レビュー

東京マルイ、「次世代電動ガン MP5A5」レビュー

いざ実戦投入! セミ/3点バーストの素晴らしさを体感!

 いよいよ「次世代電動ガン MP5A5」をサバイバルゲームで使っていこう。現在のコロナ禍のおり、サバイバルゲームも完全予約制が多くなっている。しかし筆者が定期的に利用している「東京サバゲパーク」の土曜定例会が飛び込み参加可能となっていたので、急遽参戦する事ができた。

1990年代にこだわった「次世代電動ガン MP5A5」に合わせ、1990年代のセルビア民兵を意識した装備で参加した

 受付後、まずは弾速チェックを行なう。結果は0.2gBB弾で初速94.7m/s。サバイバルゲームで使用する場合の初速はレギュレーションに余裕のある90m/s前半が目安となる。「次世代電動ガンMP5A5」はその上限を叩きだしていると言える。ノーマルで必要充分なパワーが出ている。個体差もあるので、発射機構はカスタムなどはせず、完全ノーマルで使い続けるのがベストだろう。

0.2gBB弾で初速94.76m/s。充分なパワーだ

 弾速チェック後、再度「東京サバゲパーク」のシューティングレンジでもホップ調整を行なった。マガジンが1本だけなのと、個人的な感動ポイントなので、ゲームでは3点バーストを多用した。

【東京マルイ、「次世代電動ガン MP5A5」、シューティングレンジの試射】
サバゲパークでの3点バーストでの試射。BB弾は飛距離と集弾性を考えて0.25g弾を使用した。30m先の的を面白い様に捕らえている

 当日は30度超の暑さで、ゲームが終わる度に水分補給が欠かせない状態だった。この気候だと、「次世代電動ガン MP5A5」の取り回しの良さが有り難く感じられた。特にCQBと呼ばれる壁が多い場所では、ライフルと違って左右のスイッチが即座に行なえるのが便利だ。また、遮蔽物からサッと身体を出しての射撃も、コンパクトさでライフルより機敏に行なえる。

【東京マルイ、「次世代電動ガン MP5A5」、サバゲーに投入!】
銃身が短いので、ライフルよりも壁により近付いて移動できるのがお解り頂けると思う。方向転換なども銃身が短いので素早く行なえる

 現実世界のMP5A5はライフル弾に比べて貫通力で劣る拳銃弾を使用する為、2000年代以後軍・特殊部隊での存在感が薄くなっている。しかし同じ6mmBB弾を撃つサバイバルゲームでは、アサルトライフルと比べて威力で劣る事はない。バレルの長さで、遠距離での弾道安定性はM4系やAK系に譲る面もあるが、取り回しの良さを考えると、サバイバルゲームでの実用性は大きい。

 特に夏場など、ライフルの重さが辛い場合にMP5A5を使う選択肢もアリだろう。サバイバルゲームで1日使い倒したが作動は快調で、ノントラブル。バッテリーも丸一日もった。

エアソフトガンでサプレッサーの交換が可能になった1990年代、サバイバルゲーム中に先端を交換する事で1人を2人に見せかける戦術が考案されたが、ネジ込みの煩雑さで幻に終わった。ワンタッチで交換できる3LUGマズルアダプターで、新たな戦術を考えてみるのも楽しそうだ
実際にサバゲーで使い、その有用性を実感できた
1990年代に流行ったパラシュートのコードによるスリングを使うと、より1990年代感が増す

 「次世代電動ガン MP5A5」に数日触れて、やはり本物感溢れる「買い」のエアソフトガンと感じた。「スタンダードMP5A4」はサバイバルゲームでの実用品として持っていたので、ゲーム以外で触る事は無く、ここ数年は死蔵していた状態だった。「次世代電動ガン MP5A5」はやはりこだわりの本物感があって、見ているだけでも楽しいし、所有する満足度は高い。

 そして何より感動したのは実射性能の高さだ。特に電子トリガーだからこそのセミオートのレスポンスの良さ、確実な3点バーストは特筆すべき物があり、これだけでもMP5A5を購入する動機としては充分だと感じた。

 近年、サババルゲームでは「とにかく撃ちまくる」スタイルは膠着状態を産むので歓迎されず、ちゃんと狙った撃ち合いが推奨されている。その結果、セミオート限定でのゲームの比率も高い。前述したように、これまでの電動ガンはセミオートで機械的な負担が強いということと、トリガーのレスポンスを考え、フルオート戦とセミオート戦で銃を使い分けていた。

 また、電子トリガーを使った銃を持つユーザーと出会い頭に撃ち合った場合、相手の銃の弾が先に届くと感じていた。しかし「次世代電動ガン MP5A5」ならこちらも電子トリガーだ。特にセミオート戦で、今まで電子トリガーのカスタムガンに撃ち負けて悔しい思いをしてきたユーザーには特に嬉しい銃と言えるだろう。

 「次世代電動ガン MP5A5」はこだわりの外観と、安定した最先端の内部機構を兼ね備えた名銃であり、エアソフトガン史に遺る逸品だと断言する。30周年を迎える電動ガンの到達点であり、ここから新たな歴史が始まる予感がする。

色々なサプレッサーを付け替える楽しさも味わえる