのはタミヤのプラモデル「1/24 NISSAN フェアレディ 240ZG」です。世界のスポーツカー史上欠かすことのできない1台の「NISSAN フェアレディZ」ですが、1969年から1978年で52万台以上をグローバルで販売したというスポーツカーとしては驚異的な記録を持ち、1971年11月に追加された日本国内専用の最上級モデルが今回レビューする「240ZG」となります。
▼組立開始!まずは塗装に入れるところまで組み立て
▼メインイベントの塗装開始!
▼仕上げはクリアー&メッキパーツの取り付け
外見上はエアロダイナ・ノーズや前後のオーバーフェンダー、ヘッドランプカバーを標準装備し特徴的なエクステリアとなっています。パワフルな2.4リッターエンジンは150ps/5600rpmの最高出力と21.0kgm/4800rpmの最大トルクを発生、975kgという現在では考えられない車両重量で最高速度は210km/hをマークし、高い走行性能を発揮しました。ピュアスポーツカーとして現在でも世界中のスポーツカーファンの間で語り継がれる名車です。
今回のキットはタミヤの1/24スケールの最新作ですが、2014年7月には1/12のビッグスケールでストリートカスタム版を再現するキットが発売されていました。タミヤが1/12スケールキットを発売する車種は特に人気の車種となりますので、いかにこの「240ZG」が人気なのかが伺い知れます。
実は筆者と同い年のこのクルマ、生まれた年のヴィンテージワインを探すかのようにいつかはチャレンジしてみたいと思っていたところ、今回の1/24スケール版が発売されるということで楽しみにしていました。さすがに実車には乗ったことはないのですが組み上げながらいたるところに昭和の香りを感じられるのではないかと想像できて完成がとても楽しみです。それではいつも通りパッケージから確認していきましょう。
パッケージを確認。パーツは少なく見えるけど実際の組み立てはどうだろう?
パッケージ内容を見ていくと、一体成型されたアウターボディとキャビンとアンダーボディを構成する大きなパーツが目立ちます。パーツ分割も細かいものはありますがとても考えられた構成で最小限で最大の効果を発揮する設計のように見えます。ウインドウやライト類のためのパーツとドアノブやホイール等のディテール用の2枚のメッキパーツがとてもゴージャスです。最新フォーマットということでメタルインレットマークで車内やホイール、灯火類のメッキモールも再現されます。そして何よりエンジンの再現とエンジンフードの開閉機構を持たせてあるのでこれが一番のお楽しみになると思います。
組立開始!まずは塗装に入れるところまで組んでいきます
早速組み立てていきましょう。基本的には組立説明書通りに進めていきますがタミヤのプラモデルは塗装と接着が大前提なのでパーツがどのように配置されるか、塗装順も考慮しつつ組み立て順を考えることになります。それでは塗装に入れる状態になるまで組んでしまいましょう。本来なら指示通りの塗装を施したいところですがここは近似色は1色にまとめたり、見えなくなるところも省略する方向で時短を狙って組み立てていくことにしました。
まずはアンダーボディから処理していきます。ここでプラモデルの簡単なパーツ処理方法を紹介します。ランナーから切り出したパーツはゲートと呼ばれる部分を若干残して切り出します。ちょっと残っているゲートをニッパーで切り離し、パーツ側に残ったギザギザのゲート跡を800番のやすりで削って平らにします。削ったところを指で触ってなめらかになっていればゲート跡の処理はもうそれで十分だと思います。今後切り出したパーツにはこの処理を施してます。
今回の「240ZG」のキットですが、なんだかバリエーション展開もありそうな構造になっています。このアンダーボディにも切り取るように指示されたポッチやこの後出てくるパーツも穴あけ加工が必要だったりするところもあるのでもしかしたら輸出用の「ダットサン フェアレディZ 240Z」が登場するかも?という期待もしちゃいます。
さらにアウターボディも切り出して成形しておき、組める部分は組んでおきます。アウターボディをランナー上で見てみるとアウターボディ以外のパーツと比べるとつやの違いを見ることができます。金型を作る際に金型を磨くことでパーツ表面の違いを出しているのですがタミヤというメーカーのこだわりを感じられる部分ですね。
続々と組めるところは組んでいきます。サスペンションとブレーキ周りを組み付け、エンジンとギアボックスは一体型となっていましたがギアボックス内には仕切りもモールドされていて雰囲気ばっちりです。ここは大きいわりにガイドは少ないので接着剤多めに付けて洗濯ばさみでがっちり固定、一晩おいておくことにしましょう。シートは表裏の2ピース構造となっています。ステアリングはこの時点でコラムと接着しておき、後で握りの部分を塗装することにしました。
キャビンもセンタートンネルとシフトノブ、ハンドブレーキ、ペダルや助手席のフットレストなど可能なところまで組んでおきましょう。助手席のフットレストはバー状のものでHパターンシフトノブとアクセル・ブレーキ・クラッチの3ペダル、ハンドブレーキといったなんとも昭和のクルマを感じさせてくれる内装です。フットレストはキャビン裏側から1㎜のドリルで穴をあけて接着しますが、この裏側には左右に穴あけポイントがあるので左ハンドル車をも意識した設計に見えます。
あわせてドア内側も組んでおきます。こちらもアームレストと握り部分、そしてモールドされたウインドウ開閉用回転ノブがさらにさらに昭和を醸し出しています。なんとも懐かしい……。こちらもキャビン同様左右を間違わないようにしましょう。
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