特別企画
タミヤのRCカーに挑戦! 原点に立ち戻りカスタマイズの基礎を考える! RCカーはどんなパーツで構成されて、今求める方向性は何か?
2021年10月25日 00:00
キャンバー角の調整とジョイントの強化で周回を重ねる!
3回目の走行を終えたあと、タイヤの接地面の角度(キャンバー)を調整できるようにする事と、外れてしまったサスペンション部の強化の2点をカスタマイズした。
キャンバー角が重要だと感じたのは、3回目の走行の車載カメラの映像を見たからである。操縦している時には気付かなかったが、舗装されたアスファルトのコースを走っていても、想像以上にサスペンションが動いていたのだ。これはタイヤが地面に対して激しく角度を変えているのではないかと感じ、キャンバー角を調整したいと思ったのだ。「アジャスタブルアッパーアームセット」を組み込むと、この角度を微調整する事が可能になる。
ちなみにこの「アジャスタブルアッパーアームセット」は、「アッセンブリーユニバーサルシャフト」「ユニバーサルシャフト用ギヤボックスジョイント」を一緒に組み込まなくてはいけないので注意が必要だ。
そしてこのカスタマイズによって、フロントの駆動用シャフトが何度も外れてしまった点を克服する事も可能になるので是非行いたい。筆者は、どうせギヤボックスジョイントを変えるならと、ギヤデフユニットをオイル注入式にしてしまう事にした。さらに前輪の駆動シャフトを交換するのに合わせて、4WD用のドライブシャフトもカスタムパーツを導入した。
以上のカスタマイズを行って、タムタム大宮店屋上で4回目の走行を行った。台風が接近中で生憎の濡れた路面での走行となった。「NSX」のシャーシはバスタブ式で、ボディもついている。雨もそれほど強くなかったので、こまめにボディ内部を拭き取るなどして走行した。ちなみに、タミヤは雨の中でのRC走行は推奨していない。機器のトラブルにもなりかねないので注意したい。
今回は最終的に、かなりの大改修と言って良いカスタマイズを行った。特に前輪のシャフトが抜けにくくなった安心感は大きく、ちょっとコースアウトしたぐらいでは、慌ててピットに戻る事はなくなった。また、濡れた路面でも安定して走行できた様に思う。とは言えこの安定性が、キャンバー角の調整によるものなのか、ギヤデフユニットの効果もあるのかは、筆者の技術では解りかねるのも正直な感想ではある。
実車のレースの様にシビアなマシンの性能向上を考えると、同時にいくつかのパーツを交換してしまうのは効果がぼやけて良くないのは確かだ。しかし、RCカーを自分の手でカスタマイズするのはそれ自体が楽しいのもまた事実なので、結果的には満足している。
また、TT-02シャーシカスタマイズの注意点として、対応可能なパーツかどうか良く確認する事をお伝えしたい。実は今回、「NSX」用として「TT-02 TYPE-S」シャーシ用のパーツを買ってしまったのだ。同じTT-02でも、何種類かあるので、良く確認して購入するように注意したい。
結論・RCカーのカスタマイズは楽しいしカッコいい!!
今回はフロントのステアリングを中心にかなりのカスタマイズを行った。走り込んで微妙なセッティングを行ったり、効果を実感していくのはこれからだが、青いアルミパーツが各所に配されていかにもレース仕様で速そうになった。見た目がカッコ良くなって満足度は高い。
ひたすら走り込む練習も速くなる為に必要だと思うが、カスタマイズ自体を楽しみながらやると、モチベーションを保つ事にも繋がると思う。
結論として、RCカーを自分でいじるのは楽しいしカッコいい!! これに尽きる。
筆者としては、コロナ禍でレースへの参加は見通せない状況だが、マシンも仕上がってきて一刻も早く参加したい気持ちが高まった。ツーリングカーTT-02シャーシ「NSX」でレースに参加する日へ向け、次回はまた走り込みを行いたいと思う。