レビュー

【LEGACYSOUL】「スーパービーダマン・OSギア・伊集院スペシャル ケーニッヒケルベロス」先行レビュー

ダブルバースト、多彩なスピンボールを搭載

【LEGACYSOUL スーパービーダマン・OSギア・伊集院スペシャル ケーニッヒケルベロス】
メーカー:タカラトミー(T-SPARK)
予約期間:3月6日~5月17日23時59分(タカラトミーモール限定)
9月下旬 発売予定
価格:
3,850円(通常版)
6,050円(コンテナセット)
ジャンル:組み立てキット

 タカラトミーのハイターゲット向けホビーレーベル「T-SPARK」から、「LEGACYSOUL スーパービーダマン・OSギア・伊集院スペシャル ケーニッヒケルベロス」が同社通販サイト「タカラトミーモール」にて5月17日23時59分まで予約を受け付けている。

 かつて子どもたちが熱狂した駆動、可動、変形、そして衝撃。そんなプロダクトに新たな機構を加えて現代的にリファインし、商品展開するシリーズ 「LEGACYSOUL(レガシーソウル)」で、ビーダマを使用した玩具「スーパービーダマン」から「ケーニッヒケルベロス」が最新技術を盛り込んで蘇る。

 本商品では「ケーニッヒケルベロス」本体に加え、本体に装着する拡張外骨格アイテムOS(オーバーシェル)ギア、そして本機専用のショートバレルがセットとなっている。

 また、ディスプレイケースとターゲットケースになるコンテナケースがセットになった商品もラインナップ。

LEGACYSOUL スーパービーダマン・OSギア・伊集院スペシャル ケーニッヒケルベロス
ターゲットコンテナ

 「ケーニッヒケルベロス」は今賀俊氏が手掛けたマンガ『爆球連発!!スーパービーダマン』より、主人公・戸坂玉悟たちチームガッツのライバルチーム、キングビーダーズのリーダー伊集院圧政が使用したOSビーダマン。

 漆黒のボディのビーダマ発射口には3ツメのブラッディクロウズとパワーリング、ロングストロークのハイパートリガーが備わっている。特徴はビーダマ2発を同時に発射できる「ダブルバースト」、ブラッディクロウズの位置を回転させることでビーダマのスピンの角度を自由に変えることができ、「ドライブ」、「バックスピン」、「イングリッシュ」といった様々な球種を発射できる。

 マンガでは戸坂 玉悟とファイティングフェニックスのキャノンショットと互角のダブルバーストの威力やイングリッシュボールを使用して壁伝いにビーダマをはじいて戸坂玉悟のシャドウボムにヒットさせるなど、パワーとテクニックを併せ持つOSビーダマンとなっていた。

 「LEGACYSOUL」シリーズで再び商品化され、果たしてその性能はどれほどのものか?

 本稿では特別に試作品をお借りして、「ケーニッヒケルベロス」の性能やデザインを紹介していこう。さらに、開発担当者のこだわりポイントなどのコメントをいただき、 より深く商品の魅力をビーダーたちにお届けする。

「LEGACYSOUL スーパービーダマン・OSギア・伊集院スペシャル ケーニッヒケルベロス」の開発経緯&コンセプト

開発担当:企画当初、ファイティングフェニックスを発表したものの、ファンの皆さまの反応はまだ掴み切れておらず、また、小学館様からビー魂BOXのお話を頂き、並行して開発を進めていた段階でしたので、それに続く商品を何にするかは、かなり悩み、検討を重ねていました。

 その中で一番に考えたのが、このLEGACYSOULビーダマンをどういう商品ラインにしていきたいのか?長く継続展開していく為にはどんな商品を提供していくべきなのか?という事でした。

 ユーザーの皆さまに驚きや感動をもって評価いただける商品は何かと考えた時に、ファイティングフェニックスと対になる存在として、最大のライバルであるケーニッヒケルベロスが最もふさわしいと考えました。

 それと、過去のラインナップ順からワイルドワイバーンを予想されていた方も多かったと思うのですが、「過去の展開を単純になぞるだけじゃ面白くないよね!良い意味でユーザーの予想を裏切ってやりたい!」という天邪鬼な気持ちも少しだけありました(笑)

