特別企画
トミカ歴代名車コレクション 001「日産 フェアレディZ 432」002「スバル 360」003「トヨタ 2000GT」
2023年7月11日 00:00
幻の国産スーパーカー「トヨタ 2000GT」
- 発売日:2023年6月27日
- 価格:1,969円(税込)
- スケール:1/59
- アクション:サスペンション・左右ドア開閉
【トヨタ 2000GT】
トヨタとヤマハの共同開発によって生み出されたフラッグシップスポーツカー「トヨタ 2000GT」は1967年から1970年にわたって発売されたクルマです。現在では当たり前の装備を1960年代にすでに量産車として搭載したことから“国産車初のスーパーカー”とも称されることがあります。
1960年代はトヨタ・日産・ホンダの開発競争が繰り返されており日産の「フェアレディ」、ホンダの「S」といった強力なクルマが登場していた時期で、軽量なオープンスポーツをリリース、レースなどでも各メーカーがしのぎを削りながらアピールしていました。この状況に後塵を拝していたトヨタは「トヨタ・スポーツ800」をリリースするも高性能化する市場に対応できるものではありませんでした。
会社のイメージリーダーを務める車種が欲しかったトヨタはヤマハと提携することで2000GTが誕生することになるのですが、もともとクルマを作っていたトヨタが車体の基礎設計を行っていたところに発動機や楽器を作っていたヤマハとタッグを組み高性能エンジンや高級な内装類を提供。お互いが持てる技術を投入しあうことでこれまでより段違いなスーパーカーが誕生することになりました。
それでは「トヨタ 2000GT」のトミカ歴代名車コレクション版を見ていきましょう。各種のカラーバリエーションや特別モデルなどでトミカファンにはもうおなじみだと思いますがこの歴代名車コレクション版はゴールドの塗装が施されています。資料によるとゴールド塗装の2000GTは前期2台、後期1台が作られているといいます。トミカのモデルは後期仕様のようですのでなんとも貴重な1台がラインナップされたということになります。
印象的すぎるロングノーズ&ショートデッキスタイルは日産のフェアレディZと同様のスタイリングでもあります。“MF10型”と名づけられた1,988cc 3M型直列6気筒DOHCエンジンを心臓部に持つためフロントはとても長いです。フロント中央はとにかく低く薄くなっておりタイヤハウス部分が盛り上がったスタイルとリトラクタブルライトがパカっと開いて(トミカでは開きません)空力特性も高いだろうと想像させてくれます。
完全なる2シータースポーツカーである2000GTはキャビンがきゅっとまとめられており、まさにスポーツカーを体現します。ロングノーズをわたってきたラインはフロントガラスを立ち上がり、ルーフ両側をふくらまして剛性と空力に寄与する“パゴダルーフ”を抜け、ファストバックスタイルと呼ばれる短いリアへしゅっと流れ落ちていくラインが美しいですね。2000GTは「86」や「スープラ」といった現在のトヨタスポーツカーシリーズに受け継がれるデザインのベースになっている部分がたくさんある名車です。
ホイールはトミカ一般車向けの台形5穴のクロームメッキ版です。そして歴代名車コレクションシリーズ共通のポイントは“クロームメッキ化”されたシャーシがメッキバンパーにもなっていてとても印象がいいです。ボディーカラーはメタリックフレーク感の強いゴールドとなっていて内装はホワイト。シャーシのクロームメッキと相まってとてもゴージャスな感じになっています。
このトミカのアクションはサスペンションと左右ドア開閉!右にある運転席側ドアを開けると車内が見えますが、トミカの中でも屈指の内装モールドが堪能できます。ステアリングはコラムと共に軸がばっちり再現されていることがわかります。
シフトノブとともに造形されたシートやセンタートンネルはホワイトのカラーリングで神々しささえ感じられます。左右ドアの内側もしっかりモールドされているのでぜひその目で確かめてみてください。ドアの開くトミカってやっぱり楽しいです。
次のラインナップはこちら!
2023年7月発売予定のラインナップは004「ダイハツ ミゼット」と005「いすゞ ボンネットバス」です。ともに古き日本の原風景を感じさせる時代を作ったクルマですね。ジブリアニメや昔を描いた映像作品に登場するようなやさしくもありかわいくもあるいいデザインのクルマではないでしょうか。現在でもカラーバリエーションが多く登場するトミカの名車でもあります。
(C) TOMY 「トミカ」は株式会社タカラトミーの登録商標です。