レビュー
「HGUC 1/144 ゼータガンダム」レビュー
2025年3月19日 00:00
GUNPLA EVOLUTION PROJECTのHG Zガンダムを組み立てる。
それでは早速Zガンダムを作っていきましょう。このキットは発売時期である2017年当時に2020年のガンプラ40周年に向けた新プロジェクト“GUNPLA EVOLUTION PROJECT”第一弾として企画されたシリーズで、各キットそれぞれに“EVOLUTION POINT”という特徴を持っています。
第一弾となった「HGUC 1/144 ゼータガンダム」では差し替え変形機構を採用してさらに可動を追求。劇中イメージに近いポージングができる可動性能を実現しています。
それでは胴体部から組んでいきましょう。今組んで見ると2017年時点で現在のHGフォーマットを形作っていたことがよくわかります。パーツの分割方法や可動性能に対するアプローチなど、ガンプラの進化の過程を刻を遡って追体験できると思います。
頭部は完成するととてもいいバランスの表情をしています。パーツ割りも最小限で行われていて左右の耳にあたる部分などは色分けされてはいませんがバルカン砲の部分と共に別パーツ化されていますのでマーカーなどで仮に少々乱雑に塗ってもヘルメットなどで隠れる部分がありますからキレイに仕上がると思います。
腕部を組んでいきましょう。肘の二重関節部がメカフレームで構成されていて、装甲パーツだけで腕部全体を構築しています。細かいディテール再現をシールで行う部分がありますが、基本的な色分けはパーツだけで実現されています。
肩アーマーのノズルの引き込み、前腕部のランチャーのカバーが開閉できるなどギミックも多彩です。用意されたハンドパーツは穴あきの握りこぶしのみとなっています。
脚部はゼータガンダムの変形で大きく形が変わる部分です。膝の関節は通常の折れ曲がり方とは違い、変形後は横から見るとそれこそ“Z”の字のような形状となり、大型の推進エンジンのような様相となります。
腕部同様、必要な部分のみにメカフレームが用いられており装甲のパーツの接続軸をメインに組みあがっていきます。シールでのディテール再現はありつつもほぼパーツだけで設定のカラーリングを実現しています。
腰部を組んでいきます。組み替えて変形を実現するために、腰部はそれを踏まえた構造となっています。中央のメカフレームを残したまま前以外の後/左右のフロートアーマーは脱着することができます。それぞれのフロートアーマーも可動範囲が広く、MS形態時の大きなアクションに貢献します。
Zガンダムの特徴的な装備である背面のフライングアーマーを組んでいきます。ウェイブライダー形態時には機体下面に展開して航空機の翼ともなる巨大なバックパックシステムです。中央にロングテールスタビライザー、その左右にウイングユニットを持っています。ウイングユニットは本体とその内部に展開する二重のウイングを備え、変形時に翼面積を広げられる構造になっています。
装備はビーム・ライフル、ハイパー・メガ・ランチャー、シールド、グレネード・ランチャー増加カートリッジ、ビーム・サーベルとなります。ほぼ張り合わせでの組み立てですのでそれほど難しくはありません。Zガンダムといえばハイパー・メガ・ランチャー装備がとてもカッコよく人気がありますが、付属していてうれしい限りです!
(C)創通・サンライズ