レビュー

ガンプラ「MG 1/100 ゼータガンダム Ver.Ka」レビュー

脚部を組み立てる。ここにも設定に近づけるための新しい設計が!

 脚部は腕部以上に複雑な構成となっている部位です。パーツを切り出してみたら片脚分だけで筆者のワークスペースを埋めてしまうほどのパーツ量になるほどでした。主に複雑な部分はやはり膝関節ということになります。もちろんこれまでのゼータのガンプラではZ字を描く可変機構はすでに完成しています。

 腕部同様に脚部もさらに設定に近づけるような新設計となっています。設定では大腿部の真上ほどまでに脚部がのっかるようになっていますがこれまではなかなかに再現が難しかった部分でもあります。今回の“Ver.Ka”ではそこへ踏み込み、“肩外し”的な機構を追加する形でこれまでになく設定に近づけられた変形機構となっています。

【組立:脚部】
ここまでで最大のパーツ数を誇る脚部は片足分でこの数に。主に左がソール、中央が脚部本体、右が肝となる膝関節です
まずはソールから組んでいきます
Ver.2.0での課題点だったソールは確実に改善しています
かかとは無理に機構を組み込んでいない印象です
つま先側にはディテールパーツを盛り込むなど華やかな印象
上下から挟み込むだけですから難しくはありません
ソール裏を見るとディテールとフレームパーツでかっこいい仕上がり!
肝となる膝関節を組んでいきます
文章では表現が難しい部分がありますが、元のデザインをうまく利用して3軸を超える関節を持たせています
膝裏の角ばったフレームと中央に走るパイプを関節アームとしています
モビルスーツ時の伸びた膝関節
ウェイブ・ライダー時の折れ曲がった膝関節
膝アーマーを構成します
足部アーマーを組みます
アーマーはウェイブ・ライダー時にエアーブレーキになるほど開かないようです
脹脛部のバーニア本体は伸縮とスライドする機構があります
ここにも小さいバーニアノズルがあり、黄色のディテールパーツで囲います
ひざ下を組んでいきます
完成している膝関節とくるぶし、ふくらはぎバーニアを挟み込みます
ソールをドッキングさせました
股関節接続部は少ないパーツで質実剛健な印象
左右の腰アーマーも股関節接続部にあるので間違わないように組みます
大腿部の装甲を組み付けます
左右から先に組付け、最後に前から組付けます
ひざ下部の左右のメカパーツとノズル類、装甲を組付けます
前側の青いパーツを先に組付け……
その後左右の装甲を組付けていきます
外側のメカパーツも同様です
黄色のディテールもパーツ分けされているのでシールを貼らずに済むのがうれしい
ノズル回りも細かなパーツ分けでシャープな印象です
腰部サイドアーマーは裏側と接続部がフレーム的なデザインとなっています
サイドアーマーには後程ビーム・サーベルが収納されますのでこのまま組んでいきます
組み上がるとほどよいボリュームでありつつ、シュッとしたスタイリッシュなイメージとなります
各関節も必要十分な可動性能を持っていて、懸念していたソールの設置性能が感動ものです!
では、脚部の変形プロセスを見ていきましょう
まず膝アーマーを上にあげ、ふくらはぎバーニアを持ち上げます
ふくらはぎバーニアの前方カバー、後方ノズルを引き出します
大腿部から“肩外し”的なイメージで関節を引き出します
膝関節をぐるーっとまわしていくと……
設定どおりに大腿部の上までひざ下が乗る形になりました
ふくらはぎバーニアを押し込み、カバーすると共に、ソールを収納します
両脚を変形させました。もう少しでゼータが完成します!
上下がつながっているのが当然だったゼータが上半身・下半身に別れているのが斬新ですね
残りはフライング・アーマーと装備を残すのみ!
「機動戦士ガンダムZZ」ではテール・スタビライザーのみ装備した状態もありましたね

フライング・アーマーと装備を組み立てる

 フライング・アーマーはこれまで培ってきたガンプラでの腕の収納などのギミックも盛り込みながらもアニメ準拠のデザインに寄せることに成功しています。黒のフライング・アーマー本体と赤のウイングエッジ、黄色やエクストラフィニッシュでのアクセントをシールではなく全てパーツ分割で実現しているのも見どころ!

 ゼータガンダム本体との接続部分もとても簡素化されているにもかかわらず高度な変形を実現できそうです。なるべくシンプルにパーツ数を少なくするのは剛性が上がることにつながる、ということを端的に表しています。

【組立:フライング・アーマー】
軽量化も考慮するとパーツ数が少なくなりがちな背負いもののフライング・アーマーは、“Ver.Ka”では設計と成型技術で乗り越えてきたようです
フライング・アーマー本体裏からディテールパーツを組み込みます
エクストラフィニッシュのパーツがいいアクセントになります
これはランディング・ギアです。収納できるようになっています
左から可変ウイング、中央が本体との接続アーム、右がランディング・ギアです
最近多いパターンのウイングエッジの別パーツ化はパチピタで気持ちがいいですね
可変ウイングを組み込んで可動ウイングを構成します
可動ウイングをフライング・アーマー本体に組み込みます
こちらもウイングエッジは別パーツ化!
本体との接続アームはレールに組み込まれます。この段階ではレールが細くぶらぶらするので注意が必要です
全ての要素を組み上げればフライング・アーマーが完成です

 装備は、ビーム・ライフル/シールド/グレネード・ランチャー(2個)/ビーム・サーベル(2本)となります。ビーム・ライフルとシールド共に結構なパーツ割りで構成されていて設計担当者のこだわりが感じられます。ここでも黄色の三角状のディテールパーツは別パーツ化、組み上がるととてもいいアクセントになっています。組んでみるとシールではなくパーツで実現することの意義を感じられる部位だと思います。

【組立:装備】
結構な分割数で構成されるビーム・ライフルのパーツ群
ライフル先端のディテールもパーツで再現!
ライフル本体もディテールパーツと共にグリップや接続コネクター、銃身を組み込んでいきます
左右から挟み込むモナカ割りを感じさせないハイディテールが楽しい
ライフル先端と銃身はスライドで伸縮します
エネルギーパックは1つ、スコープセンサーはクリアーパーツ+シールで再現されます
ビーム・ライフル完成です
シールドも結構な数でパーツ割りされています
腕部との接続部をシールドのフレームに組付けます
シールド上部の赤い部分を組み上げます。黄色のディテールパーツがあります
このディテールパーツはシールド表面にも作用します
シールド基部が完成
シールドにあるランディング・ギアを組みます
こちらも可動してウェイブ・ライダー時に展開します
シールド下部の黒いパーツとランディング・ギアを組み込みます
シールド下端にも黄色のディテールパーツを配置します
小さいパーツなので慎重に組み込み、フタで封じます
これでシールド完成です
グレネード・ランチャーは2個あります。内部にメカパーツを挟んで完成します
MG 1/100 ゼータガンダム Ver.Ka ロールアウト!