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24日よりオープン! 「TAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYO」詳細レポート
"懐かしいまちの模型屋さん"がコンセプト、棚にあふれんばかりの6,000アイテム
2024年5月23日 17:22
- 【TAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYO】
- 5月24日 オープン
- 場所:東京都港区新橋4-3-1 新虎安田ビル 1F
- 営業時間
- 平日:11時~20時
- 土日祝:10時~19時
タミヤは5月24日11時より、直営店「TAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYO」を新橋・虎ノ門エリアにて開業する。
タミヤはこれまで「タミヤプラモデルファクトリー」を2008年より新橋で営業していたが、「TAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYO」は道路を挟んだ向かいへ移転した形になる。より大きな面積と、開放的な空間で「タミヤの今」をアピールする。今回、スタートに先駆けて内覧会が開催された。一足先に店舗の様子を紹介したい。
本稿に先がけ、速報として写真を掲載している。こちらも併せてチェックして欲しい。
現行商品がぎっしり詰まった、"タミヤの今"と出会える空間
「TAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYO」の最大の特徴はその品揃えだろう。販売しているアイテムはおよそ6,000点、プラモデル、RCカーミニ四駆に加え、ツールや塗料などの工具、RCカーやミニ四駆の多彩なパーツ、「楽しい工作」シリーズや、恐竜プラモデルなど、まるでタミヤのカタログを見ているかのような、タミヤの現行商品ほとんどをカバーしているという。
その"見せ方"も面白いところ。内装は設計会社に加え、アートディレクション、照明設計も行われ、白を基調に、すべてのコーナーの中央の棚が吹き抜けになっており、のぞき込むことで店舗の販売物すべてをぐっと俯瞰できる。「タミヤの詰まった空間」を実感できるのだ。
それでいながらコンセプトにはもう1つ、「懐かしいまちの模型屋さん」がある。各コーナーの棚はぎっしりと商品が詰め込まれており、天井近くまで商品で埋め尽くされている。模型少年が大好きな"模型屋さん"のイメージも追求しているのだ。各コーナーを写真とともに紹介していこう。
新商品コーナー
店舗の入り口は赤と青のタミヤマークが迎えてくれる。その右側が新商品コーナーである。このコーナーでは毎月の新商品を作例とともに展示していく。スタート時は先日行われたホビーショーでの発表商品がずらりと並べられていた。「1/35 レオパルト2 A7V」、「1/72 F-35B ライトニングII」、「歩いて泳ぐペンギン工作セット」、「クロススピアー01 (VZシャーシ)」など弊誌で紹介した商品も展示されていた。
こちらのラインナップは「今月の新商品」を中心に更新されていくとのこと。何度も訪れる場合、まずここで今月の新商品をチェックするのも楽しそうだ。
スケールモデルコーナー
スケールモデルコーナーは細かくは「ミリタリー」、「飛行機」、「自動車」、「艦船」、「」オートバイ」、「その他」に分けられている。タミヤのスケールモデルは特に"模型"であることにこだわり、スケールモデルを組み立てることで、実在の機械の構造、時代の変遷、その時代ならではの機構などモチーフへの知識が深まるところが面白い。
スケールや、エンジンなど内装まで表現するなど各模型のアプローチで表現方法が異なっている。ミリタリーでは実際に運用している姿が目に浮かぶほど、細かい装備品や兵士達の表情までも描写しているし、オートバイでは燃料がタンクからどのように供給され、エンジンの排気はどのようにマフラーにつながるかなど、細かいメカの構造が学べる。
「TAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYO」では、新発売の商品から、現行の市場に出荷されている商品、現在の在庫品まで非常に多数の商品を販売しているので、思わぬ"お宝"にも出会えるかもしれない。
塗料/工具コーナー
塗料/工具コーナーでは、塗料、工具、エアブラシ、副資材といった商品が並ぶ。タミヤはスケールモデルやRCカー、ミニ四駆に使う専用工具なども用意している。上級者が使う専門的な工具から初心者向けの安価な者までその種類は多彩だ。
