レビュー
東京マルイ、「次世代電動ガン MP5A5」レビュー
2021年8月27日 00:00
いざ実戦投入! セミ/3点バーストの素晴らしさを体感!
いよいよ「次世代電動ガン MP5A5」をサバイバルゲームで使っていこう。現在のコロナ禍のおり、サバイバルゲームも完全予約制が多くなっている。しかし筆者が定期的に利用している「東京サバゲパーク」の土曜定例会が飛び込み参加可能となっていたので、急遽参戦する事ができた。
受付後、まずは弾速チェックを行なう。結果は0.2gBB弾で初速94.7m/s。サバイバルゲームで使用する場合の初速はレギュレーションに余裕のある90m/s前半が目安となる。「次世代電動ガンMP5A5」はその上限を叩きだしていると言える。ノーマルで必要充分なパワーが出ている。個体差もあるので、発射機構はカスタムなどはせず、完全ノーマルで使い続けるのがベストだろう。
弾速チェック後、再度「東京サバゲパーク」のシューティングレンジでもホップ調整を行なった。マガジンが1本だけなのと、個人的な感動ポイントなので、ゲームでは3点バーストを多用した。
当日は30度超の暑さで、ゲームが終わる度に水分補給が欠かせない状態だった。この気候だと、「次世代電動ガン MP5A5」の取り回しの良さが有り難く感じられた。特にCQBと呼ばれる壁が多い場所では、ライフルと違って左右のスイッチが即座に行なえるのが便利だ。また、遮蔽物からサッと身体を出しての射撃も、コンパクトさでライフルより機敏に行なえる。
現実世界のMP5A5はライフル弾に比べて貫通力で劣る拳銃弾を使用する為、2000年代以後軍・特殊部隊での存在感が薄くなっている。しかし同じ6mmBB弾を撃つサバイバルゲームでは、アサルトライフルと比べて威力で劣る事はない。バレルの長さで、遠距離での弾道安定性はM4系やAK系に譲る面もあるが、取り回しの良さを考えると、サバイバルゲームでの実用性は大きい。
特に夏場など、ライフルの重さが辛い場合にMP5A5を使う選択肢もアリだろう。サバイバルゲームで1日使い倒したが作動は快調で、ノントラブル。バッテリーも丸一日もった。
「次世代電動ガン MP5A5」に数日触れて、やはり本物感溢れる「買い」のエアソフトガンと感じた。「スタンダードMP5A4」はサバイバルゲームでの実用品として持っていたので、ゲーム以外で触る事は無く、ここ数年は死蔵していた状態だった。「次世代電動ガン MP5A5」はやはりこだわりの本物感があって、見ているだけでも楽しいし、所有する満足度は高い。
そして何より感動したのは実射性能の高さだ。特に電子トリガーだからこそのセミオートのレスポンスの良さ、確実な3点バーストは特筆すべき物があり、これだけでもMP5A5を購入する動機としては充分だと感じた。
近年、サババルゲームでは「とにかく撃ちまくる」スタイルは膠着状態を産むので歓迎されず、ちゃんと狙った撃ち合いが推奨されている。その結果、セミオート限定でのゲームの比率も高い。前述したように、これまでの電動ガンはセミオートで機械的な負担が強いということと、トリガーのレスポンスを考え、フルオート戦とセミオート戦で銃を使い分けていた。
また、電子トリガーを使った銃を持つユーザーと出会い頭に撃ち合った場合、相手の銃の弾が先に届くと感じていた。しかし「次世代電動ガン MP5A5」ならこちらも電子トリガーだ。特にセミオート戦で、今まで電子トリガーのカスタムガンに撃ち負けて悔しい思いをしてきたユーザーには特に嬉しい銃と言えるだろう。
「次世代電動ガン MP5A5」はこだわりの外観と、安定した最先端の内部機構を兼ね備えた名銃であり、エアソフトガン史に遺る逸品だと断言する。30周年を迎える電動ガンの到達点であり、ここから新たな歴史が始まる予感がする。