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正式発売前にすでに炎上中? 新TCG「ゲートルーラー」ユーザー発表会&プレリ大会レポート

正式発売前から炎上!? デッキ構築ルールと裁定に関する最新情報

 以前の記事で、ルーラーごとのデッキ構築ルールを掲載したが、多少変更が加わったのでもう一度紹介する。第1弾で使えるルーラーは全部で5種類(うち2種類は体験デッキのルーラー)あるが、それぞれデッキ構築ルールやルーラーのLIFE、ATK、STKなどが異なる。表形式でまとめてみた。

【ルーラーごとのデッキ構築ルール】

 変更されたのは「ハイランダー」で、3軍使えるというのは変わらないが、デッキに入れられるレジェンドレアの上限が「3」から「2」に変更された。つまり、「アプレンティス」と「ハイランダー」の差がより小さくなったわけだ。また、以前の記事では、「ナイト」や「アプレンティス」では2つの軍を組み合わせてデッキを構築すると説明したが、1つの軍だけでデッキを構築することも可能だ。いわゆる単色デッキだが、第1弾のカードプールでは単色でデッキを組むのは少々厳しいので、実際には2軍を組み合わせることになるだろう(同様に「ハイランダー」は最大3軍)。

 正式発売前から、イラストの使い回しや詳細なルールが公開されていないことに対する不満、ルールの誤解、PDFによる無料カードデータ配布に関するショップからの疑義など、「ゲートルーラー」に関するTwitterでのコメントは荒れ気味であり、「ゲートルーラー」を揶揄した動画なども公開されていた。

 それらのコメントに対し、池っち店長が過剰に反応することで、さらにTwitterのコメントが荒れるという悪循環をもたらしていたのだが、12月18日にゲートルーラー公式アカウントで、「Twitter及び動画サイトにて当社製品、人名を揶揄した誹謗中傷、事実無根の情報の流布が見受けられた為、現在弁護士に相談の上対応を検討中です」というTweetがなされ、池っち店長のTwitterの運用方法も変わり、個人のTwitterコメントにいちいち反応することをやめ、「ゲートルーラー」の世界観や強いカードを紹介るようになったことで、「ゲートルーラー」に関するタイムラインもかなり落ち着いてきた。

 個人的には、「ゲートルーラー」は実際にある程度やりこまないと、その魅力や奥深さが分かりにくい(特に既存のTCGプレイヤーにとって)TCGだと思っており、タイムラインが荒れることで、プレイもせずに「ゲートルーラー」を敬遠する人が増えることは残念だと思っていた。発売数日前になり、ようやくフラットに「ゲートルーラー」について語れる環境ができてきたことに関しては、正直ほっとしている。

 現時点ではまだ詳細なルールである「総合ルール」が発表されていないが、正式発売の1日前の12月25日に「総合ルール」が公開予定である。総合ルールは、かなり長い文書であり、一般プレイヤーが全てを読み込む必要はないのだが、裁定の拠り所となるものであり、その重要性は高い。「ゲートルーラー」の総合ルールは、TCGの総合ルールを書かせたら右に出る者はいない進藤欣也氏が執筆を担当しているとのことなので、安心できそうだ。

 以下に、よく質問に出てくる状況とその裁定をいくつか挙げる。前回の記事に追加したもので、公式回答を元にしているが、あくまでも総合ルール発表前であり、暫定的な回答も含まれるので、参考程度にして欲しい。

「サクラノセイ」や「カミガカリ」が持っている「障り」は、受けた戦闘ダメージを全て敵ユニットに与えることができる。例えば、「サクラノセイ」のHPは1だが、5ダメージ受けたら、5ダメージを敵ユニットに与えられる。

「デックアールヴ」の「ダークコア」は、レベル0から3までの好きなレベルを2枚としてカウントできるが、レベル0とレベル1を1枚ずつというような扱いはできない。

通常召喚は、手札以外の場所から召喚する場合でも、必要なエナジーと召喚権が必要になる(相手ターン中は召喚権は不要)。

「ソウルガード」は表向きにして、ユニットの下に置かれる。デッキからカードがソウルガードとして置かれる場合、「ドライブ」でも「手札に入った」わけでもないので、「たたりじゃー-!」がソウルガードとしてユニットの下に入っても、「たたりじゃー-!」の2ダメージを受ける効果は誘発しない。

「ソウルガード」持ちのユニットが、攻撃ダメージや効果ダメージで破壊された場合、ソウルを1枚墓地に置き、ユニットはそのまま残るが、ユニットにかかっていた効果(例えばHP+2など)もリセットされる。また、破壊はされているので、「貫通」などは通る。

CNTを持つカードは、CNTの能力発動条件を満たしてなくても、CNT自体は有効なので、ダメージゾーンには置かれず、墓地に置かれる。

「時喰らいの魔神」のCNT(ターンを飛ばす能力)は、時喰らいの魔神がダメージチェックで公開される前にライフが2以下でないと発動しない。残りライフ3で、最初のチェックで「時喰らいの魔神」がめくれた場合は無効である。

TDは、手札から場に出たときの能力であるため、場に出さないと使えないが、ODは場に出る前に、ドライブゾーン(プレイフィールド上には規定されていないが、ドライブ効果解決用の仮想的なゾーンとして存在する)で公開された時点で使えるため、OD能力だけ使って場に出さない(手札はないので、そのまま墓地に行く)こともできる。

場に出ているユニットやセットカードの上に、新しいユニットやセットカードを置くことができる。その場合、下にあるユニットやセットカードは墓地に行く。

相手がセットした「デスパレート」や「アブソリュート・ベアリア」のようなイベントカードをプレイしたとき、それに対応して「フォトン・トーピード」をプレイしても、そのプレイされたセットカードを破壊することはできない(その効果も無効にならない)。「フォトン・トーピード」そのものはそのタイミングでプレイできるが、プレイされた相手のカードは、すでにセットカードではなくなっているからだ。