レビュー

ガンプラ「MGEX 1/100 ストライクフリーダムガンダム」レビュー【後編】

完成!「MGEX 1/100 ストライクフリーダムガンダム」

 とてつもない充実感!を感じることができたキットだったのは間違いありません。【前編】において“究極の金属表現”で構築されたフレームだけでも通常のMG(マスターグレード)クラスを超える組み応えがありましたし、【後編】でバックパックや装備、装甲を組付けていくと“ストライクフリーダムガンダム”になっていく過程をも楽しむことができました。

 その工程は「PG UNLEASHED 1/60 RX-78-2 ガンダム」からフィードバックされた組み立て方とマテリアルであり、技術がグレードの域を超えて伝播していくガンプラの技術進化をも感じることができました。確かに工程は多いもののそれに見合うだけの充実感、組んだからこそわかる可動性能とこだわりの設計は体験せずにはいられないものと思いました。

【完成】
前述のとおり自立が難しいので全てスタンド上での撮影となっています
【前編】で組み上げたフレーム状態から……
装甲を付けると一気に“ガンダム”のスタイリングに変貌!
多層構造とかなり多いカラーリングとアクセントが情報量を増しています
各部に露出するゴールドのアクセントがかっこよすぎ!
各ユニットが通常位置だと機体側面に推進器が集結して、そのメカ感がたまらない!
様々なユニットが集中する腹部・腰部あたりの密度の濃さに注目
角度によっては華奢に見えるのもSEED系ガンダムの特徴
シャープでみっちり感のある脚部
敵地に急ぐストライクフリーダムガンダム
フルバーストモード展開!
スーパードラグーン射出状態と火器類の銃身が伸びて火力の増幅を感じられる
ロングレンジビームライフルにモードチェンジ、デスティニーガンダムを狙う!
強力な攻撃からダブルビームシールドでアークエンジェルを守る!
ビームサーベルは1本の状態と……
2本を連結させた状態にもできます
引き出し式による股関節拡張によって脚をクロスさせられます
あたれぇーーーーーーっ
スーパードラグーン射出後はゴールドのフレームが露出する
立膝ならスタンドなしでもいけます!
足首の可動がすごい!

「MGEX 1/100 ストライクフリーダムガンダム」のレビューを終えて

 前述のとおり、PGUガンダムの技術がMGに降りてきた! というのが今回のレビューの率直な感想です。さらにはEG(エントリーグレード)などの簡単組み立ての技術も盛り込まれているように感じます。MGといえばいかに内部フレームを作りこみ、MSはどうやって作られているのか? を考察する素材にもなっていたわけですが、今回薄らいでいたその感触も濃い味付けで楽しめたと思います。

【MGの本質を思い出させてくれたMGEXの革新】
標榜した“究極の金属表現”は確実に達成しています!
装甲を付ければスタイルと可動もカンペキ!

 いくつか希望を上げさせていただくなら、3Dシールが細かくて多いことでしょうか。台紙からはがしていると飛んで行って紛失する可能性が高い素材のように感じました。パーツによる表現ができるとよかったですね。そしてビームサーベル用の握り手が欲しかった点。エモーションマニピュレーターは確かにすごいのですが微細すぎて表情は豊かなもののアクションには少々不向きなところがあります。付属の握りこぶしを改造するという手もありますが、ここは専用のものが欲しかったところです。

 他は文句のつけようがないほどのキットだったことは、ここまで読んでいただけた皆様ならご理解いただけたことと思います。エクストラフィニッシュなどでさらに金属表現された限定版(価格がとんでもなさそうですが……)の登場なども期待したいところです。次のMGEXはどんな機体のどういったところにフォーカスするのか、考察の楽しみも増えました。そんなところで、今回のレビューはここまでとなります!