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「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」の詳細が明らかに! 特別グッズの販売や、動くガンダムのバックボーンを語るアカデミーなど見所満載
2020年11月30日 17:49
- 会場:山下ふ頭
- 開催時期:12月19日~2022年3月31日まで
- 入場料:大人1,650円(税込)
“動く実物大ガンダム”という驚くべきプロジェクトを実現させた「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」。本稿では内覧会の内容と、施設の詳細を紹介していきたい。
「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」は2022年3月31日まで、横浜山下ふ頭に18mの“動くガンダム”が展示される。入場料は大人1,650円(税込)、小人(7歳以上、12歳以下)1,100円(税込)、さらにガンダムを至近距離で見られるGUNDAM-DOCK TOWER観覧には別途3,300円(税込)の料金がかかる。新型コロナ感染防止を受け、入場は2時間に制限される。本施設の予約は10月から行なっており、12月分はふさがっている時間もあるという。
内覧会では動く実物大ガンダムの実現にあたり中心となったGGC(ガンダム GLOBAL CHALLENGE)スタッフより、技術的な問題に取り組んだテクニカルディレクター石井啓範氏、演出面からのアプローチを行なったクリエイティブディレクター川原正毅氏、そして各関節など演出と技術を実現させるコンピュータでのプログラミング制御を実現したシステムディレクターの吉崎航氏が登壇した。
開発スタッフ達は10年前、お台場に実物大ガンダムが登場したときに「いつか動くガンダムを」と思い、そして今回ついに実現したという。大きな見所と言えばGUNDAM-DOCK TOWER。ガンダムを見下ろしたり、至近距離で見るという体験をぜひして欲しいとのことだ。そして真横のアングルでガンダムとGUNDAM-DOCKが連動して動く様を見てもらいたいという。
発表会の後もう少し話を聞いた。動く実物大ガンダムは鉄をフレームベースに、外側をカーボンファイバー、手にはアルミなどを使っている。見た目よりやはり最大の課題は重さであり、これに対応できる素材を使っているとのこと。関節に関しては、“加速度”が大きな問題となる。手足を動かそうとすれば、重量とか速度ですさまじい力が集中する。この加速度を調整するのはセンサーによるリアルタイムの計測で、動きを制御するプログラム技術だったという。
このプログラムにより動くガンダムはとてもしなやかな動きを実現している。ロボットよりも人間が動いているような動作を実現できたとのことだ。外装のスライド、様々な動作をするときに動く各種ギミックは、まさに“ロボットらしいところ”であり、ここを特に見て欲しいとのことだ。
“動く実物大ガンダム”を満喫できる各種施設、そして最初の言葉に注目!
「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」は“動く実物大ガンダム”をメインコンテンツに、この楽しさをさらに大きくさせる様々な施設がある。それらはGUNDAM-DOCK(ガンダムドック)の向かいにある「ガンダムラボ」に集中している。
大きな目玉はやはり特別グッズを売っている「ガンダムベースヨコハマサテライト」だろう。“動く実物大ガンダム”をモチーフとしたガンプラ、超合金、フィギュアなどが各種取りそろえている。
これらはこれまでの「RX78-2ガンダム」ではなく、この横浜のガンダム「RX-78F00ガンダム」を再現しているところが楽しい。関節構造や、外装の違いなど細かいところで“動く実物大ガンダム”ならではの要素が楽しめるのだ。このガンダムのキモであるGUNDAM-DOCKを再現した商品も多く、合わせて飾りたいところだ。他にもここでしか手に入らないグッズが多数用意されている。
「ガンダムカフェヨコハマサテライト」にも限定メニューが盛りだくさん。ヨコハマの有名店のコラボカレーや、ハンバーガー、さらには肉まんなどもあり、食の楽しさも大きい。また内覧会の発表会場となった「カンファレンスルーム」では、今後イベントなどを開催予定だという。
こちらも大きな目玉と言えるのが「アカデミー」。このプロジェクトに関わった多くの人の思いや、技術的課題と対応など、“動く実物大ガンダム”いかにして実現したかが語られる。実際に製造され実験されていた2足歩行ロボットなども展示され、「歩くロボット」へのアプローチを見ることができる。
“動く実物大ガンダム”は残念ながら「自立歩行できるロボット」ではない。しかし、18mという脅威の大きさを、現代技術でいかに支えるかそこのアプローチをしっかりと見ることができる。今できる18メートルの動くロボット、それがいかにして実現したか、このアカデミーを見ることでより深い視点で見ることができるだろう。
このアカデミーでの注目が「ガンダムパイロットビュー」。ソフトバンクの5G技術を実感できるアトラクションで、半円球のモニタで“動く実物大ガンダム”へのアプローチを行なっている。足下の感応パッドを踏みしめることで映像が進行。巨大なガンダムに歩み寄り、そして近くで見ることができる。
このときの映像が、GUNDAM-DOCK TOWERですら行くことができない“キャットウォーク”なのだ。このキャットウォークを歩く体験はこのアトラクションでしかできない。さらにコクピット内の映像や、ガンダムに取り付けられたカメラで周りを見回すなど、様々な仕掛けが盛り込まれている。“動く実物大ガンダム”のポテンシャルの一端を実感できるアトラクションだ。
もう1つ、ある意味最大の目玉が、この「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」の入り口にある。富野由悠季氏の“動く実物大ガンダム”へのコメントだ。「見に来て下さってありがとう ごめんなさいと言わせてください」。この動くガンダムができたこと、できなかったことに対して、富野氏ならではの、辛辣で、それでいて熱情たっぷりで、夢も感じさせる独特の言葉が綴られている。これを見てついニヤニヤしてしまうのがガンダムファンだろう。会場を訪れた際は、最初に迎えるこのコメントを見逃さないようにしたい。
(C)創通・サンライズ