特別企画

ヘタ仙人の「プラモデルを楽しもう!」、筆塗りでよりキャラクター性を強くする!

塗装完了、カッコ良くなった各部をチェック!

よし! これにて部分塗装は終了! パーツを組み合わせて完成です。

【完成!】

 まあ、筆ムラなど汚い部分はあるものの、キットをパチ組みしてシールを貼っただけのものとは、かなり印象が違うのではないでしょうか? 若干細かくなったといいますか。では、ちょっと詳しく見ていきましょう。

【塗装部分をチェック!】
頭部です。ここもツノの先端をカリカリで剥がしたのですが、若干モールドに入り込んでしまった部分は剥がしきれず。また、側面は、シルバーで塗っただけだと目立たなかったので、赤鉄色で塗り直しています
バインダー。うーん、これも写真で見ると筆ムラが激しい……のは置いておいて、モールドの凹んだ部分の色が変わるだけで、かなりパーツの形状が浮き立ちますね
肩部。実はけっこう気泡がはげしかったので、こちらも1200番のやすりで少し削りました。若干地肌が見えてきてしまいましたが、塗面が平滑になって、意外と光を反射するようになりました
銃口部です。細かいところほど、やった甲斐がありますね
腹部。中央に、微妙にグレーのラインも入れています
腕部も、モールドにあわせて部分塗装。カリカリするのを忘れてしまいましたが、細かいので意外とバレない部分。腕部もモールドが細かいので、部分塗装まで行かずとも、スミ入れをするだけでもかなり面白くなるかと
脚部。白いパーツのほか、ヒザにも赤いラインを入れてみました。これはやってよかったなと
完成後、ちょっと思い立って、スネの凸モールドにシルバーをチョン! と塗ってみました。写真で拡大したから盛大なはみ出しがわかりますが、1mm以下の部分なので気になりません。というか、これをどうにかしようとするとかなり大変なので、今回はここまでで撤退です
足首にはスジ彫りが入っていたので、脚に赤を塗るついでに同じ塗料でスミ入れをしてみました。つま先は、メタリックグリーンを塗装後、赤鉄色でダクトを塗装しています。こちらも、スネの凸モールド同様完成後に「アレ? ちょっとここやったほうがいいかも」と思って付け足した部分

 これにて、部分塗装のご紹介を終わります。今回は、実は2つの要素に分けて考えたほうがよいと思います。1つは「部分塗装」、もう1つは「筆塗り」です。

 部分塗装については、ご覧の通り手持ちのキットに少し手を加えるだけでけっこう面白いことがおわかりいただけたかと思います。

 次に筆塗りですが、これは、私ができていないというところはひとまず置いておいて、本来かなり難しいものです。特に筆で平滑にきれいに塗るというのはけっこう難しい。どうしても塗膜が厚くなってしまいますし、筆ムラだって出てきます。

 そして、ぜひお伝えしたいのは、筆塗りは本来、「エアブラシがないから筆塗り」ではなくて、「筆塗りの味を求めて筆塗り」が正しい認識だということです。いや実際、安く始められるのが筆塗りの利点ではありますが、極めている人の筆による塗装というのは、ほんとうに美しく味わい深いものです。ヘタな私が言うのもなんですが、平滑に塗るのだけが塗装ではありません。塗装による表現方法は無限ですし、日々進化しています。

 というわけで、まずは筆塗りで塗装の楽しさを知ったら、「いや! やっぱりエアブラシだ!」というのもいいですし、もう少し筆塗りうまくなりたいな、でもいいですし、もちろんケースバイケースで両方使うでもいいと思います。ともあれ、実は侮れない筆塗りをまずは試していただいて、塗装の楽しさを味わっていただければと思います!

今回は、「部分塗装」、「筆塗り」という2つのテーマで取り組んでみました。まず塗装の楽しさというのを味わって欲しいです。