面白いのは、「スケールモデル向け」と「RCカー向け」で販売位置を変えているところ。特にスプレーは2つの棚があるのだが、スケールモデルに適した塗料と、RCカーのボディであるポリカーボネート向けの塗料という2つの項目で分けているところだ。
ヤスリ、カッター、ニッパー、さらには自分で形そのものを作る「フルスクラッチ」用の副資材、プラ板なども用意されており、他の模型店ですら入手が難しい多彩な品揃えが心強いところだ。模型上級者なら「ここにあるもので何を作ろう」と考えてしまうかもしれない。また、様々な便利な道具は模型のハードルを下げてくれる。模型スキルが低い人こそ、様々な道具がありがたいのだ。
RCモデルコーナー
タミヤのRCモデルは多彩なラインナップが魅力だ。細かいセッティングができる上級者モデルから、シンプルな構造の初心者モデル、様々なパーツの強度を変えたり、ギア比の変更、ダンパー、ベアリングなどなどその種類は非常に豊富だ。
「TAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYO」では組み立てが必要な「キット」と、箱から出してすぐ遊べる「組み立て済み商品」を大きく分けて販売しているほか、オフロードと、ツーリングカー、シャーシとボディなど細かく販売場所を分け販売している。
さらに注目なのがロッカーのような無機質な扉が並ぶコーナー。実はここは引き出し式になっていて、中にはあらん限りのパーツが陳列されているのだ。RCモデルは特に部品が細かい。ネジ1つとっても、径や素材が異なるものがあるのだ。これらをできるだけ多く販売するために考えられた機構だという。
さらにタブレットによる検索システムも装備している。ここでパーツ型番を検索すればどの棚で販売されているか検索できるとのことだ。
楽しい工作コーナー
夏休みの自由研究などで模型やRCファン以外にもタミヤ製品を触る機会がある「楽しい工作」シリーズ。「重心移動歩行ロボットセット」、「歩いて泳ぐアヒル工作セット」など機構と動きの面白さが実感できる魅力的な商品が多数展示されている。
ミニ四駆コーナー
ミニ四駆のコーナーも非常に多彩だ。最新商品から復刻版、限定商品などこちらでも多数の品揃えが魅力だ。スケールモデルと同じように"お宝"を探すのも楽しそうだ。
もちろんパーツも充実している。ローラーからダンパー、スタビライザー、ベアリングなどミニ四駆もまたカスタマイズが魅力。また、品揃えが多いほどカスタマイズの幅が広がる。「TAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYO」のラインナップを見れば思わずあれもこれも欲しくなってしまうだろう。
MODELERS SQUARE
MODELERS SQUAREはイベントスペースだ。スタート時は初心者向けミニ四駆コースと、RC体験コーナーが用意されていた。スペースでは上級者向けの大きなミニ四駆コーナーや、プラモデルの入門教室など様々なイベントなども考えられている。今後のイベントの発表も気になるところだ。
カフェ
「TAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYO」の大きな特徴は商品の販売だけでなく、カフェスペースがあるところ。Tシャツなどのグッズの販売や、「1/1 ミニ四駆 エアロアバンテ」にも注目したい。
カフェではコーヒーやオレンジジュースに加え、ノンカフェインのコーヒーなども販売されている。模型空間でカフェを楽しむというのも楽しい体験だ。
「TAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYO」は、"新橋"にある。秋葉原などの昨今外国人観光客が増えている場所ではなく、「タミヤプラモデルファクトリー」同様、"サラリーマンの町"とも呼ばれる新橋にしているのは、かつて模型やRCカーに夢中になった人たちにこそタミヤをアピールしたい、という想いがあるからだという。
「TAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYO」のラインナップは見ているだけでもワクワクする。そしてその品揃えがうれしい。「デカール用ののり」や「あまり使わない色のの塗料」、「模型用ピンパイス」など、専門店でなければ手に入らないような工具がここならば買えるかもしれない。
専門店がない地方に住んでいるようなユーザーは、"日本最大級のタミヤショップ"への観光と同時に、買えなかった専門的なアイテムが買えたり、特別なスケールモデルが入手できたりするかもしれないのだ。非常に魅力的な場所と言えるだろう。
タミヤがこの新拠点でどんなイベントを行っていくか、今後も積極的に「TAMIYA PLAMODEL FACTORY TOKYO」に注目していきたい。
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