LEGACYSOULで蘇るスーパービーダマン

開発担当:LEGACYSOULビーダマンの基本的なコンセプトは、当時の基本形状や機能は踏襲しながら、現代的なアップデートを行うというもので、大きな方向性は変わりません。

 ケーニッヒケルベロスは、主人公に対抗するパワータイプの王道ライバル機というのがこの機体の立ち位置なので、前作のファイティングフェニックスとの対比というのは意識しました。

 それと、ケーニッヒケルベロスは、デザイン的なかっこ良さもファン評価の高いポイントなので、外観やモノとしての見え方にも工夫したいというのは企画当初からありました。

“ケルベロスの王”が持つカッコよさと専用設計

 「ケーニッヒケルベロス」本体から見ていこう。

 1997年にタカラ(現タカラトミー)からオリジナルが発売され、それから約30年の時を経て「LEGACYSOUL」シリーズで再び商品化された。

 デザインはオリジナルを踏襲し、漆黒のボディにメカ的な頭部デザインとなっている。目はクリアパーツを採用、頭部の模様は塗装でグラデーションを再現しており、懐かしくもブラッシュアップされた造形となっている。

 最大の特徴はやはり「ダブルバースト」を可能としたボディの構造だ。2026年1月下旬に発売された「LEGACYSOUL スーパービーダマン・OSギア・タマゴスペシャル ファイティングフェニックス」をはじめ、通常のOSビーダマンはビーダマを1つ発射できる機構となっている。

 「ケーニッヒケルベロス」はボディが拡張され、スペースを確保し、ビーダマ2つをセットすることを可能としている。そのため、トリガーも2つのビーダマを発射するため長尺となっている。

後頭部がビーダマの装填口となっている
蓋パーツを付けることも可能

 そして、このカッコイイ「ケーニッヒケルベロス」のデザインについて、開発担当者にコメントをいただいた。

【開発者コメント:造形】

当時のケーニッヒケルベロス開発担当が、今回も商品企画からデザインや試作品開発を担当しています。当時の経験や知識を活かしながら、本人ならではの商品作りを行っています。

機能やギミックの再現という点では当時品を踏襲していますが、プロポーションのバランス調整や細分化したパーツ構成で、よりシャープでスタイリッシュな印象を目指しました。

性能には直接関わらない部分にも手を入れていて、ヘッドパーツなどは色ごとにパーツ分割して、目の部分はクリア素材にしたりと、ディテール面や外観の仕様にも拘って開発を行っています。

 3本のツメによるブラッディクロウズでビーダマのパワーをより溜めやすい機構を持ちつつも、ビーダマの同時発射でパワーを消費してしまい威力も弱くなってしまうだろう。

 ツメ部分を指で押し込んでビーダマの発射威力を上げる締め撃ちも、この特徴的なボディでは難しい。

 それを可能としたのがパワーリングと両肩前部のアーマーだ。このアーマー部分を押し込むことでパワーリングが前に移動し、ブラッディクロウズを締め付けるようになる。これによって高威力のパワーショットも可能となっている。

ブラッディクロウズ、パワーリングと両肩前部のアーマー、タイトショルダーにより「ダブルバースト」の高威力発射が可能

 そして、ブラッディクロウズは回転機構を持ち、ツメの位置を調整することで「ドライブ」、「バックスピン」、「イングリッシュ」などのスピンボールを発射することができる。調整は指で直接ブラッディクロウズを回す。

 その仕組みは、ツメの一つにラバーが仕込まれており、この摩擦の違いによってビーダマにスピンをかけることができるというものだ。ラバーツメを下側にすることで「ドライブ」がかかり、ビーダマを加速させることができる。逆にラバーツメを上側にすることで「バックスピン」をかけ、ビーダマにブレーキをかけて速度を落とすことができる。

 そして、ラバーツメを左右位置にすることで「イングリッシュボール」を発射することができる。これはビーダマに横回転をかけて壁などに当たった際に回転方向に弾くことができるトリッキーなショットとなっている。

