インタビュー
大人のための会員制カードゲームサロン「不知火」が秋葉原にオープン!
中条兜代表「面白いカードゲームの『信者』が集う場所にしたい」
2021年3月10日 00:00
- 【不知火】
- 3月8日プレオープン
TCG(トレーディングカードゲーム)やボードゲームなどのアナログゲームは、基本的に複数人で一緒に遊ぶためのゲームである。TCGは、コロナ禍により対面でプレイすることが難しくなったため、Discordなどを使ったリモート対戦(オンライン対戦)で遊ぶプレーヤーも増えているが、やはり対面でプレイする楽しさは、リモートでは代えがたい部分もある。TCGを対面で遊ぶ場所としては、TCGショップの対戦スペースや自分の家、友達の家などが一般的だろうが、コロナ禍以前から、TCG業界はDCG(デジタルカードゲーム)やソーシャルゲームなどに押され、TCGショップの閉店が相次いでいた。コロナ禍によってその傾向に拍車がかかり、長く営業してきたTCGショップが閉店するというニュースも頻繁に耳にする。
そのため、最近は、「有料でもいいから、快適にTCGやボドゲを楽しめるスペースが欲しい!」というニーズが増えており、お酒を飲みながら、TCGのプレイを楽しめるTCG BARや、お茶を飲みながらボードゲームなどのアナログゲームが楽しめるボードゲームカフェが次々と誕生している。
そうした中、大人限定(18歳未満入店不可)、会員制(非会員は会員との同伴で入店可能)というこれまでになかったコンセプトの会員制カードゲームサロン「不知火」がオープンし、話題を集めている。
不知火は、2021年1月26日にクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で会員権の先行販売を開始した。このクラウドファンディングは、2月26日に目標の176%を達成して終了した。筆者も、不知火のコンセプトに共感し、是非仲間になりたいと考えたため、クラウドファンディング開始初日に通常会員権を購入した。
コロナ禍による緊急事態宣言が延長されたため、不知火の正式オープンは当初の予定より遅れることとなったが、ゲートルーラーやヴァンガードなどの交流会やプレミアムガンスリンガー、支援者限定オフ会などがすでに開催されており、筆者も2回参加した。内装などはまだ完成していないとのことだが、まずは、店内の様子と基本事項を紹介したい。
「不知火」はこんなカードゲームサロン
不知火は、JR浅草橋駅西口から徒歩1分のところにある。秋葉原駅昭和通り口からも徒歩10分なので、十分歩ける距離だ。正式オープン後の営業時間は平日が17時~23時、土日祝が12時~23時の予定だが、3月一杯はプレオープンとして土日12時~20時のみの営業となる。
会員制サロンなので、会員の入店は無料だが、非会員は2000円の入店料がかかる(3月中は1,000円)。また、基本的に非会員だけで入店することはできず、会員との同伴が必要となる。会員には通常会員、ゴールド会員、VIP会員という3つのランクがあり、年会費はそれぞれ12,000円、33,000円、100,000円となる。なお、ワンドリンク制を採用しており、通常会員、ゴールド会員、非会員は入店時にワンドリンクの注文が必要だ(VIP会員は入店時のワンドリンクがサービスになる)。
店内の写真を見れば分かるように、不知火はもともと海鮮居酒屋だった物件を居抜きで契約しているため、和のテイストに溢れている。4人掛けのテーブルがいくつかと、靴を脱いでくつろげる畳の和室、カウンター、半個室などさまざまなタイプの席が用意されており、席を全部埋めれば40人以上は十分に入れる。トイレも男女別に用意されており、清潔感も高い。BARとは全然違うが、大人の隠れ家にふさわしい雰囲気である。
店内には、ボードゲームや漫画も置かれており、自由に遊んだり、読んだりすることができるので、一人で店に行っても退屈せずにすみそうだ。
この後の中条氏へのインタビューを読んで不知火に興味を持った方は、中条氏のTwitterアカウントに連絡を取っていただきたい。HOBBY Watchを見たと伝えると話が早いかもしれない。3月中と緊急事態宣言が明けてからの1カ月間は、会員の知り合いがいなくても、中条氏に連絡を取ることで、不知火の見学を行なったり、その場で会員になることが可能である。
不知火は、今までになかったコンセプトの会員制ゲームサロンであり、TCGショップのフリースペースの雰囲気が苦手な人でも、存分にTCGをプレイできる、まさに「大人の隠れ家」である。そこで、不知火の代表である中条兜氏に、なぜ不知火をオープンすることにしたのか、さらに店のコンセプトや魅力について、いろいろお訊きしてみた。