特別企画

付録と侮ること勿れ! 超本格的なセルフレジ体験ができる「幼稚園」5月号の付録をつくってみた

カゴやマイバッグだってあるんです! 食材を立体的に表現する工夫は感動もの!

 今回の付録ではレジ本体をつくるだけでなく、セルフレジでの会計シーンを再現するための様々なアイテムが用意されている。かごは印字されているひし形のマーク等に従って、かご本体を組み立ててから持ち手をつけていく。複雑な工程もなくすぐに出来上がり、手の平サイズのかごが完成した。

 また「レジ袋の有料化」という昨今の事情を踏まえると、忘れてはならないのがマイバッグ。こちらももちろんある。作り方はかごと同じような手順で簡単に作ることができる。折り目が工夫されており、布製お買い物バッグの絶妙な立体感が表現されている。また持ち手はかるく折ってふんわり仕上げに。少しひねりをつけることでよりバッグらしい見た目となる。

 ハサミで切り取っていくだけで完成するレシートは、軽減税率やマスク着用への注意喚起など、細かいところまで実際のものとそっくりにデザインされている。また、ぶりの切身やミルクチョコレートなど、どれも実際のものに近い価格が印字されている。ただ、牛乳が250円、たまごが208円なのは少々高い気もするが……。その明細から買った人は一体何を作るのだろうかと想像を膨らませても楽しい。レシートは全部で5枚。セルフレジで自動発行できる領収証タイプもきちんと用意されている。

スーパーようちえん テック店のレシート
ハサミで1つ1つ切り離していく

 スキャンする商品である食材たちは牛乳や食パン、いちごなど全11種類。特に食パンは袋の先端部分まで再現されており、まるでサイコロキャラメルのようなサイズ感で可愛い。またいちごは横から見ると台形になっており、果物パックの感じがよく表現されている。さらにキャベツは折り目を多くすることで球体の感じを見事に表わしていたりと、食材はどれもその特徴が捉えられ、可愛いミニチュアサイズで表現されている。正直これだけでも十分欲しいし、この食材だけで付録として成立していたのではないかと思ってしまった。

 各商品は完成形をイメージしながら折ったりするとさらに楽しい。球体や素材の異なる食材を紙で立体的に表現することの難しさ、製作者の工夫をダイレクトに感じられる。ちなみに食品を並べてみると、レシートに記載されていた商品がきちんと用意されているのがわかる。これがあのぶりの切り身か!と思わず声が出てしまった。