特別企画
タミヤのRCカーに挑戦! 新マシン「1/10RC NSX (TT-02シャーシ)」を組み立て、”ツーリングRCカー”でレースを目指す!
2021年7月12日 00:00
タミヤのRCカーに挑戦!では、これまで「コミカル アバンテ」で練習を重ねてきたが、今回から新マシン「1/10RC NSX (TT-02シャーシ)」を導入したい。このマシンは“ツーリングRCカー”と呼ばれるジャンルで、オフロードを前提としたコミカル アバンテとは走行特性が全く異なる。
本企画「タミヤのRCカーに挑戦」は、目標を「レースに参戦」、「レースで上位入賞」、「決勝レース出場」に設定している。ツーリングRCカーはシャーシの種類やオプションパーツが多く、競技人口も多いジャンルである。レースが開催される機会も多い。新マシン導入によって、コミカルアバンテの挑戦も続けながら、ツーリングRCカーでのレースも積極的に挑戦し、RCカー、そしてRCカーレースの奥深さをより一層体験していくつもりだ。
今回まずは「1/10RC NSX (TT-02シャーシ)」を組み立てていきたい。今後コースで練習を重ね、チューンナップし、レースに挑んでいきたいと思う。
コミカルアバンテを練習している筆者が、新しいマシンに挑戦する理由
今回なぜ「ツーリングRCカー」に挑戦するのかをまずしっかり語っておきたい。「タミヤRCカーに挑戦!」の大きな目的は「レースに参加し、入賞を目指す」というものであった。大勢がより公平な立場で競えるようレギュレーションを決められた大会の中で、ルールの範囲内でセッティングやカスタムを行ない、ライバルとテクニックを競い合う。参戦結果をふまえ、セッティングを見直し、さらに走り込む。そういった経験をしたくて、RCカーにチャレンジしたのだ。
「コミカルアバンテでレースに出たい」というのが本音だが、コミカルアバンテでのレースが開催される「タミヤRCカーグランプリ」は、現在新型コロナウィルスの感染自粛の動きの中で筆者が参加できない状況にある。
そこで筆者にはレースのための“マイルストーン”を設定していた。コミカルアバンテのレースできちんと走れるまでRCカーに慣れたら、次はツーリングRCカーにステップアップするというものだ。ツーリングRCカーは「オフロードカー」に対する「オンロードカー」であり、フラットな路面を走るために設計されたRCカーのジャンルの1つ。
ツーリングRCカーでのレースは盛んで筆者が練習している「タムタム大宮店」でもツーリングRCカーを対象にしたレースは行なわれている。現在の状況で、まずはこういったレースに出場するためにもツーリングRCカーを始めてみたい、と考えたのだ。
今回筆者がチョイスしたのはツーリングRCカーで初心者向きのシャーシ「TT-02シャーシ」。「扱いやすくコントローラブルなベーシック・シャフトドライブ4WD」、「部品点数を抑えたパーツ構成で組み立てが容易なほか、上下分割式のギヤケースを採用することで高いメンテナンス性を確保」……構造がシンプルながら対応パーツも多く、拡張性も高い。練習を重ね、シャーシカスタマイズしながらレース出場を目指していこうと考えた。
ツーリングRCシャーシを使ったレースマシンは車高が低く、オフロードバギーであるコミカルアバンテよりスピードが出る。一方で重心も低く、車幅、ホイールベースも広いため、コントロールしやすくコーナーリング性能も高い。ニューマシンは走行特性も大きく異なるはずだ。
コミカルアバンテでのレース出場の機会は逃さないようにしながら、TT-02シャーシを使ったニューマシン「1/10RC NSX (TT-02シャーシ)」の走り込みを行なってRCカーレースを思いっきり楽しんでいきたい。そして積極的にレースに参加することで、TT-02シャーシをカスタマイズし、さらにレースに特化したシャーシにもチャレンジしていきたい、というのが筆者の目標である。
新店舗でマシンを購入、RCの取り組みをより幅広くしていきたい!
初めてのツーリングカー挑戦として「TT-02シャーシ」の導入を決めたので、お次はボディを選択する。「TT-02シャーシ」に載せられるボディは迷うぐらい豊富な種類が出ている。今回は、筆者がホンダ車が好きな「ホンダ党」であるという個人的嗜好で「NSX」をチョイスした。購入したのは、TT-02シャーシとNSXのボディがセットになった「1/10RC NSX (TT-02シャーシ)」。定価は13,200円(税込)である。
今回ニューマシン購入に当たり、“リアル店舗”で購入する事にした。店舗で商品を購入することで、今後のアドバイスを受けられればより良いのではないかと思ったのだ。……新しい店舗、新しいコースにも興味があったので、今回は「タムタム千葉店」の店頭で「1/10RC NSX (TT-02シャーシ)」を購入する事にした。「タムタム千葉店」は筆者の自宅である埼玉南部からあまり遠くなく、サーキットが併設されているので完成後の試走にも行きやすい。新しいコースと品揃えにも興味が惹かれる。
「1/10RC NSX (TT-02シャーシ)」を走らせるためには、操縦する為の送信機「プロポ」と、プロポの信号を受け前輪をを動かす「ステアリングサーボ」、モーターに電源を供給する「スピードコントローラー」さらに電力を供給する「バッテリー」が必要だ。
「コミカルアバンテ」では、サーボや送信機、バッテリーがセットになった「タミヤRCシステム ファインスペック 2.4G 電動RCドライブセット」を使用した。しかし今回バッテリーは「コミカルアバンテ」で使っていた物を流用する。また、「ツーリングカークラス」参戦という事で、スピードコントローラーもよりレース向きのものを使いたいと考えた。
そこでスピードコントローラーは今年4月に発売されたばかりの「タミヤRCシステム No.69タミヤ ブラシレス エレクトロニック スピードコントローラー 04S センサー付」を選んだ。この「スピードコントローラー」は、よりレース向きの「モーター」である「ブラシレスモーター」と、キット付属の「540モーター」の様な「ブラシモーター」両方が使えるので拡張性が高い。こちらの定価は7,480円(税込)。
あと必要な送受信機と「サーボモーター」はセットになっている「タミヤRCシステム No.45 エクスペックGT-I 2.4G (受信機・サーボセット)」にした。定価は14,080円(税込)。このセットを選択した理由は「送信機のデザイン」。オートバイの「スズキカタナ」やデジタルカメラ「MINOLTA α-7700i」などで知られるハンス・ムート氏がデザインしているのだ。
これで本体、プロポ等操縦系の機器、バッテリーと必要な部品はそろった。次ページで組み立てていこう。