特別企画
ヘタ仙人の「プラモデルを楽しもう!」、戦車のプラモデルってどんなもん? 「1/35 ドイツIV号戦車G型 初期生産車」~まずは塗装しないで作ってみた~(後編)
2022年1月24日 00:00
完成! フィギュアを乗せれば、箱絵と同じシチュエーションに!
完成したキットを、まずは車体から見ていきましょう。
全体を一通り見たあとで、各部アップも見ていきましょう。各部を眺め回せば、これまた全体のボリューム感あるフォルムと違って細かい魅力的なポイントが見えてきます。
そして、このキットの最終完成形をこれからお見せしましょう。彼らの登場です。そう、フィギュアを乗せれば、箱絵と同じシチュエーションとなるのです。このフィギュアがまた、造形が細かくて見どころたっぷり! 本体とともに、ぜひとも手にとっていただきたいポイントのひとつなのです。
さて、彼ら5人を乗せると、これまた一気に情感が湧いてきて、完成品が生き生きとしてきます! もはや模型というよりはひとつの景色といえるでしょう。ジオラマとまでは行きませんが、それでも躍動感のある姿になるというわけです。
この、フィギュアを乗せた状態で、各人をクローズアップしてみれば、これまた、なんとなーく、ですが、そこにドラマが生まれる気がしてきます。
こうして、タミヤの「1/35 ドイツIV号戦車G型 初期生産車」の製作が終わりました。その魅力については、あらかたこれまでの文章で述べてきてしまったので繰り返しになってしまいますが、ひとこと申し上げるならば、「やっぱりパーツを手にとって作るって楽しいですよね」ってことでしょうか。
今回は特に、一つ一つのパーツが細かくて「うわーすごいなあ」などとそのディテールを楽しみながら作りました。とはいえその細かさは決して不必要に分割されたものではなくて、難易度としては……何に例えたらよいものやら。うーん、焼き魚の小骨をお箸で外せる程度の器用さがあれば大丈夫ではないかと思います。つまりは、ほとんどの人にとっては、まったく難しくないし、さらに言えばお箸だって慣れないと使えないわけですから、慣れればまったく問題ないレベルの難易度ということです。
もちろんこれをさらにうまく作ろうとした場合は、話は別になってきますが、少なくとも、「色塗らなくてもいいからそのカタチを作って楽しみたい!」という方は、まったく恐れる必要はないでしょう。
さらにいえば、ここまで完成した状態からだって、色を塗ることは可能です。塗りにくい箇所は接着をある程度剥がしてしまって、再度くっつけても、ウェザリングすればおそらく目立たないのは前回のシュトゥルムケーファーの記事をご覧いただければおわかりになると思います。ですので、「やっぱり色塗りたいからな~」と組み立てを躊躇するくらいなら、まずはじゃんじゃん作ってしまって、それから悩むというのも手ではないでしょうか? そのあたりは、自分のプラモデルですから、自由でしょう。
というわけで、ともかく完成して大満足となりました。キャラクターキットとはまた別の魅力があるスケールキット、ぜひ一度、ニッパーを握ってみてください。