レビュー
「HG 1/144 サイコ・ガンダムMk-II」レビュー【前編】
2025年3月21日 00:00
高密度なのに組みやすい!各部カラーディテールもパーツで実現
それでは早速「HG 1/144 サイコ・ガンダムMk-II」を組んでいきましょう。機体の特徴である巨大な体躯を1/144スケールで表現してもそれぞれのパーツが大きく設計されています。そのためとても組みやすい印象ですね。機体各部のカラーディテールはパーツで再現されるうれしい仕様ですが、それゆえ細かくならざるを得ないカラーパーツもありますから飛ばさないように注意したいところです。
巨大な胴体部は内部構造もびっしり!
胴体部は巨大なことはもとより、内部メカフレームも再現しているにもかかわらず組みやすくもあり剛性もあるのでパチピタですいすい組んでいける印象です。パーツの割り方やディテール等は現時点でのクオリティのガンプラキットであることは間違いありません!その分パーツ数自体は多いのでここでは4段階に分けて見ていきましょう。
続いて胴体部・前面装甲部を組んでいきます。サイコ・ガンダムという機体がモビル・フォートレス形態になるときは前面装甲部ががばっと前に押し出され、まさに“フォートレス=要塞”のような形状になります。
キットでもこの特徴を再現。メカフレームに可動機構のアームなどを備えてスムーズな動きを実現しています。腹部の大型メガ粒子砲や各部のカラーディテールも細かくパーツ分けされています。
特徴的な肩アーマーを組んでいきます。肩アーマーといいつつも胴体部に可動基部を持ち、モビル・フォートレス形態時に側面から立ち上がり頭部をカバーするものでもあります。可動させるとノズルが現れ、機動性能を高めます。キットでは肩アーマー自体も3パーツで構成され、エネルギーパイプも別パーツ化されています。
胴体・背面部を組んでいきます。背面の装甲と、モビル・フォートレス形態時に頭部を保護する大きいカバーがあります。カバーへの動力パイプの構造が理解できて楽しい部分ですね!カバーには大きいカラーディテールパーツや頭部を直接覆う部分のカバーの可動機構もあります。
腕部は指先も1本ずつ可動するなどギミック盛りだくさん!
腕部は太くマッシブなシェイプであるとともに複雑な可動機構を持っています。肩アーマーは90度正面を向くための凝った組み方をします。肘関節もガンプラならではの多重関節を構成、大きな可動域を確保しています。手首は内側に曲がることで露出し、その部分は巨大なビーム・ソード発生器にもなっており、ビームエフェクトが取り付けられるようになっています。
前腕はワイヤーによる有線式サイコミュ端末となっていて前述のビーム・ソードやハンドの指の先からビームを放てる移動砲台ともなる装備です。キットでもその機構を再現可能であり、大型キットの利点を生かして指もそれぞれ可動させられます。ハンド状態やビーム放出の状態もかなりの表情がつけられます。
前編はここまで!
ここまで「HG 1/144 サイコ・ガンダムMk-II」の組み立てはいかがだったでしょうか。前編は上半身までの組み立てでしたがモビル・フォートレス形態への変形も考慮されつつ各部ディテールもカラーパーツで実現していたり、ガンプラが積み重ねた技術をいかんなく発揮しているところだと感じられたと思います。
まだ上半身だけしか組みあがっていませんが、大きいパーツはぐにゃぐにゃすることもなく剛性も問題なくて組んでいて安心感がありました。メカディテールも過不足ない感じで他のZガンダム系HGキットと並べても遜色なく、機体が持つ凶悪さも表現されているように感じました。
後編では脚部と腰部で構成される下半身と、シールドやリフレクター・ビットといった装備類、スタンド類の組み立てとなります。現在のガンプラの基準で設計されているので可変機構や全身の可動性能の確認も完成後の楽しみとなってきましたね。それでは後編をお楽しみに!
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