 向かって左側にするとクッションボールが左に曲がる「レフトイングリッシュ」、向かって右側にするとクッションボールが右に曲がる「ライトイングリッシュ」となる。

「ドライブ」
「バックスピン」
「レフトイングリッシュ」
「ライトイングリッシュ」
本商品でも「JBA」ロゴの入ったビーダマが1つ付属

 このビーダマ発射機構についても、開発担当者のこだわりコメントをいただいた。

【開発者コメント:ビーダマ発射機構】

当時としては新しいギミックやアイデアが幾つも盛り込まれていて、それでいて破綻せずにビーダマンとしてバランスよく纏まっているという、元々の完成度がすごく高い機体だと思っています。

そういった意味で、新たな要素を加えるよりは、LEGACYSOULビーダマンのフォーマットに落とし込みながら当時の機能をしっかり再現し、個々のパーツの可動域やクリアワンスの精度を上げる等、細かい部分での改修を行っています。発射力に関しても、第1弾のファイティングフェニックスを基準にして、一緒に遊べるバランス感に調整しています。

OSギアとKCショートバレルで拡張性・競技性を両立

 続いてOSギアを装着した状態を見ていこう。

 OSギアは「ケーニッヒケルベロス」に合わせたグレーカラーに差し色のピンク、ブラックとなっている。腕アーマー、脚アーマーのパーツを開き、「ケーニッヒケルベロス」の背面に接続し、靴を履かせるように脚アーマーをホールド、そして、腕アーマーは腕部に接続してホールドされる。

 また、専用のショートバレル「KCショートバレル」はビーダマの弾道を安定させるバレルに加え、ダイヤルによるブラッディクロウズの回転を可能としている。「KCショートバレル」の内側には凹造形があり、これをブラッディクロウズのツメに合わせることで、ダイヤルと連動して調整することができる。

 「KCショートバレル」はOSギアの腕アーマーと脚アーマーに接続する形となっている。

OSギア、ケーニッヒケルベロス、KCショートバレル
OSギア
KCショートバレル
内側にブラッディクロウズと接続できるくぼみがある

 各パーツを装着すると、「ケーニッヒケルベロス」の外観も大きく変化。堅牢なシルエットに安定感のある足回り、そして前に伸びたショートバレルで迫力ある見た目となる。

 OSギアによりビーダマを発射する際のホールドも安定。腕部は指の側面で押さえやすい広い面積で締め撃ちやホールドをアシストしてくれる。そして、脚部アーマーも広がり、本体の安定感を上げつつラバーパーツによってブレを防止してくれる。

OSギア+KCショートバレルを装着した「ケーニッヒケルベロス」
OSギアによりボディ全体を包み込む
「ケーニッヒケルベロス」のイニシャルシール
腕アーマーでKCショートバレル、本体腕部をしっかりとホールド
KCショートバレルのダイヤルで本体のブラッディクロウズを回転
バレルにはシールによりディテールを追加
OSギアでより安定したショットが楽しめる

 OSギアや本体を含めて作り込まれた「ケーニッヒケルベロス」だが、開発者からはこんな苦労ポイントもあったそうだ。

【開発者コメント:ケーニッヒケルベロス開発での苦労したポイント】

ファイティングフェニックスで頂いた、お役様からのご意見や感想など参考にさせていただき、改善できる部分はそれを反映させながら開発を進めています。

ファイティングフェニックスと比較しても、機能が盛りだくさんな機体なので、造形的にも性能的にも、全体のバランスなども考えて検討進めています。

お気に入りポイントは、やっぱり顔ですかね(笑)かなりイケメンに仕上がったと思います。

私事にはなりますが、当時ビーダマンの担当になってから毎日が試行錯誤の連続で、幾分迷いながら開発を進めていた場面もあったのですが、「ビーダマン開発のツボ」みたいなものがようやく分かってきたのがケーニッヒケルベロスだったかなと、そんな事を思い出して、個人的にも印象深い機体なのです。

 そして、「LEGACYSOUL スーパービーダマン・OSギア・伊集院スペシャル ケーニッヒケルベロス&コンテナケースセット」に付属するターゲットコンテナを見ていこう。

