レビュー

ガンプラ「HG 1/144 ガンダムF91ヴァイタル 1号機&2号機セット」レビュー

いま語られるガンダムF91の開発秘話。その開発経過をガンプラで追体験!

【HG 1/144 ガンダムF91ヴァイタル 1号機&2号機セット】

開発・発売元:BANDAI SPIRITS

発売日:2021年10月21日(現在12月発送分を予約受付中)

価格:3,190円(税込)

ジャンル:プラモデル

全高:約112mm

 今回レビューするのはプレミアムバンダイで受注・販売のガンプラ「HG 1/144 ガンダムF91ヴァイタル 1号機&2号機セット」です。1991年に公開された映画「機動戦士ガンダムF91」には富野由悠季監督によってノベライズされた小説が2巻ありまして、現在その前編にあたる部分をもとに月刊「ガンダムエース」誌上にて「機動戦士ガンダムF91 プリクエル」(プリクエル:前日譚)としておおのじゅんじ氏によりコミカライズされています。

 漫画「機動戦士ガンダムF91 プリクエル」では映画の主人公「シーブック・アノー」の母であり、S.N.R.I.(サナリィ:海軍戦略研究所)でバイオ・コンピュータの開発を行なっている「モニカ・アノー」博士がどのようにモビルスーツ“F91”と関わっていくのかがフューチャーされています。小説の前編のほとんどが私設軍隊「クロスボーン・バンガード」創設の話だったりして、実際のところ“F91ヴァイタル”が登場することはなかったのですが、コミカライズの際に新たな要素として付け加えられているものです。

【HG 1/144 ガンダムF91ヴァイタル 1号機&2号機セット】
白いF91が2機セットで登場!

 その開発中の2機のF91が「F91ヴァイタル」という機体になります。本編ではまだ語られていない機体名につけられた“ヴァイタル”は“生命”や”力”と訳されますがこれがどういった意味を持つのか?パイロットとバイオ・コンピュータとの関係で制御不能になり暴走する1号機や操縦性が不安定な2号機からどうやって映画の“F91”になっていくのか?アナハイム建造のガンダムとの開発競争が激化していく様子も描かれていて、システム・エンジニアでもある筆者もストーリー展開にワクワクで毎月楽しみに読んでいます。

【劇中ではF91の開発秘話も!】
劇中で初披露される2機の開発の様子にワクワクします

 そんな中、今回レビューする「HG 1/144 ガンダムF91ヴァイタル 1号機&2号機セット」では劇中に登場する2機のF91ヴァイタルがセットになっています。キット自体は2013年発売の「HGUC 1/144 ガンダムF91」のカラーバリエーションといえばそうなのですが、ビーム・マシンガンといったF91ヴァイタルが装備する武装を新規で追加、実は微妙に違うカラーリングも成形色で表現するなどちょいと“どっちだっけ?”的なスパイスを利かせたプラモデル的楽しさを味わえるキットになっているようです。

 筆者も漫画のストーリー展開の盛り上がりとともに作るのを楽しみにしていましたので、届いたキットを確認・組み上げていきたいと思います。なお、キットは2機分ありますが1号機はすでに完成した状態で、2号機を組み立てていく様子を撮影しています。余談ではありますが宇宙世紀における“ガンダム”のパテントや商標、意匠なんかはどうなってるんでしょうね?小型核エンジンが欲しい連邦軍とMS開発でのし上がりたいサナリィの共同開発ですから“ガンダム”の意匠は連邦軍から……そりゃアナハイム怒るよなぁ……なんて図式も妄想したりして?ではいきましょう!

パッケージを確認。2機セットなので同じランナーが2枚ずつあり時短組み立てもできそう!

 それではパッケージ内容を見ていきましょう。1機につきランナーはA~Gとポリキャップ、シール2枚と組立説明書で成形品は総数10枚となりますがフルサイズのランナーは少ないのでパーツ数は少ない印象です。特にGランナーは赤と青で色分けされているのが特徴的です。1枚の中を1号機、2号機で使い分けることになりますのでここは注意しながら作業したいところです。

【パッケージ構成】
AからFまで「HGUC 1/144 ガンダムF91」と同じランナーです
色違いで同じG系ランナーはF91ヴァイタル専用
ポリキャップも2枚で、シールはF91ヴァイタル専用のものです
【プレミアムバンダイで購入】

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