 基本のデザインは「LEGACYSOUL スーパービーダマン・OSギア・タマゴスペシャル ファイティングフェニックス&コンテナケースセット」に付属したものと同様で直方体型のデザインとなっている。

 カラーは深めのグレーとなっており、正面、天面、側面はクリア―パーツによって中が見えるようになっている。

 コンテナケースはカバーを上げることで中にビーダマン本体を収納し、ディスプレイケースとして活用できる。今回の「ケーニッヒケルベロス」もOSギアを装着した状態でもディスプレイができる。前後いっぱいに収まったケーニッヒケルベロスは迫力満点。

 そして、ターゲットケースとしても活用できる。裏面にターゲットが設けられ、内部の一部パーツのロックを外し、クリアパーツを保護する防護パーツを取り付けることで使用可能になる。

 ターゲットは暖簾のように押し込むことで上がり、ビーダマを内部に溜めることができる。ターゲットはビーダマが逆流しないように裏面でロックが設けられている。

 また、防護パーツは付属のフックパーツを取り付けることでパーツディスプレイに使用できる。

コンテナケースの奥パーツの一部を展開
前部に防護パーツを取り付け

ビーダマを撃ち出す爽快感とターゲットの命中音

 ビーダマンといえば、ビーダマの発射遊びが最大の魅力だ。

 「ケーニッヒケルベロス」はビーダマを2個同時発射するダブルバーストとブラッディクロウズによる多彩なスピンボールが楽しめる。

 ダブルバーストはビーダマ2個を押し出すため、一気にトリガーを押し込む。癖のあるショットだが、パワーリングによる締め付けから一気にパワーが解放される爽快感と2回の衝撃が指先に伝わる感覚が非常に楽しい。また、ビーダマを装填する音も小気味よく、手への衝撃だけでなく耳でも楽しめるようになっている。

 「LEGACYSOUL スーパービーダマン・OSギア・タマゴスペシャル ファイティングフェニックス」が1発に力を注ぎ込むパワー型スーパービーダマンの王道を行く衝撃なら、「ケーニッヒケルベロス」はテクニカルなパワーショットの印象を受けた。

 そして、スピンボールは1発ずつ発射するため、少しトリガーを押し込んでから狙いを定め発射する。発射の衝撃こそ弱めだが、撃ち出したビーダマは高速で回転し、拾い上げた時にその回転力に驚かされた。

 ターゲットコンテナで遊ぶと、命中した際には爽快な音が鳴り、より爽快感のあるビーダマ遊びが楽しめる。

【「LEGACYSOUL スーパービーダマン・OSギア・伊集院スペシャル ケーニッヒケルベロス」を一足早く体験!】

 「LEGACYSOUL スーパービーダマン」の今後が気になるところ。もちろん、弊誌では開発者から特別に今後の展開についてもコメントをいただいた。

【開発者コメント:今後の「LEGACYSOUL スーパービーダマン」展開について 】

我々はこのLEGACYSOULのビーダマンを長く継続展開できるラインに成長させていきたいと強く思っています。その中で、どんな商品がファンの皆さんに喜んでもらえるのか?と、商品展開の幅も少し広げて様々なアイデアを検討しているところです。

具体的な内容はまだ言えませんが、いくつか面白い企画を準備しておりますので、期待してお待ちください。

ファンの皆さんの後押しが何よりの力になります、今後もLEGACYSOULビーダマンの応援よろしくお願い致します。

 以上、「LEGACYSOUL スーパービーダマン・OSギア・伊集院スペシャル ケーニッヒケルベロス&コンテナケースセット」の先行レビューをお送りしてきた。

 ダブルバースト、多彩なスピンボールと強力なライバル機として登場した「ケーニッヒケルベロス」がLEGACYSOULで復活。唯一無二のカッコよさを持つスーパービーダマンのデザインはもちろん、ビーダマ発射ギミックも追求され、懐かしさとともに遊んでいて楽しい商品となっている。

 何より大人の力でもしっかりとビーダマを発射できる頑丈さも嬉しいポイントだ。

 本商品は通販サイト「タカラトミーモール」限定で2026年5月17日23時59分まで予約受付中。ぜひチェックしてほしい。